次世代型クレジットカード「Nudge(ナッジ)」2周年を振り返ります〜前編〜 | 事業・サービス
(この記事は、ナッジカード公式noteの転載です。)2023年9月にサービス開始から2周年を迎えた次世代型クレジットカード「Nudge (ナッジ) 」。私たちは、日本における「フィナンシャルイン...
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(※この記事は、ナッジカード公式noteの記事の転載です。)
2023年9月にサービス開始から2周年を迎えた次世代型クレジットカード「Nudge (ナッジ、以下「ナッジカード」) 」。
私たちは、日本における「フィナンシャルインクルージョン (金融包摂) 」に焦点を当て、初めての方にも“使いやすい”クレジットカードとしてナッジカードを提供してまいりました。
この記事では、2周年の節目に、改めてナッジの創業背景や今後の取組についてご紹介します。
事業・サービスの現状について深く知りたいという方には、前編記事もご用意しておりますので、併せてご参考にしていただければ幸いです。
ナッジ創業の背景には、「日本におけるフィナンシャルインクルージョン (金融包摂) 」の考えがあります。
近年のデジタル技術の大きな進展を背景に、顧客接点の多様化や顧客体験の向上を目的とするDX (デジタル・トランスフォーメーション) が金融分野でも世界的に推進されています。特に「チャレンジャーバンク」と呼ばれる事業者が各国の金融事情に根ざした課題解決を図り、大きな成長を遂げています。
一方で、日本の金融分野におけるDXの状況を見ると、日銀レビューでは、下記のように言及されています。
わが国についてみると、銀行口座やクレジットカードの保有率は高く、更に銀行店舗網やATM網も充実していて利便性が高い。また、自分の個人情報を共有するという点で、国民の銀行に対する信頼度が他業種に比べて高いというアンケート調査もある。これらを踏まえると、わが国も欧米と同様に、DX により新たな収益を創出することは、新興国に比べて容易ではなく、特に、新興勢力がサービスを浸透させるのが難しい市場であると言える。
2021年3月
わが国の銀行におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX) 日本銀行金融機構局
つまり、日本においては、金融サービスに全くアクセスできないという人は少なく、新興サービスが市場を大きく変えるようなDXは難しいと考えられています。
しかし、社会のデジタル化に伴って「現金からキャッシュレスへ」と言われたり、人生100年時代における「貯蓄から資産運用へ」などと言われても、なかなか重い腰が上がらない、やりたいと思ってもやれないという方は多いのではないでしょうか。
金融サービスは生活を非常に豊かにしてくれるものですが、一度触れてみない限り金融を使わないデメリット、所謂「機会損失」は実感し辛いものです。また、現在の金融サービスの顧客体験は必ずしも便利なものとは限りません。
そのような背景のもと、シリアルアントレプレナーで、Fintech業界で25年以上の経験があるナッジ創業者兼代表である沖田(公式noteはこちら)がたどり着いた考えが、「徹底的に顧客目線に立ち、デジタルネイティブにとって使いやすいサービスを創ること」でした。
そのような背景から、「ナッジ」※という社名にはより多くの人に金融サービスによる恩恵に気づいてもらいたい、一歩踏み出す人の背中を押したいというメッセージが、込められています。
※ナッジ理論は、「人々が強制的にではなく、よりよい選択を自発的に取れるようにする方法」を生み出すための理論です。2017年に行動経済学の教授であるリチャード・セイラー氏が、「ナッジ理論」でノーベル経済学賞を受賞したことを皮切りに、実社会の様々なシーンで利用が始まっています
ナッジがまず挑戦するのは、「日本のキャッシュレス普及率の向上」です。日本のキャッシュレス普及率は残念ながら世界に大きく遅れをとっています。政府の働きによりキャッシュレスが日本で進むことは自明ではありますが、ナッジはさらにその普及を後押しします。
その中で、日本のキャッシュレス普及の鍵を握るのは、特に10代、20代の「若年層」です。この世代は、電子マネー (Suicaなど) やコード決済 (PayPayなど) の普及が徐々に進んでいるものの、キャッシュレス決済の主力であり約80%の方が利用※しているクレジットカードの利用率がかなり低いという特徴があります。
上述の背景のもと、ナッジカードは、初めての方にも使いやすいクレジットカードを展開しています。若年層(以下、「Z世代」)は、特徴として、「タイパ重視」「PCよりスマホ」「多様な価値観を持っている」ことがよく挙げられますが、ナッジカードはZ世代に受け入れやすいサービスを追求するため次のような特徴的な機能を有しています。
ナッジカードの返済方法は、「セブン銀行ATMでの返済」「口座振り込み」「口座引落し」の3つの方法から選択、また併用を可能としています。
これまでのクレジットカードでは口座引き落としが一般的ですが、クレジットカードを使ったことがない方は、知らないうちに自分の口座から一気にお金が引き落とされることに不安を感じているという声が少なくありません。この不安を解消するためにも、複数の返済の選択肢を用意しておくことは重要だと考えています。
