◯広報
本日もよろしくお願いいたします。
まずはCarryUpについて教えてください。
⚫️代表取締役 馬場(以下、馬場)
よろしくお願いします。Carry Upはプロ人事のシェアリング事業を展開しておりまして、約1,000名以上の人事の方にご登録いただけているサービスになっています。スタートアップやメガベンチャーなどIT企業でご活躍されてる人事の方をメインに、最近では大手企業やエリア企業の人事の方にもご登録いただいております。
クライアント様としましては、人事課題の緊急度が高く専門性が必要な会社様に入らせていただくことが多く、具体的には資金調達したスタートアップ企業様や、上場企業様で「採用目標数が大幅に増えたので採用を強化していきたい」「組織拡大に伴い組織を作り直したい」といったお声をお持ちの企業様です。課題を解決できる専門性をお持ちの方を、翌週から入っていただけるようスピーディなマッチングを提供しているのがCarry Upでございます。
◯広報
ありがとうございます。
馬場さんがCarru Upを立ち上げた理由を教えてください。
⚫️馬場
私自身スタートアップのエージェントと、スタートアップでの人事を経験してCarry Upを立ち上げており、成長企業には人事の力が必須だと感じました。
企業側の観点と、働くプロ人事側の観点の2つの観点からお答えすると、企業側の観点としては、日本では生産年齢人口の減少は止められません。そうなると、やはり今まで社内だけで対応できていたことが難しくなっていくので、Carry Upのような「シェアリング」自体の価値がどんどん高くなっていくなと思っております。特に人口減少の影響を大きく受ける採用領域、人事領域においては、採用難易度が引き続き上がっています。人材の流動性が上がるが故に定着率が上がりづらい状況になっている現代においては即戦力の採用及び定着が難しくなっていくので、即戦力ですぐ働ける人事のスキルシェアを活用できることは大きな価値になっていくんじゃないかなと思っています。
プロ人事側の観点で申し上げますと、シェアリングエコノミー協会様が出している調査(※1)にも出ていますが、副業など本業以外にも働くことを通して自分自身の価値を世の中に対して提供できることで、収入以外の価値を感じて幸福度が上がっている方が約9割もいます。
企業の成長をプロ人事の経験やスキルを活かして課題解決できることもそうですし、実際に課題を解消するプロ人事者の幸福度も上げられていることは、事業価値としてはとても良いところなんじゃないかなという風に思っております。
◯広報
企業も事業成長し、働くプロ人事も幸福度が高まる、そういう場を提供しているONX社についてお聞きします。ONX社は2021年創業の初期スタートアップに位置すると思うのですが馬場さんが考えるスタートアップの魅力ってどんなところでしょうか。
⚫️馬場
そうですね。一言で言うと、「まだ世の中にない価値を自分たちで作っていける、かつ、会社が成長しているのでチャンスが多い」ことが魅力だと思っております。僕らの会社が置かれている市場環境も補足させていただくと、
人材業務のアウトソーシング市場で(採用アウトソーシングだけではなく給与や研修などの領域も含まれておりますが)1兆円程度の規模があります。特に最近は採用での企業支援が多いため、例えば採用関連のRPO(※2)市場に落としていくと 約600億円程度ですが、世界の年平均成長率は大体20パーセント程度で伸びており、日本の置かれている環境を鑑みると更に高い成長率になるのではと思っています。
企業が成長すると、ミッションやポジション自体が数多く生まれてくるので、未整備のタイミングで自分が企画、実行していきながら、自ら事業を作っていくことに手触り感も持っていきながらチャレンジできることがスタートアップの魅力かなという風に思っております。
◯広報
なるほど。ポジションは増えていきますが、人口は減ってきていると。
⚫️馬場
そうなんですよね。社内登用ももちろん重要ですが、外部リソースを活用していかないと、持続的な成長ができない可能性があります。
◯広報
初期スタートアップの「会社」としての魅力をお聞きしましたが、初期スタートアップで行う「事業」の魅力も教えてもらえますか?
⚫️馬場
先ほどの話に繋がる部分もありますが、やはり手触り感を持って自分で事業を推進できることが 1番大きいかなと思っています。こと弊社でいくと「プロ人事シェアリング事業」というまだ黎明期な市場を切り開く人として入っていけることかなと思っています。また具体的には、
・企業様やプロ人事様の重要な意思決定に携わるが故にどうしたらその意思決定を最適に支援できるか
・企業様やプロ人事様に長くご利用いただけるサービスに仕上げていくか
が重要なポイントです。プロ人事様が活躍できるかどうかが、事業の成長に大きく寄与するので、マッチングの質が非常に重要です。一次的な穴埋めではなく、中長期的に企業を成長させられるプロ人事を探してきて、ご紹介し成果がでることが求められます。僕らのビジネスモデル的にもショットで1回紹介して終わりというではなく、できる限り成長に伴走させていただくような関係値を築いていくことが重要なので、長く使っていただくために、常に企業様の成長を考え「我々の価値は何か?」を考え続けてアップデートさせていくことは、大変ですが楽しさがあります。また、プロ人事様側からしても、自分の経験やスキルが社会から求められ還元できることは魅力だと思っているので、双方の幸せを考えて動き、結果として我々も成長するモデルであることは本質的だし、素晴らしい事業だと思っています。
◯広報
ありがとうございます。そんな中、今年の7月にユナイテッド株式会社のグループ企業としてジョインした背景や良かった点など教えていただけますか?
