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頭の片隅にもなかった”エンジニア”というキャリア。そこから切り拓いた働き方の選択肢

未経験から最短6ヶ月でエンジニアとして成長できる、女性のためのオンラインプログラミングブートキャンプ『Ms.Engineer』
女性に「エンジニア」という新キャリアを提案するMs.Engineerでは、エンジニアというキャリアを選んだ女性たちにインタビューお届けします。


第一回目は、株式会社サイバーエージェントにて、秋葉原ラボコーディネータとして勤務する松井美帆さん。松井さんは根っからの文系で、エンジニアが自分の仕事になるイメージはなかったそうです。

そんな彼女のエンジニアだった2年半を振り返り、エンジニアを経たキャリアや仕事の面白さなどをお聞きしました。



松井美帆 プロフィール

2007年株式会社サイバーエージェントに入社。新規開発局でインフラエンジニアを2年半経験後
その経験を活かし2009年12月からCSでラボとの共同プロジェクトである統合監視システムOrionのPMを担当。
その後、2018年4月現在秋葉原ラボコーディネーターとして勤務。

ものづくりがしたくて、インフラエンジニアを選んだ新卒時代

――もともと理系だったり、プログラミングをやってたりしたんですか?

松井:いえ、大学では文学部社会学専攻でブログでの自己表現の研究をしたりしていました。2005年前後、ちょうどブログが流行りはじめた時期ですね。


――眞鍋かをりさんがブログの女王と呼ばれてた頃ですね。

松井:ですです!当時は、Yahoo!ジオシティーズという無料のホームページ提供スペースがあって、HTMLやCSSを使って自分のホームページを作ったりしていたんです。タブレットで絵を描いたもの載せたり、BBSを設置したりして遊んでいました。


――Yahoo!ジオシティーズ…懐かしすぎます…!!

松井:懐かしいですよね!そうやってホームページを作って遊ぶくらいで、エンジニアという仕事は頭の片隅にもなかったです。新卒入社した会社も当時エンジニア採用はなくて、2007年に採用された135人全員ビジネス職でした。

――エンジニアではなかったんですね!驚きです。

松井:はい。ただ、ビジネス職といっても、私は漠然とWebサービスを作る側がやりたいと思っていました。たまたま新規開発局という部署が、未経験でもエンジニア職として受け入れてくれるという話をきいて、志望しました。ものを作るっていろんな方法があるんですよね。プロデューサーとかディレクターとか、デザイナーとか、もちろんエンジニアも。それで、新規開発局でエンジニアになるための研修を受けたんです。

――なるほど。

松井:エンジニアといってもいろんな種類があります。サーバーサイド、フロントエンド、インフラ…自分の適性が分からなかったので1ヶ月ほどの研修とOJTを終えてから、インフラエンジニア(ネットワークやサーバーなど、Webサービスの基盤の構築・運用を担う仕事)を選びました。

――縁の下の力持ちなポジションですね!それからどうやってエンジニアになっていったんですか?

松井:インフラエンジニアを選んでからは、まずは大手のコンピューターネットワーク機器開発会社であるシスコシステムズのCCNA(Cisco Certified Network Associate)という資格をとりました。その後はいくつか実際のサービスを担当し、先輩の指導を受けながらインフラの構築をさせてもらいました。先輩がサポートしてくれましたが、サーバーのラッキングからネットワークの設定など、分からないことは自分で調べながら知識をつけていきました。

――エンジニアならではの喜びってなんですか?

松井:自分が携わったサービスがリリースされたときです!流れてくるアクセスログを眺めながら、無事にユーザーへサービスが届いたんだという喜びを噛みしめる感じですかね(笑)他にも、例えば電車の中など街なかで自分が携わっているサービスを使ってくれている人を見かけたときは嬉しくなりました。BtoCサービスならではですが、こういった経験はなかなか出来ないと思います。

――「それ私が担当してるんです!」って声かけちゃいそうです。

松井:ははは(笑)

――エンジニアって柔軟な働き方ができるイメージがあるんですが、実際どうなんですか?

松井:もちろん担当するポジションやサービス、会社にもよります。例えば営業職のようにお客様に極力合わせる必要がある職種と比べたら、働き方の選択肢はかなり多いんじゃないでしょうか。社風として、フレックス出社やリモートワークができる会社だったり、落ち着いたサービスのエンジニアだと、自分の生活をアレンジすることは可能だと思います。


エンジニアを経て進んだネクストキャリア

――どうしてキャリアチェンジしたんでしょうか?

松井:エンジニアになって思ったことは、探究心がとても大事だということ。なぜなら、技術には終わりがなくずっと進化しているんです。「なぜこうなのか?」「どうやったら動くのか?」と進化のスピードが早い技術を常に探求していく覚悟が、第一線で活躍するエンジニアとしてやっていくためには必要でした。

――探求する覚悟…!

松井:はい。私はその技術の探究を今後何年、何十年と続けて行く覚悟ができなくて、2年半でエンジニアを辞めたんです。その後はエンジニア経験を活かせる職種にキャリアチェンジをしました。

――エンジニアの経験って、その後のキャリアに活きましたか?

