会社とは、どこまでいっても人の集まりだ。
どんな人が集い、働くのかは、経営陣によって変わってくる。
今回お話していただくのは役員のお二人。
長くクラッチを支え、会社の変化を見続けてきた。
そんな二人は今、クラッチという場にどんな言葉を乗せるのか。
◆創業以来少数精鋭の高い基準でやってきた。だから、採用には苦労した。
西尾-
本日は役員のお二人にお話を伺うという事で、正直少し緊張しているのですが(笑)
今クラッチグループ全体が拡大期に入り、同時に事業も多角化しているのですが、創業当初からのWeb広告事業で、現在では役員として事業の責任者をされているお二人に、「これまでのクラッチ」と「これからのクラッチ」についてお話を伺えればなと思います。
杉山-
何でも聞いてください
齊藤-
気軽に聞いてよ
西尾-
ありがとうございます。今回の主旨としては「理念」とか「採用」とか一般的に経営や事業成長の中で欠かせないテーマを掘り下げつつ、クラッチの独自性やユニークネスが際立つお話がお聞き出来ればいいなと考えています。その裏にある事業展開構想や組織作り、そしてこれからの働き方を掘り下げていくようなセッションにしていきたいと思っております。
最初に簡単にお二人の自己紹介をいただいても宜しいでしょうか。
杉山-
COOです。簡単に言うと株式会社クラッチの事業運営です。
杉山康弘 株式会社クラッチCOO
齊藤-
僕はクラッチの中でもクリエイティブの責任者をしていて、役職的にはCCOって言い方になるね。
齊藤理 株式会社クラッチCCO
西尾-
ありがとうございます。まず、クラッチの成長についてお話を伺っていきたいんですが、クラッチがグループ全体として人数が増えたのは結構最近のことですよね?
杉山-
最近だね。特にここ最近はおかげさまで倍速で成長しているので、その分採用も活発にしています。
西尾-
なるほど。今回はせっかくお二人にお話を伺えるので、まずはここまでの歩みを教えていただいても宜しいですか?
杉山-
まずはクラッチの理念の話からしようか。
この10年クラッチが成長してこれた理由として、「費用対効果をコミットする会社」にこだわってきたところがあります。これは設立からずっと変わらないこだわりで、広告業界で生き残ってこれた最大の差別化がここにあります。とにかくゴールはお客様の売上を伸ばすっていうところからブレずに、ずっと企画・提案を考えてきてるから、そこが評価されているんだと思っています。
西尾-
費用対効果にコミットするって凄く難しいというか、「枠売り」が多い業界の中でそこを変えないって結構大変なことだったんじゃないかなって思うのですが、そこでの苦労とかって結構あったんですか?
杉山-
クラッチは設立当初から企画・提案する文化が根付いていたので、当たり前のように提案・企画し続けてきたんだ。だから「大変だ」と思ったことはないんだよね。
西尾-
そこはもう最初の基準設定でそうなっているんですね。そうするとどこで苦労した部分が大きかったんですか?
杉山-
やっぱり「人」かな
齊藤-
逆に言えばそこしかないよね。案件が難しいとかは「それが仕事」って感じだから、それを乗り越えるために頑張るとか当たり前だったんだけど、その分採用とかは本当に苦労したよね。
杉山-
売上を上げるための苦労は苦労と感じなかったけど、ただ、結果を出すことを求めようと思ったら、どうしても採用に「経験」を求めちゃって。なかなか人が見つからなくて、しかも人を育てるみたいな余裕も無かったから、新卒とか若い未経験の人とかも以前は取れなかったし。
◆変わらないものは「お客様への姿勢」、変わったものは「社内環境」
西尾-
オールドベンチャーっていう経験者が集まってやってやるんだっていう会社ってことですよね。その中で、変わったこと変わらなかったことって何がありますか?
