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【インタビュー第2弾】天川社長の原点は「旅」。旅に出たり、遊びに行ったりして "いいな!" と感じる心の動きを大切に宿泊事業、グランピングにつなげていきたい。

前回のストーリー では代表天川さんに、この夏、グランピング施設の運営に舵を切ることについてお話をお聞かせいただきました。本日は、第2弾として、天川さんご自身がどんな経緯でキリンジを起業するに至り、どんな想いで取り組んでいるのか詳しくお伺いします!



天川さん、本日はよろしくお願いします!
早速ですが、キリンジ創業の経緯を教えてください。

僕、実は2回目の起業なんです。
元々飲食業界でサラリーマンをやっていて、当時の上司と共同経営で独立したのが最初の起業です。その後、いろいろあって、自分自身で事業をしようと思い、キリンジの前身となるワインバーを始めました。

なんとなく "バーを開業する" ことは決めてたのですが、プロのバーテンダー経験はない。それで、ワインバーだったら栓を抜いて、出すだけでできると思って...。でもやっぱりよくわかっているお客様に指摘されるんですよね。悔しかったので、それをきっかけにソムリエの資格を取りました。

自分の責任でできることが楽しい。
それが起業のきっかけ。


天川さんって、正直、会社員は向いていなそうな雰囲気をしてますよね...!

そうですね〜。
ただし、元々起業をしたかったというより、一番のポイントは「自分の責任でできる」ということだったんです。なので起業してからはサラリーマンに戻ろうと思ったことはないですね。だって、サラリーマンで「栓を抜いてワインバーをやる!」と言って、できるわけないやん。笑 なので、起業して自分で考えたことをやって、自分で責任を取れる方が性にあっていたんです。

ワインバー開業当初の天川さん


ずっと自分で責任を取れる方が性にあっていると感じていたんですか?

飲食業界時代からですかね。
僕は大学の頃から飲食店でアルバイトをしていて、そのまま中退して正社員になりました。そこで責任者を任されるようになり、動いたら動いたで結果が出るたり、いつも自分の責任でできることって純粋に楽しいと思うようになりました。


バイクに乗って旅に出るように出張も
天川さん原点の「旅」について

キリンジは、専業の民泊運営代行会社としてスタートし、宿泊施設のプロデュース・運営管理で伸びているということですが、それらの事業に取り組むきっかけは何だったんですか?

めっちゃシンプルに、旅が好きで宿をやり始めたベタなやつなんですよ。
前職を辞めた時に、「よっしゃ!仕事辞めたし、バイクに乗って旅に出る!」と旅にでたことがきっかけで。


なぜ、旅が好きなんですか?

行った先々の景色や雰囲気を見ることが好きだからですね。
僕の趣味の1つは、バイクツーリングなんです。あとはバックパック1つでまわった東南アジアも含め、20代の頃から各地を旅し、色んなものを見てきました。現在も各地でたくさん入ってくる案件に対し、バイクとともに出張することが多いです!

大事なのは、目で見て、肌で感じ、イメージを湧かせる。
それが今も変わらないスタートラインです。

…なので、身も蓋もない話ですが、キリンジには最初から崇高なビジョンがあったわけではなく、純粋に自分たちが旅に出たり、遊びに行ったりして「いいな!」と感じる心の動きを大切に、キリンジを通じて表現していきたいなと思って。


取締役 軒 と視察に行ったベトナムの写真

そうしているうちに、地方創生にチャンスが転がっていると気づき、グランピングのアイデアにたどり着いたんです。そこで新型コロナウイルスの影響を受け、三密回避もクリアできて、お客様にも楽しんでいただける「グランピング施設の運営」を一気にやっていこうと準備をしています。

純粋に旅に出たり、遊びに行ったりして「いいな!」と感じる心の動きを大切にしているんですね。
ここまでのお話で、天川さんは、やりたいことに真っ直ぐな人だと感じました。

そうですね。仕事も「この仕事めっちゃ楽しそう!やりたい!」がモチベーションですし、関わる人も、例えば ”サウナ好き” 過ぎて自分でサウナを作って年間500回とかサウナに入ってる社長とか好きやもんね。楽しいもん、そういう人と関わっていたら!

天川さんが感じる「楽しそうなお仕事」「やりたいお仕事」って何ですか?

自分が泊まってみたいと思うとか、「自分が体験したい」と思えることを実現できるお仕事が、それですね!自分自身が興味を持てなかったり、自分が楽しくなかったら、お客様も楽しめないですよね。

「まずは自分が楽しめること、自分がいいなと思えるものが大事」すごく納得します。
最近一番楽しかったお仕事は何ですか?

ん〜なんやろ?
僕は、常にアドレナリンが出てるんですよね。
だから何か1つが楽しいというより、いつも楽しいです。


常にアドレナリンがでてるってすごいですね!!

だってやりたい仕事が数十個溜まっていて、それがどんどん形になっていくってめっちゃ楽しくないですか?もしこれがやらされているお仕事なら、きっと楽しくないです。ちゃんとやれよ!とか誰かに言われながらやっても、大体できひんよね。

な...なるほど!(お仕事20個同時進行って、めちゃくちゃ大変そうだなぁ...)