また、利用額を返済または事前入金すれば、限度額が即時充足される仕組みにもなっており、原則最大10万円の限度額が設定されていても、計画的に使用することで大きな買い物にも対応可能です。
若年層の中には、専門知識を活かし、SNSやYouTubeなどの新しいプラットフォームを通じてビジネスを成功させている方も少なくありません。NudgeはAIを活用した独自の与信審査を通じて、従来の職業情報等に囚われないクレジットカードを提供しています。
クレジットカードとアプリをリアルタイムで連携させることで、速やかな利用確認と、万一身に覚えのない取引があった場合の問い合わせ手続きを全てアプリ上で簡単に行うことができます。
従来は、お問い合わせ窓口に電話をかけ、利用履歴について詳しく説明することが一般的でしたが、ナッジカードはボタン一つで調査依頼をかけることを可能とし、安全性を担保しながらもタイパを重視するユーザーに負担をかけないサービスを追求しています。
ナッジカードには、スポーツチームやアーティストなどの100以上ある「クラブ」から自分の好きなものを選んで入会することができる「クラブ」という独自の機能があります。これにより、自身の好みをもとにクレジットカードを「楽しく」使っていただくことを可能にしています。クラブに入会すると、普段の買い物でナッジカードを利用するだけで、所属クラブの応援に繋がり、さらにカード利用額に応じてクラブから独自の特典を受けることができます。
また、カード番号を変えずに、メインクラブの変更や異なるデザインのカード(※有償)を発行することも可能なため、クレジットカードを楽しく利用するだけでなく、ファッションの一部として拘りをもって選ばれている側面もあります。
上記のような機能以外にも、2週間に一度の細やかなプロダクトアップデートを実施し、レシート登録機能や支出管理機能、クラブ会員証のシェア機能などユーザーの声を尊重しながらナッジカードアプリを介した様々なアップデートを図っています。
ナッジカードにおけるサービス提供の裏側には、データだけではわかりにくいユーザーのインサイトを収集する様々な仕組み・施策があります。
例えば、定期的な「ファンミーティング」を開催し、Z世代のユーザーと直接コミュニケーションを取る機会を設けています。また、ナッジカードの学生向けクラブである「学生部」にて、プロモーション施策の一環で行ったWeb CMの制作には、ユーザーでもあるZ世代の監督のもと、Z世代ユーザーにより近い視点でインフルエンサーのキャスティングを行い、編集から配信まで全てZ世代のメンバーで行いました。
このように、等身大のメンバーによるユーザーのための企画が、サービスの競争力の源泉ともなっています。
また、ナッジカードリリースから2年が経過し、ユーザーの利用データや問い合わせのテキストデータ、上述のファンミーティングを通じた生の声など、様々な情報を収集できています。
このような「ユーザーの力」を借りながら新たな金融体験を創り、サービスとしてユーザーにメリットを還元していくのがナッジの目指すところです。
現在は、ナッジの直営クラブである「学生部」や「デザイン部」などを中心に、様々な実験的なプロモーションを行い、ユーザーの反応を研究し、ここで得た成功例を100を超える提携クラブへと応用していく予定です。
また、昨今は学校での金融教育も重要視されており、ナッジでは自治体と協力しながら公立高校や大学などでキャッシュレスに関する授業も開催しています。
2022年4月からは高校家庭科で金融教育が開始され、主に資産運用の授業が広がっています。一方で、様々な方面から「クレジットカードの使い方」を教えて欲しいという声も上がっています。
これまでは「痛い目にあって初めて学ぶ」という人も少なくなかったクレジットカードの利用について、適切な使い方を座学を通して伝え、キャッシュレス自体の利便性にも気づいてもらえるような場にしていきたいと考えています。
ナッジはWeb3領域にもいち早く挑戦しています。特にNFTは、Z世代の関心が高く、ナッジカードを通じてNFTを活用したファンマーケティングの可能性を模索していきたいと考えています。
既に2023年3月には、ナッジカードアプリ内蔵型のNFTウォレットを提供開始し、クレジットカードデビューだけでなく誰でも簡単にNFTデビューも図れるような体制を整えました。こうした先進技術も含めた開発を高速に進めていくため、グローバルに開発体制を持ち機動的な開発を進めています。
「次世代型クレジットカード「Nudge(ナッジ)」2周年を振り返ります〜後編〜」について、最後までお読みいただきありがとうございました。
ナッジカードについての理解を深めていただける内容になりましたでしょうか?
また今回、ナッジカード2周年を機に特設サイトにてこの2年の進化をインフォグラフィックで分かりやすく伝えていますので、ぜひこちらも参考にしていただけると幸いです。
最後に、ナッジでは一緒に事業を成長させていくメンバーを募集しています。
この記事を読んで、もっとナッジについて知りたい・質問したい!と思った方はぜひWantedlyより面談にご応募ください。