⚫️馬場
プロ人事のシェアリングを、もっともっと市場としても伸ばしていこうと思った時に、大きなアセットやリソースを活用させていただく必要性はありました。その中で、ユナイテッドは投資事業・人材マッチング事業・教育事業の3事業をコア事業としており、アセットを活かしたシナジーを生み出せると思いました。例えば投資先のご紹介をいただいたり、HRプロダクトも数多く持っていらっしゃるので、横連携ができることによって、より早くこのプロ人事の市場を伸ばしていける可能性を感じたことが1つです。もう1つは弊社は先行投資型のモデルなので、外部からの更なる資金調達を見越した時に調達のしやすさが大きくなることです。この2点を踏まえてグループインさせていただきました。大きな挑戦ができている、かつ上場企業の傘下で安定感があるのは、挑戦と安定のバランスがうまく取れていて、魅力かなと思っています。
◯広報
次に、ONX社での採用にあたり、現状で抱えている課題や改善していきたい点はどんなところでしょうかか。
⚫️馬場
そうですね、やりたいことは多くあるんですが、できてない状況です。3か月先を考えるだけでも、山ほどやりたいことがありますし、新規事業も仕込んでいますが人手が足りずできてないことが山積みな状況です。かつ、事業が伸びていくとポジションやミッションも絶対増えていきます。
今だと自分がリードしている部分も多かったりするので、自分と二人三脚で事業を伸ばしてくれる方にジョイン頂けると、企業としての成長が一気に進むなと感じております。
◯広報
少し話は逸れますが、馬場さんはご自身はどういうタイプの人間で、どこが強みや得意な領域だと感じてらっしゃいますか。
⚫️馬場
そうですね。前提として、ONXに入ってよかったなと思えるようにしたいので、その意思決定を成功させられるように、僕も一緒に頑張りたいと思っています。一緒に市場を作っていく上では、結構大変なこともあると思いますが、振り返った時にこの会社入ってよかったな、この事業でよかったなって思えるような、環境は僕からも提供していきたいです。
その上で僕の強みで言うと、突破力と巻き込み力です。事業を進めていく上でやったことがない事に多く出会うのですが、わからないことがあったら、例えばスペシャリストにヒアリングしますし、逆にやることは明確になったが手が回らない状況であれば、他の人の力に頼るなど達成のために自ら行動して突き進めるタイプだと思います。
逆に弱みのところで言うと今現状においては広く見すぎているが故に、一つ一つに対してコミットし切れていない感覚はあります。突破力が上手く使えきれてない状況ですかね。プロ人事シェアリング事業に対してコミットしてくれたり、立ち上げていく新規事業にコミットしてくれる方に入って頂けると私自身も突破力を活かせる状況になれますね。
◯広報
ONX社の組織や事業の体制について、今はどのような感じで運営されているのでしょうか?
⚫️馬場
プロ人事シェアリング事業においては、企業と人事の方のマッチング事業を運営しており、部署としては4つに分かれています。1つ目がマーケティングでユーザー集客と企業のリード獲得をやってるようなチームです。2つ目がセールスで案件を獲得してくる部隊です。3つ目はキャリアコンサルタントとして人事の方々と面談するチームで、最後はコーポレートで経営や人事・バックフィス周り全般を担当しています。それぞれのチームにコミットしてくれるコアメンバーがいて、その統括を私がしている状況です。
◯広報
今後どのような方に、採用を通じて仲間になっていただきたいですか?
⚫️馬場
そうですね。このプロ人事シェアリング事業でナンバーワンになれる自負はあるので、大きなことをやっていくということに共感いただける人がいいなと思っています。 事業をはじめてまだ1年少々ですが、うまくいったこといかなかったこと、継続すること変えた方がいいことも見えてきた状況で、自分達が目指したい方向性はブラさず、一方で変化が大きいの中で一緒にやっていけるかどうかは、重要視していきたいなと思ってます。
チャンスは無限に提供できるなと思っています。今はシェアリング事業をメインにしてますが、今後キャリア事業の立ち上げやその他プロ人事の方により価値提供できるプロダクトやサービス、企業側が業務委託活用を推進できるプロダクトなど、新規事業の立ち上げによる更なる付加価値の創出もどんどんしていきたいなと思っているので、それぞれの領域においてのコアメンバーや、全社を横断して見られるような経営周りの人も必要になってくるだろうなって感じはしています。チャレンジ精神があって素直な方と一緒に働きたいなと思っています。
※1
一般社団法人シェアリングエコノミー協会 2022年11月23日
“収入以外の価値” を感じている人は「約9割」。シェアリングエコノミー協会、副業における『幸福度』や『社会とのつながり』に関する調査結果を発表。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000022734.html
※2
RPO=採用代行Recruitment Process Outsourcingの略