長年にわたり、「新卒」を中心とした採用活動を行ってきたシャープ。それが、今大きく変わろうとしています。キーワードは「キャリア採用」。自らも他社での経験をもつ西谷さんと森田さんに、チャレンジングな取り組みや仕事のやりがいなどを聞きました。

西谷 卓郎／人事部人事グループ

大学卒業後、11年間食品メーカーで人事業務全般を経験。転職先のコンサルティングファームでは4年間、公認会計士の採用を担い、その後入った介護福祉業界でもキャリア採用に従事。2022年からはシャープの人事部にて長年培ったスキルを発揮し、シャープの採用改革に貢献。

森田 宙花／人事部人事グループ

2019年、新卒で旅行会社に入社。スポーツ関連の部門にてツアーなどを販売するB to Cの営業と、アスリートやスポーツチーム向けに遠征の手配や帯同を行うB to B営業に従事する。仕事にやりがいを感じるも、キャリアの幅を広げるために転職を決意。採用の仕事に興味をもち、2024年2月にシャープへの入社。

キャリア採用は、関わる多くの人や部門の魅力を引き出す“コーディネーター”

――長年、キャリア採用ひと筋に携わってきた理由を教えてください

西谷：　ひとことで言えば、面白いからですね。キャリア採用は関わる人が非常に多い。人が欲しい部門の責任者や、協力してくれるエージェント会社、応募してくださる求職者の方々。たくさんの人の間に立って“ハブ”となり、それぞれを繋げていくことにやりがいを感じてきました。

この仕事は、コーディネーターに近いと思いますね。営業職のように自分の魅力で引っ張っていくのではなく、関わる人それぞれの魅力を引き出す仕事。その結果として、新しいメンバーが入社してくれるところに、すごく面白さを感じます。

――なぜシャープで働きたいと思ったのですか？

西谷：　最初に入った会社はメーカーでした。その後、様々な経験をしてきたわけですが、もう一度メーカーで自分の力を試してみたくなったんです。シャープはグローバル企業なので、外資系のコンサルティングファームでの経験も活かせると思ったし、他にも自分の経験にハマる要素が結構あるように思って入社を決めました。

森田：　私は旅行会社の営業職の経験しかなく、人事や採用に関しては全くの未経験での入社です。転職活動をする中で、「未経験OKの求人」は20代前半まででないと採用されないと思っていたのですが、シャープは違いました。私の5年間の社会人経験を評価していただけたことが、一番の決め手ですね。

採用業務に興味を持ったのは、自分の経験を活かせそうだと思ったからです。前職では、スポーツチームや選手とスポーツ協会などの間に入って、遠征など様々な調整に当たっていました。そこで身に付けた“調整力”が、求職者と部門の間や、経営層と部門の間に入って業務を行う採用の仕事にも役立つのではと考えたわけです。もちろん未経験スタートの不安はありましたが、半年経った今では前職での経験が活かせていると思います。

未経験の方を迎えて化学反応が起きれば、採用はもっと面白くなる

――採用活動未経験の、森田さんを迎えた背景を教えてください

西谷：　キャリア採用のトレンドは、毎年のように変わります。私は20年近く人事畑にいますが、過去に成功した手法が今通用するかというと、全くそんなことはない。つまり、自分が良かれと思って打った手が、間違いという可能性もあります。

ならば、全く経験のない方を迎えて、客観的に“採用の仕事”を見てもらいたいと考えました。新しい視点と、経験ある私たちの視点を合わせると、なにか化学反応が起こるかもしれない。そこに期待したんです。

森田：　西谷さんからは、「未経験だと思わなくていい」とずっと言われています。私が経験してきた5年間は無駄じゃないし、それを活かして“私しかできないこと”に挑戦してほしいと。実際、早い段階からいろいろな仕事を任せてもらえているので、すごく自信になりました。

――森田さんが加わって、どんな変化がありましたか？

西谷：　森田さんに加わってほしかった理由のひとつに彼女の英語力があります。キャリア採用も新卒採用も海外人材の対応が一定数発生します。森田さんの加入で採用チーム内の英語力に厚みが出ました。これから、グローバルに活躍できる人材獲得に向けて打てる施策の幅が広がってくると思います。

