【BAKE INC. Creative File ～デザインのひみつ～】バターサンド〈ラズベリーホワイトショコラ〉編

【BAKE INC. Creative File ～デザインのひみつ～】では、BAKE INC.のさまざまなブランドのデザインにまつわるお話をお届けします。

今回お届けするのは、現在販売中のお呼ばれやギフトのシーズンにぴったり、華やかで煌めくホリデーを表現した“甘酸っぱい”フレーバー「バターサンド〈ラズベリーホワイトショコラ〉」のデザインのひみつ。担当デザイナーの小林に話を聞きました。

テーマは「大人かわいい」×「少しハンサム」×「特別感」

ー「バターサンド〈ラズベリーホワイトショコラ〉」のパッケージデザインのテーマを教えてください。

小林：「大人かわいい」と「少しハンサム」をテーマにしています。
この商品を試食した際、ラズベリーの香りと甘酸っぱさが、どこか ”大人っぽさ” を感じさせる味わいだと感じ、その印象をパッケージデザインにも反映させたいと考えました。

さらに、ホリデーシーズンならではの「特別感」をプラスすることで、ホリデーシーズンを彩ってくれるようなデザインを目指しました。キービジュアルも「ラズベリーとホワイトショコラが奏でるハンサムなホリデー」というテーマで撮影を行っていて、商品の魅力を引き立ててくれています。

ーパッケージのカラーはどのように決めましたか？

小林：カラーはラズベリーキャラメルとホワイトショコラからインスピレーションを受け、「ピンク」と「クリーム色」に決めました。

「大人っぽさ」と「ハンサム」を意識し、ピンクは可愛らしくなりすぎない、PRESS BUTTER SANDらしいピンクの表現ができるよう、慎重に検証を重ねました。一方、箱に使っているクリーム色は、ほんの少しだけ青みのあるトーンを採用することで、ラズベリーホワイトショコラの濃厚で爽やかな味わいを表現しています。

こだわったのは、手に取った瞬間のときめき

ーパッケージの素材や見た目についてのポイントはありますか？

小林：ホリデーシーズンに登場する商品ということで、手に取った瞬間に「ときめき」を感じていただけるデザインを目指しました。「特別感」の演出のためにも、「これまでのフレーバーにはない新しい挑戦をしたい...！」という想いがあり、チーム内やブランド戦略部門とも何度も議論を重ね、アイディアをじっくり煮詰めていきました。

ーその結果どのようなパッケージになったのか、具体的に教えてください！

小林：パッケージデザインには、4つの大きなポイントがあります！

➀ 個包装とシールの柄が連動
箱に貼るシールは、普段シンプルなカラーシールが多いのですが、今回は個包装と同じ柄を採用しました。これはPRESS BUTTER SANDでは初の試みで、商品全体に統一感を持たせています。

➁ テラゾー柄で華やかさを演出
フリーズドライラズベリーが練り込まれたクッキーからは、とても華やかな印象を受けました。そのイメージを、テラゾー柄（石材を小さくくだいて混ぜ込んだデザインのこと）を活用してデザインに組み込みました。柄は個包装やシールに反映され、上品な華やかさを演出しています。

③ ロゴの箔押しで特別感を演出
PRESS BUTTER SANDの箱のロゴの箔押しは、これまではゴールドやシルバーが中心でしたが、今回はピンク色を採用しました。全体的な統一感と、ホリデーシーズンの特別感を表現しています。

④ 「大人っぽく、ハンサムなピンク」を追求
個包装、シール、箔押しのピンク色はすべて、大人っぽくハンサムな印象を演出できる色味を選びました！
例えば個包装では、大人っぽい控えめなメタリック感を出すために、アルミ素材ではなくプラ素材のフィルムを使用し、銀色のインクに赤系のインクを重ねて印刷することで、上品に煌めくピンクを作りました。

ー制作の中で特に苦労した点はありましたか？

小林：一番難しかったのはやはり、ピンク色の統一ですね。
今回のパッケージデザインでは、箔押し、個包装、シールのピンクを連動させることを重視しました。しかし、異なる素材や印刷方法を用いるため、実際に色味を揃えようとすると難しかったんです。印刷会社や購買部門の方々と何度も調整を行い、色校正でそれぞれの素材における色味の変動幅を掴みながら進めました。最終的に、しっかり統一感のある仕上がりにできたと思います！

目に入った瞬間から口に入るまで続く高揚感を

ーそれでは最後に、お客さまへのメッセージをお願いします！

小林：今回のデザインは、目に入った瞬間から口に入るまで、ずっと高揚感が続くようにしたかったんです。「きらりと光るシールがまず目を引き、箱を開けるとシールと同じ柄の個包装が輝いていて、さらに個包装を開けるとラズベリーが練り込まれた華やかなクッキーが現れて…」と、視覚から味覚まで連続して楽しんでいただける体験をデザインで表現しました。