ビジネス書のライターからPRコンサルタントに転身した、Clover(クローバー) PRの勝又です。
今回は「PRコンサルタントのとある一日」と題して、
入社3年目の私のある日のスケジュールを紹介します。
漠然と広報・PRに興味はある、けど、普段どんな仕事をしているのかいまいちピンとこない、
そんな方も少なくないでしょう。
例に漏れず私も、転職エージェントの方に吹き込まれた付け焼き刃の知識で面接に臨み、
弊社代表に“絞められた”口なので、そんな当時の自分を救うつもりで、
少しでもPR会社で働くイメージが湧くような内容を目指すつもりです。
では、さっそく。
【8:45】出社。新聞&WEBニュースのチェック
弊社の一日はまず新聞のチェックからはじまります。
これは私のような新米からベテラン社員、そして社長まで同じです。
朝日・毎日・読売・日経・産経の5紙の紙面に目を通します。
クライアント企業の掲載がないか(あれば報告)、担当案件を取材していただけそうなコラムはないか、それからトレンドやクライアント同業他社の動向把握などなど。
特に大事なのが、「いけそうなコラム」を発見したらその日のうちに
記者さんにアポイントを取りつけること。PRパーソンの基本動作です。
けどこれ、実は結構難しいのです。
入社間もない頃、
「このコラム、面白いけど、うちの案件(担当企業)じゃ取材対象にならなそうだな~」と
私が断念したその横で、先輩社員が同じコラム宛にメールを入れていて衝撃を受けました。
「その切り口で提案したらいけたのか…」と。
(正直、いまもたまにあります)
そんな新聞、ヘッダー写真はなんか様になるので紙で読んでいますが、
普段はPCで電子版を読んでいます。
また、WEBニュースのチェックも毎朝の日課です。
担当案件の掲載があれば、新聞同様にクライアントに記事を報告します。
【9:30】メールチェック。メディアからの問合せ対応
掲載報告が落ち着いたところで、メールのチェックに入ります。
クライアントが受けた取材の原稿確認や新たな取材依頼など、
メディアから届いた依頼をクライアントに相談しながら進めていきます。
本記事の便宜上、この時間をメディア対応の時間としていますが、
実際にはメディアから連絡が入り次第、すぐさま対応します。
お相手は新聞をはじめ日々締め切りに追われる記者の方々、クイックレスポンスは広報の基本です。
【10:00】メディアとのMTG準備
今日は午後に、お世話になっているWEBニュースの編集長の方とのMTGがあるのでその準備です。
興味を持っていただけそうな案件(リリースや企画案、トレンド情報)を
媒体の特性に合わせて選定し持ち込みます。
日々こうしてメディアの方に情報提供の場としてアポイントを取りつける、
これ自体はどこのPR会社もしていることと思いますが、
弊社の特徴は、自分の担当クライアント以外の案件も持ち込むことです。
私の担当がA・B・C社だとして、媒体の取材・掲載対象になりそうな案件であれば、
担当外のD社やE社の情報も案内しています。
少し前まではオンラインMTGも多かったのですが、
コロナが落ち着いたいま、オン・オフ半々といったところでしょうか。
今日は先方オフィスで対面です。
個人的にオンラインは(特に初対面)距離感がつかみにくく苦手なので、
先方が許してくださる限りはなるべく対面でお会いするようにしています。
【11:00】昼休憩
午前中最後にもうひと仕事、といった表情で働く先輩たちを尻目に、スッと昼休憩に入ります。
弊社は各々好きな時間にお昼をとっていいのですが、基本、私がいちばんに休憩に入ります。
社歴は私がいちばん短いです。
持参したお弁当を社内で食べる社員も多いのですが、私は外派です。
ちなみに、代々木と北参道の中間の弊社周辺でオススメのお店は、
中華料理屋「山水楼」か、イタリアンの「トラットリア タンタボッカ」です。
あと、最近弊社では特殊なデリバリーサービスが導入されています。
11時頃に会社の代表電話が鳴り、出ると開口一番
「スシ タベルカ? ナンニン イル?」
名前も名乗らず、どこか聞き覚えのある低い声でそんなことを訊かれ、
「え、あ、はい。えっと3人ですかね…」と答えると
15分後くらいに寿司弁当を持った社長がオフィスに現れます。
良い会社だと思います。
さて、以上が【午前編】です。
昼休憩の話を無駄に膨らませたら長くなりすぎてしまったので、前後編に分けています。
次回、【午後編】に乞うご期待!