杉山-
お客さんに対しては一貫して変わっていない。一方で社内の雰囲気として、5~6年前までは社内に寝袋があって、帰るのも遅くて23時に帰るとか普通だったんだよね。よく泊まっていたし。
齊藤-
俺とか4徹してたしなあ。その手の苦労話ならほんとたくさんあるよ(笑)
西尾-
4徹!?それってもう最後どうやってやるんですか
齊藤-
そうしないといけない段階だったってことだよね。当時は。
杉山-
最初はスピードもあり全てがトップダウンだったけど、中西(代表)がその仕組みを変えてくれて。だんだんと社員が自分から制度を作っていく仕組みが根付いてきた組織になったんだ。それと同時に、残業も減ってきて、働きやすさとかもどんどん良くなってきた。それが一番変わったことだよね。今は客観的にクラッチを見ても良い環境にもなってきたなぁ、と思う。評価制度を社員が作ったり、書籍購入や研修やセミナーも会社が積極的に行かせる制度もあるしね。
齊藤-
その辺本当にみんな勉強家だよね。
杉山-
まだまだなところも勿論たくさんあるけど、色んなこともっともっとそういう制度面も良くしていこうって動きは常にあるよね。
◆なぜクラッチは人間関係で人が辞めないのか
西尾-
あと、僕が個人的に凄いなって思っているところは、社員インタビューを結構な人数してきた中で「人間関係に不満あります」って人が一人もいなかったことなんですよね。
齊藤-
僕はここ(杉山さん)にあるけどね(笑)
杉山-
俺もあるよ。一触即発だね(笑)
西尾-
やめてくださいね。テーマ変わってきちゃうんで(笑)
ただ、実際多くの会社が人間関係などで辞める人が出ることに悩んでいる中で、それが無いってことは何か気を付けてたりするんですか?
杉山・齊藤-
いや。。(笑)
杉山-
しいていえば、先輩や上司が、いじめするとか、変に偏った考え方もっているとか聞いたことないよね。
齊藤-
自分たちで言うのもおかしいけど、そういう常識はあるよね(笑)
西尾-
指導方法とかは何か気を付けているんですか?教えることも多いと思うんですけど
杉山-
それはめちゃくちゃあるね。箇条書きに出来ないくらい、本当にそこは気を付けているし、それこそクラッチに来る前にもめちゃくちゃ失敗してきたよ。トップダウンが最強だ~って思ってた時もあったし。(笑)でも本当に何年も上手くいかなくて、結局自信が無い時期は虚勢を張るから、ねじ伏せようするようなマネジメントしてた。自分のことだけ考えて「マネジメントしなきゃ」みたいな。けど、部下からしたらそんな事どうでもよくて、結局自分のことだけ見てて、社員のことなんて何も考えてなかった。そしたら、当然誰もついてこなかった。笑
愛がなかったね。笑
僕らの若かった時代には叩かれてなんぼだったからそういうのが拭い去れない部分はあるけど、今は時代が違うし、若い人はかなり賢い。愛をもって接することは当然だけど、それ以上に「愛情の伝え方」が重要だと思ってる。
齊藤-
ある程度任せていって、みんなの方向性がバラバラにならないようには気を付けてるよ。後は、それぞれと対話して「どこまでいきたいの」「どうなりたいの」ってことに対して一つずつ指摘したり、整えたりはしてるよね。人数が少ないと、一人が踏み外したら組織がダメになっちゃうからね。
西尾-
お二人の間では結構コミュニケーション取っているんですか?
