【社員インタビュー#8】大切なのは「伴走者」でいること。相談支援にかける情熱に圧倒されました。#相談支援事業所つながる #管理者 #創業ストーリー
こんにちは!あおいとり26卒内定者の小坂桃香です。
今回は、あおいとりの相談支援事業所「つながる」の創業者であり、この道40年以上の大ベテラン、齋藤さんにお話を伺いました。
長年のキャリアに裏打ちされた、温かくも鋭い「支援の極意」をたっぷりお届けします!
Q.相談支援について
小坂:齋藤さん、今日はよろしくお願いします!まずは「相談支援」って具体的にどんなお仕事なのか、改めて教えていただけますか?
齋藤:よろしくお願いします。そうですね、介護保険でいう「ケアマネージャー」をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
利用者さんがどんなサービスを使いたいのかを聞き取りして、それを整理して、必要な場所に「繋ぐ」のが主なお仕事です。
小坂:なるほど、福祉のコーディネーターのような役割なんですね!
Q. 創業の経緯
小坂:齋藤さんはこのお仕事をされて長いと伺っていますが、どういった経緯で「つながる」を立ち上げられたんですか?
齋藤:私は大学を卒業してから40数年、ずっとこの仕事に携わってきました。病院での経験も長かったので、それを地域で悩んでいる方々のために活かしたいという思いがずっとあって。
そんな時、前法人のグループホームを立て直すタイミングで声をかけていただいたんです。
「相談支援事業の立ち上げをさせてくれるなら」という条件で引き受けたのが始まりですね。
Q. 「つながる」という名前について
小坂:事業所の「つながる」というお名前、すごく素敵ですよね。
齋藤:ありがとうございます。利用者さんを一人ぼっちにさせない、という思いを込めています。
ご本人と周りの人、そして私たち事業者がしっかり「繋がる」ことで、地域で自立していけるように、ということです。
小坂:他に名前の候補はあったんですか?
齋藤:この名前一択でした。相談支援事業をするなら、「つながる」って名前にしようと決めていたんです。
小坂:確かに、どんなサービスを受けられるのか分からず、孤独を感じてしまう利用者さんもいると思うので、「つながる」という言葉はすごく安心感があると感じます。
Q. 齋藤さん自身の支援観
小坂:あおいとりの理念とは別に、齋藤さんご自身が考える「相談支援のあるべき姿」を教えてください。
齋藤:私たちは、利用者様にとっての「指導者」でも「友達」でもないんです。あくまで「共感者」であり「伴走者」。
答えは必ず相談者さん本人の中にあります。
だから私たちは、選択肢をたくさん提示して、本人が自分で選べるようにそっと背中を押してあげます。それが基本ですね。
小坂:なるほど!実は私、共感しすぎたり、入り込みすぎたりしてしまうのですが、「伴走者」でいるためのコツは何かありますか‥?
齋藤:幅広く知識を得て、経験を積むのが大事だと思います。
知識を得るには、ニュース番組を見たり、新聞を端から端まで読んだり、地域の集まりに顔を出したりするのがいいです。
経験に関しては、この仕事の歴も長いので、冷静な判断が必要な場面を嫌というほど経験してきました。
入り込みすぎず、相談者の方と距離を保つのは、冷たいと思われるかもしれません。
ですがプロとして冷静に見極める力は、時代や法律に合わせて自分を切り替え、相手を正しく守るために必要なことなんです。
Q. やりがいを感じた瞬間
小坂:40年以上のキャリアの中で、特に「この仕事をやっていて良かった」と思った瞬間はありますか?
齋藤:あるお母様の言葉が忘れられません。お子さんのことで悩み、メンタルクリニックに通い詰めて、どこにも相談できずにいた方でした。
関わりを続ける中で、その方が「齋藤さんに出会わなければ、もしかしたら私とこの子は今生きていなかったかもしれない」とおっしゃったんです。
私が問題を解決したわけじゃないけれど、お母さんが外に出られる「きっかけ」になれた。その時に、心からやりがいを感じましたね。
小坂:問題を全部解決できなくても、そばにいることが救いになるんですね‥
Q. 大変だったことについて
小坂:仕事の中で苦労されたことはどんなことでしょうか?
齋藤:実は私、教職課程の出身で、福祉の専門大学を出たわけじゃないんです。だから長年、制度や歴史の知識が足りないことに引け目を感じていました。
「福祉を知らないのに偉そうなことを言ってきた」と反省して、定年後に猛勉強して社会福祉士の資格を取ったんです。
小坂:勉強されて、見える世界は変わりましたか?
齋藤:ガラッと変わりました。
若い人たちと一緒にスクーリングで現場の苦労話を聞いたんですが、自分の経験と知識がうまくマッチングして、自信を持って仕事ができるようになった気がします。
Q. 後任の人に引き継ぎたいこと
小坂:これから「つながる」を引き継いでいく方に、これだけは伝えたい!ということはありますか?
齋藤:まずは傾聴に徹することです。相手を理解しようとする姿勢があれば、自ずと答えは見えてきます。あとは、意外かもしれないけれど、身だしなみもですね。
小坂:身だしなみ、ですか?
齋藤:重度の障害があるお子さんは、女性の口紅の色や香水の匂いだけで気が立ってしまうこともあるんです。
だから私はユニクロのスーツを揃えて、いつでも丸洗いできるようにしています。
控えめな服装で「姿から安心感を見せる」ことも、信頼を得るための大切な技術なんです。
小坂:確かに、外見が印象に与える影響って大きいですからね!
Q. 「つながる」が気になっている人へ
小坂:最後に、これから一緒に働く仲間になるかもしれない方へメッセージをお願いします。
齋藤:特定の「こういう人」という像はありません。ただ、「引き出しをいっぱい作ってきて」と言いたいですね。
小坂:引き出し、ですか?
齋藤:利用者さんが好きな野球の話でも、ニュースの話題でもいいです。
自分の興味のないことでも「少し知ってみよう」と引き出しを増やしておけば、それが支援の武器になります。
一人で完結せず、いろんなものに興味を持って繋がれる。そんな方と出会えるのを楽しみにしています。
小坂:私も齋藤さんのように、たくさんの引き出しを持てるよう頑張ります!今日は本当にありがとうございました。
インタビューを終えて、齋藤さんの中にある「支援観」の軸の強さに触れた気がしました。
相手のために、あえて冷静でいること。相手のために、自分の興味を超えて知識を蓄えること。
齋藤さんがおっしゃる「引き出し」とは、単なる知識量ではなく、「目の前の人を理解したい」という、どこまでも深い誠実さそのものなのだと感じました。
「答えは利用者さん本人の中にある」。
その答えを一緒に見つけられる伴走者になれるよう、私も日々の生活の中で、たくさんの「引き出し」を大切に作っていきたいと思います!