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AIで変わる教育業界、Classiの挑戦(前編)

皆さんこんにちは、Classi 人事の三戸です。

今回は、先日プレスリリースにてご紹介させていただいた「東京⼯業⼤学と⾃然⾔語処理を⽤いた機械での⾃動作問実証研究」に伴って、プロジェクトに携わるチームとClassiが目指す未来についてご紹介させていただきます。


Classiは、「子供の無限の可能性を解き放ち学びの力を進化させる」というミッションのもと、教育のプラットフォームとして、Webテストや学習動画などの学習系機能や先生・生徒・保護者間のコミュニケーションツールなど様々な授業・学習支援のサービスを提供しています。

これまで手作業や紙で管理していたものをデータ化することで、先生の業務効率を上げ、負担を軽減し、本来割くべき生徒に向き合う時間を作り出すことが可能になりました。
今後は、既存のサービスに加え、『Classi』上に蓄積された様々なデータを活用し、新たな取り組みにもチャレンジしていきます。今回、ご紹介するAI開発もその一つです。

▼AI開発プロジェクトメンバー (トップ写真の左から)
神谷 壮真|企画部
加藤 涼|企画部
太野 英恵|企画部 データサイエンティスト
本間 知教|プロダクト部 副部長

センター試験がなくなる? 学校教育を取り巻く背景

学校教育は今、2020年に予定されている「大学入試改革」と、それに紐づく「高大接続」、「小・中・高の教育指導要領改訂」の影響、従来の知識偏重型から大きく舵を切り、定性的な評価を多く含む仕組みに移り変わろうとしています。

今後、知識の習得は前提として、蓄積された知識を元に、さらに思考・発展させ、コミュニケーションや表現を含んだ成果物を生み出していく方向になるため、大学入試でも重要となる“ポートフォリオ”や“アクティブ・ラーニング”へ費やす時間の増加に伴って、知識の習得に費やす時間は減少傾向に向かうと予想されています。

一方で、ICTや機械学習、AI技術の進歩により、従来のように教科書や参考書を最初のページから順に決められた順序で進めるのではなく、個々の単元や設問の様々な関係性を元に、生徒や学校ごとにその進め方や得意不得意などを勘案し、最適化した順番での学習が可能になりました。

Classiは、どのようなデータ活用を行っているのか?

(本間)Classiでは、「アダプティブ・ラーニング」と呼ばれる学習方法を一部の機能で実装しています。
今、教育現場で問題になっているのが、授業についていけない生徒の「落ちこぼれ問題」と、もっと勉強したい生徒に対しサポートしきれない「浮きこぼれ問題」への対応です。こうした個々の生徒の習熟度に合わせ、学習内容や学習レベルを調整し提供する、これがアダプティブ・ラーニングで解決したい世界観です。このアダプティブ・ラーニングを支援するため、インプットとなる有効なデータとして、Classiに蓄積されたデータを活用していこうと考えています。


(太野)Classiでのデータ活用の考え方は、学習プラットフォームへの活用という観点から大量のパターンの学習進捗について個々に異なるものを個別最適していくという取り組みになります。既に一部の学校では取り組みが始まっていますが、今後は『Classi』を利用いただいている全ての学校に提供できるよう精度を高めていきたいと思っています。

何故、Classiは学術機関との実証研究を行うのか?

(加藤)本間や太野が話したアダプティブ・ラーニングの側面とは異なるアプローチ方法として、学校の先生が問題を作成している日々の負荷を軽減してあげられないかという課題があります。現在、『Classi』では1,000以上の単元と6段階の難易度に分類された約7万問の問題を活用したサービスを提供しており、有料利用者数が2,100校、約80万人以上(2017年度12月時点)という規模で展開しています。80万人の中には先生方も含まれており、世界で一番忙しい日本の先生方のサポートをしてあげられる研究成果につなげられないかという意図をもっての共同研究になります。


(神谷)今回の東京工業大学と共同で行う自然言語処理を活用した自動作問実証研究は、近い将来に直面するであろう課題に取り組むための第一歩です。この実証研究により、問題を大量に自動生成できることで、先生方の負荷軽減を図るだけでなく、生徒へリコメンドできる問題数が増やせるため、より質の高いアダプティブラーニングの提供も可能になると考えています。仕組みや実証方法とあわせて、なぜClassiがこの実証研究に取り組んでいるのかをご理解いただけると嬉しいです。

※実証研究事例
岡⼭⼤学とビッグデータ解析による 英単語学習意欲向上のための実証事業
東京⼯業⼤学と⾃然⾔語処理を⽤いた 機械での⾃動作問実証研究

次回の『AIで変わる教育業界、Classiの挑戦(後編)』では、今後の展望についてご紹介させていただきます。お楽しみに!

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