なにも数十個、同時進行するんじゃないんですよ!
他のプロジェクトが眠っていて、目下5個を立ち上げるイメージですね。
あとは、いま取り組んでいるプロジェクトで溜まったノウハウを次のプロジェクトに活かすことができるので、全部ゼロスタートなわけではないんです。

フットワークは軽くて当然。
「あいつに任せたらやってくれる」で信頼してもらう。

Twitter を拝見していると、天川さんって基本的に日本全国を飛び回ってますよね?そして飲みに行って仲良くなって、思い立ってパッと形にしていらっしゃるような...。
実際はどんな風にお仕事しているんですか?

そのイメージは正しいです。
基本的に全国飛び回っています。

出張するときは、2パターンあって、まずは地方から呼んでいただく場合。
呼んでいただく時点で、僕みたいなプレーヤーが欠けているから来てほしいということだと思っています。なので、現地に行って、期待に添えるように振舞います。

もう1つはこちらから仕掛ける場合。
僕らが関わって何か挑戦したいなと思った地域で思いつく人にFacebookで連絡します。そして何かないですか?あるよ!ほないきます!みたいな。フットワークは軽くて当然だと思ってます。

フットワークが軽いって大切なんですね。
でも一方で、それだけでお仕事をもらうのは難しいですよね?

それで言ったら「あいつに任せたらやってくれる」という感じを演出しているのかもしれません。
すぐに飛んでいくことに加えて「キリンジってこんなんやってますー!」と実績を持っていったら、話を聞いてくれます。


実績がないとき、特に、創業当初はどう提案していたんですか?

最初は実績こそないですが、開業については ”絶対に成功する” とわかっていたので、堂々と臨みました。


“絶対に成功する” というと....?

宿泊施設の売上予測は、競合をしっかり調査すればかなりの精度で出せるんです。また、開業前から宿泊施設の許認可取得については保健所や消防署などに通い詰め、徹底的に理解していました。

なるほど、やることはわかっている。あとは、どう進めるのかだけ。
だから天川さんの中で “絶対に成功する” だったんですね。
人脈は元から広かったんですか?

ううん、狙って広げてます。
僕は「面白そうなんでいきま〜す!」って、どこにでも顔を出しています。
元からそんな感じやけど、いまは首輪がついていないから、面白そうなことがあれば、どこにでも走っていきます!ただ、もしキリンジメンバー全員がそんな感じだったら無茶苦茶なことになると思うから、僕が取ってきた案件を、これからはチームを作って、どんどんみんなに任せていきたいんです。
20案件あったら、細部まで自分自身でディレクションできる施設はそこまではないわけで、詰めて行ってくれる人を求めています。

ポイントは “ソーシャルグッド” 。
地方創生を楽しみながら、
事業として成立させることに真剣に取り組む

キリンジとして大切にしていることを教えてください。

僕らがやっているのはビジネスなので、お金を儲けることはもちろん大切なんですが、それが第一義にあるわけではなくて、大前提として「人の困りごとを解決すること」で商売になっているんです。

どんな「困りごと」があるんですか?

例えば、兵庫県豊岡市の「乙女の湯、復活プロジェクト」では、運営者がいなくなって困っているときに名乗りをあげました。僕らが取り組むことにより、温泉が残って周りの人にも喜んでもらえるし、その地域で雇用も生めるし、経済効果もあるし、三方よしじゃないですか。

こんなふうに、「僕らが儲かったらいい」以外のことを考えた方が商売がうまくいくと思うんです。


CAMPFIRE でクラウドファンディングを立ち上げて支援を募集。総額 3,468,000円、支援者数 342人もの結果となった。

それこそ「儲けること」が第一義ではなく、「困りごとの解決」が大切ということですね。

はい。このポリシーで取り組んできて、なぜ円滑に物事が進むのか?ということを考えたんですけど、「応援してくれる人」がたくさんいるからなんですよね。協力者も自然と現れるし、温泉プロジェクトでもバーっと協力者が集まってくれて、こういうことをやっていると関わる人が増えるんやな。と実感しました。それってとても大事ですよね。

「人の困りごとを解決すること」が結果として、全てに良い効果をもたらす。
とても面白いです!

みんな言ってるけど、会社経営って詰まるところ “人” だと思います。
困りごとを解決するのは社会的にいいことなので、共感が得やすいことはもちろん、現地で会社を作り、仲間を集めて取り組むことで、みんなが思い思い商売をして、そこで生まれたお金を分配し、残ったお金は再投資します。
行政から見ても、いきなり大阪からきた会社がやっているわけじゃなくて、ちゃんと地元に根差した会社を作って、それを発展させて行っている方がうれしいですよね。
ベタにいうと、ソーシャルグッドを意識している方が物事を進めやすいんです。

行政×住民×民間企業(キリンジ)で周りも巻き込みながら、取り組むんですね。
天川さんはさらに、SNSもうまく活用していますよね?

そうですね。コロナ自粛が続く中、当時僕らが運営していた民泊で医療機関の方々限定で部屋を貸し出したことがあったんですが、それを Twitter でつぶやいたところ、みんなめっちゃ拡散してくれたこともありました。そういうのを見ると、やっぱり良いことをやっていかないとな、と思ってます。

もしこのインタビューを読んで、気になる方がいれば僕のTwitterを覗いてみてください!(https://twitter.com/Yoo_milkyway

...というわけで、本日は色々お聞かせいただきありがとうございました!
次回は「どんな人と働いていきたいのか?」についてお話を伺います!
ぜひ第3弾もお楽しみに!


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