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こんにちは。今日はSREエンジニアの花岡さんにインタビューします。コロナ禍の中で入社されて1年以上が経過しました。業務内容や実感されていることについて聞きました。
手に職をつけたくてキャリアリセット
ーまずClipLine入社前の経歴について教えてください。
花岡:不動産業界向けのサービスを展開する会社で、CMSサービスの開発をしていました。簡単に言うと、物件情報を入力して、不動産ポータルサイトなど複数のサイトに一括反映できるようなサービスです。
ーその会社に入社されたのはどうしてですか。
花岡:もともと大学では自然言語処理を研究していて、ブログのレビュー記事などを分析してスコアを出すということをやっていました。何かモノが欲しいと思ったときに、Web上の情報を集めて類似商品を比較検討して、いちばん良さそうなものを抽出する仕組みの研究です。
それが物件情報にも当てはまりそうだと思ったのと、不動産という高単価で歴史の長い業界のDXという点に惹かれたことなどが大きな理由でしたね。
ー研究内容を活かせる仕事だったんですね。それが、どういうきっかけで転職を考えるようになったのでしょうか。
花岡:そこでは7年くらい勤めましたが、ポジションが上がるにつれ、開発業務より調整や人の管理に関する業務が増えてきてエンジニアらしくなくなってきたんですね。30代のうちはもっと手に職つけた方がいいのかなと思っていたのでキャリアリセットの意味も含めて転職を検討するようになりました。
ー今回、リファラルで入社されてますが他の会社も検討されましたか。
花岡:他の会社も見てはいましたね。選ぶ基準としては自社サービスを持っていることで、人のものを作るよりも自分のものを作った方が楽しいというのを主軸にしていました。あとは人ですかね。一緒に働くビジョンが見えることを重視しました。
私はそれほどコミュニケーションが得意でないと自覚していますので(笑)知ってる人がいた方がいいなというのが一番の決め手だったのかもしれないです。
ーそんなこと全然ないですけどね(笑)。入社後はすぐに業務に慣れることはできましたか。
花岡:そうですね。前の会社はCTOを立てて、どういう風に開発を進めていくべきかという統制をとっていたんですけれど、ClipLineはそこまできっちり決まっていない印象を受けました。良くも悪くも完成されていない感じで工程の途中で介入の余地が多分にあるように見えました。
ー実際の業務内容を簡単に教えていただけませんか。
花岡:SREはサービスの信頼性を保証するエンジニアで、繋がらないとか、遅いとか、そういうことが起きないように安定したシステムを構築するのがミッションです。あとはお客さんに指摘される前に社内で検知できるようなシステムを作ったりとか、そういったことを考えていく業種です。今はSRE担当の同僚とほぼペアで仕事をしています。
ー表からは見えにくいですが、サービスの基盤となる大切なお仕事ですよね。やりがいや大変なところはどんなところでしょうか。
花岡:私は、問題が起きたときに検知できる仕組みを可視化する業務をしているんですが、それを実際に社内のメンバーが見たときに「こうなってるんだね」という感想を得られるのがひとつのターゲットで、やりがいですね。
半面、やりづらいところは、みんな日々の業務が雑多で忙しい中で、それを常に意識してもらって習慣づけるのが難しいなとは思ってます。
あと、モニタリングの観点では、数ヶ月前にリファクタリング(仕様を変えずに内部構造を再構築すること)を実施しました。システム基盤って5年も経てばかなり古くなってしまって、人の出入りがあったりすると、そもそもどういう意図で作られたのかが失念していることが多いんですよね。それを新規に作り直そうとすると、それなりに歴史を読み解いていくことになるので、そこがなかなか苦労しました。
ーそういった業務は、前職でも経験されたんですか。
花岡:重なってはいます。コンシューマ―向けのサービスでしたし、常に動くことが重要視されていたので、そのためのモニタリングというのは前もやっていたことではあります。
ーなるほど。一方でキャリア形成という面から見た時に、新しいことがやれていたり、自分にとってプラスになっている感覚はありますか。
花岡:モニタリングについてはそれほどなかったんですけれども、モニタリング以外のインフラレベルの案件とかは前職ではあまりやらなかったことなので、そちらではキャリアを積めているなと思います。他にも、やりたいことをやりやすい環境ではあります。
一方で、体制構築含めた方向性の統制についてはこれからだと思っていますね。以前はシステムが古かったのもあり、取れる手段が少なかったんですけど、新しくしたことでそれを使う人たちも統制しやすくする方向に舵を切れるかなと思っています。
チームで助け合いながらソロワークで精力的にタスク消化
ーところで、SREチームではSlackのハドルを使ってこまめにコミュニケーションしているそうですね。
花岡:そうですね。ほぼ一日中、常に繋いでますね。マイクはミュートにしていることが多いんですけど、業務で詰まったときはとりあえずマイクをオンにして、「うーん」という唸り声を聞かせたりして(笑)。そういったうめき声をキャッチしてサポートくれる同僚には助けられてます(笑)。
ーいいチームですね(笑)。ところで、1日のワークスタイルは決まっているんですか。
花岡:だいたい10時半くらいに始業して、前日起こったこととかシステムの状態をみて今日やることを決めて、11時半から開発チーム全体の朝会が30分あります。そのあと休憩をはさんで13時くらいからタスク消化を進めていって、20時半くらいまでやるべきことをやって終わるという形が多いですね。
ただ、SREにはSlackでヘルプ報告や相談が飛んできたり、障害の相談があったり、そういう差し込みが多いところではあります。
ー労働時間が長くなりがちとか、そういうのはないですか。
花岡:リモートだとずるずるしがちなので気を付けています(笑)。特に日中は相談が多いので、これに一意専心という集中の時間が取れなくて、18時過ぎから集中し始めたりしますしね。
ー今後やっていきたいこととか、伸ばしていきたいことはありますか。
花岡:この1年はSREというかインフラ屋として動くことが多かったんですが、わりと新しもの好きというのもあり、フルスタックエンジニアを目指しているので、フロントサイドやサーバーサイドを含めたいろいろなところで安定稼働するアプリケーションづくりに携わりたいですね。今の業務の延長上で新しいことを経験していく機会を作っていくつもりです。
がむしゃらに壁にぶつかれるメンバーと切磋琢磨していきたい
ーこれからClipLineに入社する方へのメッセージはありますか。
花岡:やるべき理由さえ説明できるなら、やりたいことをやれる土壌にあると思いますので、いろいろ試してみたい方には良い環境です。
ただ、やりたい理由が「流行っているから」では難しいので、ちゃんとそこを説明して説得できるような、我を通すための労力を惜しまないような方がいいと思います。今あるものをぶち壊してでも新しいものを導入していくことに熱心な方にぜひジョインしていただきたいです。
既存の流れを汲んで、ただ動かすだけでは、今後の成長は見込めません。もちろんそういう人ばかりになったらそれはそれで困るとは思うんですけど(笑)、現状、そういうキャラクターは少ない方だと思いますので。
ーある程度経験があって、腕試しをしたい方が活躍できそうでしょうか。
花岡:ある程度はキャリアを積んでいたほうが説得力は持てますけど、キャリアを積むと逆に優等生っぽくなることってあると思うんですよ。
どうせ無理だろうという諦めが出てきやすいんで、がむしゃらに壁にぶつかりたい、挑戦したい人がいいと思います。そうやってお互いに切磋琢磨していきたいですね。
ー花岡さん、ありがとうございました!