地域おこし協力隊の具体的な活動内容について気になっていませんか。自治体ごと、市町村ごとにニーズが異なるため、様々なジャンルの活動があります。この記事では総務省の資料データを元に協力隊の活動内容をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
①地域おこし協力隊の活動内容は何があるの?
②地域おこし協力隊任期終了後の隊員の進路は?
③地域おこし協力隊活動地域に定住した隊員の進路は?
③-1 より細かく見た定住した隊員の進路
①地域おこし協力隊の活動内容は何があるの?
地域おこし協力隊の活動内容としては下記のようなものがあります。最も多いのが農畜産業・林業・漁業への就業、次いで地域行事や集落支援などの地域コミュニティ活動への就業です。様々なジャンルの活動を通して、地域資源の活用や地域創成を目指していきます。
・林業、農畜産業、漁業への従事
・地域コミュニティ活動
・開発・加工・地域産品の生産
・PR・地域や地域産品の情報発信
・開発・観光資源の企画
・観光サービスに関する活動
・交流促進・都市部等からの移住
・学習支援・教育
・集客、運営・イベントの企画
・マーケティング・販売・地域産品の流通
・スポーツ振興・文化
・宿泊施設の運営・観光
・不動産活用、空き店舗対策・空き家
・鳥獣対策、自然保護、環境保全
・技術伝承、地域の伝統産業
・研究・地域資源や地域づくりに関する調査
・見守り、高齢者の生活支援
・マネジメント・財務、行政事務
・保健、医療
・安全確保、防災、地域の防犯
・その他
②地域おこし協力隊任期終了後の隊員の進路は?
任期を終了した8,082名へのアンケート調査によると、活動期間が終了した後も同じ地域に定住する人が65.3%(53.1%+12.2%)いて、半数以上の人が定住先での活動を続けています。前年度から比較すると、同一地域に定住する人は982人増えており、近隣市町村に定住する人も185人増えています。
③地域おこし協力隊活動地域に定住した隊員の進路は?
地域おこし協力隊として活動した地域に定住した人のその後の進路としては、起業する人が一番多く41.4%、就業する人が39.1%、就農・就林する人が11.5%となっています。前年度と比較をすると、起業する人は505人増えており、就業する人も314人増えています。
③-1 より細かく見た定住した隊員の進路
定住した人の進路別に仕事内容も見ていきましょう。
【就業】
行政関係(自治体職員、議員、集落支援員など)・・・451名
観光業(旅行業、宿泊業など)・・・185名
農林漁業(農業法人、森林組合、漁業組合など)・・・122名
地域づくり・まちづくり支援業・・・110名
医療・福祉業・・・90名
小売業・・・82名
製造業・・・69名
教育業・・・69名
飲食業・・・50名 他
地域おこし協力隊として活動された方の39.1%が同一地域内での就業を続けています。就業した人の中では行政関係に従事する人が最も多く、次いで観光業や農林漁業へ就業する人が多い傾向にあります。
【就農・就林】
農業・・・404名
林業・・・47名
畜産業・・・21名
漁業・水産業・・・9名 他
協力隊としての活動を終えた11.5%の方が就農・就林に従事しています。就農・就林する人の活動内容としては農業が404名と最も多い数字となりました。
【起業】
飲食サービス業(古民家カフェ、農家レストランなど)・・・265名
宿泊業(ゲストハウス、農家民宿など)・・・198名
美術家・デザイナー・写真家・映像撮影者・・・169名
小売業(パン屋、ピザの移動販売、農作物の通販など)・・・145名
6次産業(猪や鹿の食肉加工や販売など)・・・112名
観光業(ツアー案内、日本文化体験など)・・・99名
まちづくり支援業(集落支援、地域ブランドづくり支援など)・・・91名 他
地方での活動を終えた方の41.4%は現地で起業して定住を続けています。起業のジャンルとしては飲食サービスが265名と最も多く、地域の住居を利用した古民家カフェや地産地消を目指した農家レストランなどがあります。
【事業承継】
酒造・民宿・・・50名
活動地域で定住する人の中には跡継ぎがいない企業からの事業承継という形で活動を続ける人もいます。
地域おこし協力隊の活動内容についてご紹介しました。活動内容は種類が豊富で多岐に渡り、協力隊の任期が終了しても多くの人が活動先の地域で定住しているのが分かりますね。協力隊に関心がある場合はぜひ自分に合った業種や働き方を探してみてください。