松井:キャリアという点では、インフラエンジニアの仕事を通して「サービスをつくる」ということのベースを得られたことが非常に生きています。
2012年夏頃からCS部門で、メディア事業における研究開発組織である秋葉原ラボとの共同プロジェクトである統合監視システムOrionのPMを担当したのですが、エンジニアの世界にいたからこそ理解できることは多かったように思います。

――詳しく教えてください。

松井:例えばブログというサービスひとつをとっても、色々な機能が集まってできているんですよね。文章を投稿する機能、それを保存・参照するデータベース、閲覧者が見るためのブログ画面、広告を表示するとか、サービス運営者が日々の運用のために使う管理ツール…いろんな機能が集合してブログという一つのサービスが出来ています。

――考えたことなかったです…!

松井:それらの機能を無駄なく適切に設計し、一つの大きなシステムとして動かすために各技術領域のエンジニアが連携しながらサービスが作られていきます。サービスが構築されるプロセスを間近で見ていたので、開発における大事なポイントを理解した上でプロジェクトを動かすための力はついていたような気がします。

――大事なポイント?

松井:営利企業である以上、いつまでにリリースしなきゃいけないっていう事業的な締切がありますよね。スケジュールを最優先に出来ないこともないけれど、後々リスクになるからシステム的に疎かに出来ない部分もある。私はシステムの設計ができるわけじゃないですが、どちらも分かっているからこそ出来る限りスムーズにプロジェクトを進められるようなコミュニケーションもとれるのではないと感じています。

――真剣に向き合って得た知識だからこそ、その後キャリアに活かせているのかもしれないですね。エンジニアのスキルって、女性のキャリアにどんな影響を与えるんでしょうか。

松井:働く選択肢が広がることはその一つじゃないでしょうか。企業に就職するだけではなく、フリーランスエンジニアとして働く方法もありますよね。就職するよりもスケジュールをコントロールしやすくなりますし、エンジニアのニーズもかなり高いです。

松井:案件ベースでタスクをもらうことも可能なので、副業としてもやりやすいですよね。たとえば自分の興味関心ベースで社会的意義がある取り組みに対して、自分の技術力で貢献するっていうことが自分の本業以外でもできますし、幅が広がりますよね。

エンジニアに向いているのは好奇心旺盛な人

――ちなみに、エンジニアに向いていると思う人はどんな人ですか?

松井:技術への好奇心や探究心がないと、エンジニアとして続かないのではないかなと思っています。とくに自分自身の専門領域に関して深堀りし、ある程度しがみついて、結果が出るまで頑張る力、ですかね。


松井:周りのエンジニアを見ていると、例えば技術以外にも映画とか音楽とか、驚くほど詳しい人がたくさんいるんです。技術への探求と同じように好きなことに深く潜っている性質の人が多いなと感じます。深みのある人によく出会います。
だから、技術に対して深く深く掘っていけるような探究心が、エンジニアを続けていく上では大事だと思いますね。

――いわゆるオタク気質ですね…!(私もいけるかも…)

松井:ものすごくざっくり言うと、そうかもしれないですね(笑)あとは、論理的に物事を考えるという自分の性格はエンジニアとして仕事をする上で役に立ったと思います。自分の頭の中で要素を整理し論理的に考えていく力は、技術の領域では最低限必要です。でもその論理的思考を支えているものは想像力だなとも思うんですよね。

――想像力?

松井:はい。その課題やタスクは何が原因で出てきているのか、背景を想像し事実を探索しながら、道筋を組み立てていくことができる、つまり論理的に選択することが出来る気がします。なので、想像力を働かせることもすごく大切なことだ思います。

――では、最後に迷っている人への後押しメッセージをお願いします。

松井:技術って、実はそこまで遠い存在じゃないんです。
例えば、Instagramの写真を加工するフィルター、あれはFacebookが公開しているSpark ARという開発キットを使えば、自分で好きなようにフィルターを作れるんです。WordPressでWebサイトを作るにしても、自分でサーバーを立てて、ドメインを決めて取得して、運用したりできるので、身近な「やってみたい」からエンジニアという領域に足を踏み入れたって良いんじゃないかと。もちろん、それを仕事にするにはそれなりの覚悟は必要ですけどね。


松井:私がエンジニアをやっていたのは2年半という短い期間でしたが、そこで一生懸命学んで得た知識が今でも生きています。もっというと、私のエンジニアキャリアのきっかけの一つになった、CSSやHTMLを使った学生時代のホームページ制作も、Webサイトのソースを見てこういうことだろうなって紐解くことができる力になっていたりするんですよね。化石みたいな知識でも、ふとした瞬間に活きるんですよ。真剣に取り組んだ学びは絶対に無駄にならないです。

松井:でもやっぱりきっかけは自分で掴むしかないし、やってみないと分からないから思い切りが必要だけど、やればすごく楽しい。興味があって、条件が許すならぜひ挑戦してみたら良いと思います。
あとは…パソコンの調子が悪いとか、ネットワークの調子が悪いとか、自分で調べて直せるようになりますよ!(笑)

――ありがとうございました!

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Ms.Engineer(ミズエンジニア) │ 女性のためのオンラインプログラミングブートキャンプ
エンジニア人材は2030年に約50万人〜70万人不足すると言われ、成長するIT産業の中でも特に求人が多い職種です。今後数十年に渡って、転職ニーズがあり続けると考えられ、結婚・出産・育児などのライフイベントを超えてはたらき続けることが可能です。 引用元:平成 30 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備│経済産業省
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