齊藤-
いや、あんまり。。。
杉山-
仲悪いからね(笑)
齊藤-
もう長くやっているからね。長くしゃべらなくても分かることが結構あるから、そういう意味で密度の濃いコミュニケーションだよね。
さっき「いっぱい不満ある」って言ったけど、それ以上に褒めるところもあって、昔俺の誕生日の時に杉山さんがメッセージを書いてくれて「戦友だ」って。
俺もそう思ってるし、目指すところに向けて色々やってきて、お互い辛いときも一緒だったし、だからもう今更「この人はこう」っていうところは揺るがないよね。
杉山-
前はほんとに言いあうこともたくさんあったけど、同じように波を乗り越えてきてるから。お互いにそれなりに責任を背負ってやっていると、尊重しあうところは多い。
齊藤-
それは、他のメンバー、入って来る人ともそういう関係性を作っていきたいし、お互いのこと尊重して、例えば厳しいことを言ってもその背景まで伝わるような関係性にしたいんだよね。
◆クラッチにいる理由
西尾-
お二人がずっとクラッチでやっている理由は何があるんですか?
杉山-
僕はもう簡単で、理由は一つ。中西勇治(※代表取締役社長)だよ。やっぱね、面白いしすごいなーって思う。ずっとこれは変わらないね。
齊藤-
まあそうだね。そうなるよね。
杉山-
だってそうじゃない?俺らがいる理由なんてそれしかなくない?
齊藤-
やっぱいまだにすげーって思うもんね
杉山-
ビジネスについての考え方、経営者としての考え方、徹底した姿勢とスピード感
齊藤-
信念がブレない。「費用対効果にコミットする」ってところから全部スタートしてるんだよね発言も考え方も。俺は付け加えるとこの人(杉山さん)がいたからだよ。
杉山-
じゃあ俺も(笑)
齊藤-
あんまり話すことでもないけど、やっぱ仕事しててきついこともあるけど、そういう時にやっぱり中西さんと働きたい、杉山さんと働きたいって思わせてくれる。結局は「人」だよねそこは。
西尾-
これから人を増やしていく中で、どんな人と働きたいですか?
杉山-
昔は経験者が欲しかったけど、今は育てる土壌がある。今はとにかく「Webマーケティングの領域でやってみたいと思うかどうか」だよね。いつか起業したいからでも、ただ力つけたいからでもいい。
情熱持ってこの領域でやっていこうと思っているかどうかだね。
齊藤-
クリエイティブでもそうだね、前は年齢層高めの即戦力を採用してたけど、今はディレクターとかやったことが無くても、とにかくコミュニケーション図って良いもの作ろうと出来ること。そういう意味ではとにかく自分の言葉、考え方を持ってて説明できる人かな。
西尾-
クラッチってそういう意味で珍しいというか、オールドベンチャーから本当に年齢層も下がってきて本当のベンチャーになってきてる感じですよね。
僕も最近入ってクラッチの良いところって色々あるなって思うんですけど、お二人の思うクラッチの最高なところってなんですか?
齊藤-
俺はもうただただ「人」かな。
杉山-
うーーーーーーん、何が一番刺さるかなぁ。
西尾-
いや、思ったこと言ってください(笑)
杉山-
一言で言うと「マーケティング環境」なんだよね。
いま一緒にやっている仲間は、新入社員からすると、最高の先輩だと思う。マーケティングの情熱を持った先輩たちから、マーケティングを教わり、成長できる環境こそが、最高なところ。どうだろう。伝わるのかな。笑
西尾-
僕は伝わると思います、転職活動する人は特に、そこが凄い大切なことを実感しているので。
齊藤-
俺も良いと思うよ。働きやすく、力も付く場所、人を「環境」という括りにしているってことで。
西尾-
僕もこれからこの場をさらに良い環境に出来るようにしていきます!本日は本当にありがとうございました!
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終始和やかな雰囲気でお話をしてくださったお二人。
その中にある会社や事業、メンバーに対する熱い想いに、
クラッチの姿が映されているようでした。
また、幾多の苦難や喜びを共に乗り越えてきた二人の「戦友」としての絆や
中西社長に対する絶対的な信頼もまた、この会社の強さが溢れています。
これからのクラッチがさらに全員が輝ける場所になるように
熱い気持ちを持って「戦友」になってくれる方を、お待ちしています。