ClipLineでは職種や部門を越えて成果を生む「越境人材」の取り組みを進めています。
役割を拡張し、全員で顧客に伴走する「越境人材プロジェクト」 | ClipLine's blog
その中でも特に振れ幅の大きい越境に踏み出したのが、今回ご紹介する内藤さんです。前職から一貫して映像制作のキャリアを歩んできた内藤さんは、半年前、ビジネスアライアンス室(当時はビジネスディベロップメント)へ異動しました。手探りの約半年間で何につまずき、何が見えてきたのかを伺いました。
内藤隆仁(Takahito Naito) ビジネスアライアンス室
婚礼をメインとした映像会社にて10年以上にわたり勤務。映像制作・編集をはじめ、納期やクオリティチェックなどの品質管理マネジメント、ルート営業、新ブランドの立ち上げまで多岐にわたる業務に従事。週末は必ず結婚式場で撮影・編集に携わり、現場でのクリエイティブ制作を継続してきた経験を持つ。 2024年4月にClipLine株式会社へ入社。コンテンツ・コミュニケーション部にて映像制作・編集を担当。
2026年4月よりビジネスアライアンス室(旧ビジネスデベロップメントチーム)へ異動。
マネジメントを深めるか、新しい領域に挑むか
――まず、異動のきっかけから教えてください。
内藤:CC(コンテンツ・コミュニケーション)部で映像編集のリーダー職をやらせていただく中で、この先どういうキャリアを目指すかという話を当時のマネージャーとよくしていたんです。大きく分けて、CC部のマネジメントを深める方向と、新規事業のような今までやったことのない領域に挑戦する方向とどっちがいいかという話ですね。
――そこで後者を選ばれたんですね。
内藤:前職でマネジメント経験があるので、やれるかなと思ったんですよね。会社が自分にやらせたいかどうかは置いておいて(笑)。
ただ、ビジネスサイドの話は正直これまでほぼ通ってきていなかった。そこに面白みを感じました。外に出て人と接するのも苦手ではないし、だったらそこを自分のレベルアップにつなげようと。それで「新しい業務を開発していきたい」と伝えましたがまさか部署異動の話だったとは(笑)。プロジェクトを始めるぐらいの認識でいたので驚きました。
――抵抗はなかったですか。
内藤:なかったです。「タスク単位ではなく会社を大きく育てていく」という話だったんです。何をするかまではイメージがついていませんでしたが、それ自体に魅力がありました。
上司の植原さんと定例MTG
「圧倒的な前提知識不足」――半年前のつまずき
――映像一本でこられて初めてのジョブチェンジでした。異動後の戸惑いはいかがでしたか。
内藤:それはもうめちゃくちゃつまずいていて、今もですけど(笑)。
ClipLineへ入社したときは動画を軸に転職しているので、入社当初はスキルセットでは困らなかったんです。企業文化の違いや、BtoCからBtoBメインになったことへのアジャストは必要でしたが、業務としてはやれた。でも今回はガラッと事業開発目線になったので、今回こそ転職したんじゃないかというくらいのつまずきを感じています。
――具体的にはどういうところでしょう。
内藤:スキームを作る、契約内容を詰める、契約書の文面に詳しくなる。相手の事業内容に精通する。どれも初めてでした。
自社のプロダクトもそうです。これまでずっと動画を作っていたので、プロダクトの仕様はそこまで詳しくわかっていなかった。だから「システム連携しましょう」となっても会話が全くできない。自社だけでなく相手の領域も把握できていなかった。圧倒的な前提知識不足だなと思いました。
支えになったのは上司のお手本とAI
――活動について詳しく教えてください。
内藤:これは本当に感謝しているんですが、上司の植原さんがすごく丁寧なオンボーディングをしてくれているんです。初めての商談には相手を問わず同席してくれたり、必ずお手本を見せてから振ってくれる。Slackの指示もドキュメンテーションを細かく残してくれています。わかる人にはここまでやらないでしょうね。
――もう一つ、支えになっているものがあるそうですね。
内藤:AIがめちゃくちゃありがたいですね。知らないことはすぐ調べられますし、モックアップもClaudeを使えば簡単なものは作れる。上司のオンボーディングと文明の利器と、その二つでなんとか成立しています。
――半年経って、ある程度一人で回せる状態にはなってきましたか。
内藤:商談について、基本的なところはできるようになりました。
難しいのはその先です。プロダクトの連携となると「今後の事業にどう影響するのか」「本当に今進めるべきことなのか」という、かなりシビアな経営目線が必要になる。植原さんは特にその目線で見ているので、「そんなことも考えないといけないんだ」と気づかされることがまだまだあります。
自分が前向きに進めればいいと思うところも、「いや、よく考えたらこうじゃん」とフィードバックをもらう。一律のことはできても、重要な局面でお金や事業の広がりを考えるとなると、経験則が全然足りないですね。