加えて、既存のメンバーに、良い緊張感が生まれました（笑）。というのも、採用業務が初めての森田さんには「なぜこれをやるのか」を分かるように伝える必要がある。そのためにはまず自分たちの考えを整理しなければならず、これまでの仕事のやり方を振り返る場面が増えてきました。変えられないと思っていた仕事の見直しのペースが格段に上がりました。いい効果が出ています！

たくさんの人とつながりながら、採用を成功に導く面白さ

――仕事のやりがいを、どんな場面で感じますか？

西谷：　日頃から、会社の廊下ですれ違う時などほんの短い時間でも、担当する部門の人と会話しようと心掛けていて、採用についての困り事を可能な限りキャッチするように心がけています。求人部門の社員の皆さんのちょっとした言葉を拾って、そこから自分なりに解決に向けた仮説を立てて、「こうすれば解決できるかも」と伝えています。提案する面白さもあるし、それが採用に結びつけばこんなに嬉しいことはないですよ。

森田：　私もできる限りたくさん、部門の方と話すようにしています。たぶん前職の経験が生かされていると思いますね。お客様の要望をいかに聞き出せるか、汲み取れるかが重要だったので。コミュニケーションをしっかり取る中で、可能な限り細かなところまで共有して、一緒に走っていけるよう努力しているところです。

毎日いろんな方と会って話して、自分で考えながら物事を進めていけるところにやりがいを感じています。日々新鮮な気持ちで業務に取り組めることが本当に楽しいと思っています。

テーマは、『シャープの中でキャリア採用チームのプレゼンスを引き上げること！』

――チームの目標を教えてください

西谷：　キャリア採用チームのプレゼンスを高めていくことです。シャープの採用は、これまで「新卒採用」を中心とした採用活動でしたが、「キャリア採用」の重要性を認識する中で、今では両者の重要性がほぼ半々の割合にまで近づいていると考えています。今後もニーズは伸び続けていきますから、私たちの役割はもっともっと大きなものになるでしょう。

来たるその時に備えて、今私たちがやるべきことは“メンバー一人ひとりが個々のスキルを高めること”。キャリア採用担当として、自分に今足りないスキルは何か。それぞれ課題を設定して、貪欲にスキルや知見を上積みしていこうと、チームのみんなで話しています。

今年のテーマは、キャリア採用チームのプレゼンスを上げること。そこへ向けての目標が、個々のスキルを上げることですね。

森田：　個人的には、採用データの見える化に取り組みたいと考えています。入社してすぐに、採用管理システムのリプレースを担当しました。

現在は、新システムを導入し、採用プロセスの効率化やデータの一元管理を進めています。これにより、進捗状況や応募者の傾向をリアルタイムで把握できるようになりました。私の目標は、これらのデータを活用して、採用活動の課題を可視化し、より戦略的な採用計画に繋げることです。

最終的には、シャープグループ全体でデータに基づいた採用を実現し、より多くの優秀な人材に当社を選んでもらえるような採用活動を目指しています。

メンバー全員、入社3年未満のキャリア採用！新たな仲間を募集します

――「キャリア採用チームにおける求める人物像」を教えてください

西谷：『誠実で優しい方』です。キャリア採用は、一人ひとりが担当部門をもち、母集団形成、面接、選考、最後のクロージングまで全て自分で担います。ともすれば、「自分が担当する部門さえ採用できればいい」と思いがち。でもそれでは、シャープ全体としてのキャリア採用活動はうまく回っていきません。また、今年のチームの目標はメンバー一人ひとりが個人のキャリア採用のスキルを上げること、と完全に個人にフォーカスした目標設定にしています。ですから、隣で誰かが困っていないかいつも以上に気を配って、優しくサポートし合えるようなチームでありたいし、「それができる方と一緒に働きたいね」と、チームのみんなで話しています。

――最後に、求職者の方にメッセージをお願いします

西谷：　私たちキャリア採用チームは、7名中入社2年未満のメンバーが4名と112年超の歴史あるシャープの中で、まだ立ち上がったばかりのベンチャーチームといった雰囲気です。ですから、キャリア採用の重要性やチームの存在価値を、これから社内外に向けてどんどん発信していこうとしています。みんなで意見を出し合って、みんなで自分たちの価値を上げていく。これってすごく面白いことだと思いませんか？これまでの経験を活かして1歩でも2歩でも自分で新しいことにチャレンジしようという気概がある人はそれが実現できる環境です。ぜひ仲間に加わってください。お待ちしています！

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