知識については、ケーススタディで仕入れるだけでなく「こういう局面ならここを気にするべき」と構造化して捉えられるように勉強させてもらっています。
自分から仕掛け、社内を巻き込む
――商談の発端はどこから来るんでしょうか。こちらから持ち込むこともあるんですか。
内藤:ありますね。最初のうちは候補企業をリストアップして片っ端から問い合わせメールを送っていました。既存のお客様に新規プロダクトをご紹介するときも、「ここは合いそうだ」とリストアップしてアポを取ってもらう。こちらからかけているアクションは結構多いです。
――社内の巻き込みはこれまでの経験が活きてますか。
内藤:同じ相手でも、CC部にいた頃とは関わり方が変わるんです。
CC部の頃は、CS(カスタマーサクセス)の動きの中で商談が発生したから同席して映像を作ろうとか、同じ課題を一緒に解決する話なので目線が近い。でもビズデブは、CSの皆さんが築いた基盤に新しい変数を加えていく動きになる。それは必ずしもCS担当者としてやりたいことかというと、また別だったりするんですよね。
なので「なぜこれをやろうとしているのか」はこちらから詳しく説明した方がやりやすい。マネジメント層に先に頭出しをしておくとか、接し方には気を遣っています。
越境して初めてこれまでの仕事の意味がわかった
――やりがいを感じるのはどんなときですか。
内藤:できなかったことができるようになるというのは、会社のミッション通りですけど、やっぱりいいなと思います。知らない単語を会議中に急いで調べたりもして(笑)、理解できるようになったり。
資料づくりでコンサル目線の細かい指摘をもらって「そういうところを見ているんだな」と気づいたり。動画だけを作っていたらできなかったことなので、一人のビジネスパーソンとしてお客様の前に立てるようになってきた実感はあります。
あとは、実際に進捗しているプロジェクトがあること。一度話して「お互いのケースが合わなかったね」と終わることも多いんですが、今みたいに連携が進んで新しい課題が出てきて、対応していくのはすごく楽しいですね。
――これまでの仕事の理解が深まった側面はありますか。
内藤:あります。ビジネスの側面が見えるようになったので、次にCC部と一緒にやるときには「今こういう局面だから、こんな提案ができるんじゃないか」と言えると思うんです。アウトプットはCC部の方が長けていますが、課題の抽出やお客様がなぜそれを言っているのか、解決した先に何があるのかは、お客様に近い方が見えやすい。
逆に、現場がどう変わるか、どんなアウトプットが効くかは、自分の経験値としてミーティングの場で即答できる。バックグラウンドがある上で軸をずらしたことが、いい方向に働く局面はありますね。
――直近の目標を教えてください。
内藤:事業開発は結論が出るまで長いので、「これは自分がやりました」と言える売上成果はまだないんです。まずはビズデブ、アライアンス起点でプロジェクトを一つ成立させて、会社の経営に事業インパクトを残す。それが一番ですね。
――これから入社される方、キャリアチェンジを検討されている方へメッセージをお願いします。
内藤:視点を変えると発見があって面白いんですよ。「こんな仕事があるんだ」「こんな働き方をしている人がいるんだ」と、今まで知らなかったことを自分で調べるようになる。それが本分の領域に活きることもあるかもしれない。
自分の場合はガッツリ異動になりましたけど(笑)、CSにいながら営業をやってみるような越境もあります。興味のある領域に少し挑戦するという意味では、非常にやりやすい環境だと思います。
【上司の視点】「これはレールを作る仕事」
内藤さんの上司であり、オンボーディングを担当した植原さんにもお話を伺いました。
――植原さんは必ずお手本を見せてくれるそうですね。
植原:いやいや、そんなことないですよ(笑)。内藤さんはもともと営業も案件創出もデリバリーも一通りできる人でしたが、これまでは商材は決まっていたわけです。今回はアライアンスと言いつつ事業開発に近いので、プロジェクトごとにやることが違う。段取りも、次のミーティングで何をどこまで決めるかも手探りのはずです。
――内藤さんの挑戦をどう見ていますか。
植原:もともと期待値が高い人なので、これまで通りの道筋を進んでもそれなりに上がっていったと思うんです。その中で新しいところに一歩踏み出したのが、本人にとってもいい経験じゃないでしょうか。
これまでは、出来上がったレールの上をどう速く走るかという話が中心だったと思いますが、今はレールを作る仕事なんです。難しさも積める経験値も段違いだと思います。越境人材としてみんなが挑戦を始めていますが、振れ幅の大きさは一番と言ってもいいぐらいじゃないですか。頑張ってくれているので、応援しています。
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