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全社表彰式の司会を担うことになったITエンジニアの泣ける仕事の話|金谷直樹

サーキュレーションでは年に2回、「CIRCULATION AWARDS」と題して最も高い成果を残したコンサルタントやチーム、最も顧客成功を生んだプロジェクトなどを表彰・賞賛をする機会を設けています。

「全力で仕事をしてきた仲間を全力で賞賛をする。」

そんな姿勢で全社が臨むため、中には感極まって涙するメンバーも見られ、サーキュレーションの文化を語る上では欠かせないイベントとなっています。

2022年2月に行われた「CIRCULATION AWARDS」の司会は、IT推進室のマネジャーである金谷さんが務めました。
例年、司会はフロント組織から選出されることが多いため、バックオフィスからの選出に驚いたそうです。
「『バックオフィスのエンジニアの司会はこんな感じだろう』という周囲の想像を超える司会をしよう」
そのように意気込んでいた金谷さんは、「感動を伝える司会」を目指して徹底的に準備を行いました。

迎えた当日、「CIRCULATION AWARDS」では例年以上の盛り上がりと感動を生み、それを支えた金谷さんに対しても「金谷さんの普段の仕事への姿勢、人柄が滲み出た司会」と感動と称賛の声が多く寄せられました。

金谷さんは、2022年の2月末に「CIRCULATION AWARDS」での司会をはじめとする、仕事へのスタンスが高く評価され「泣ける仕事賞」を受賞。
常に温かい人柄で周囲が仕事がしやすいよう信頼と尊敬に溢れた仕事をする金谷さん。

金谷さんの仕事へのスタンスや価値観はどのように培われたのでしょうか。
そこには、失敗を繰り返しながらも、一つひとつ学び、愚直に挑戦をし続けた日々がありました。

泣ける仕事賞:売上以外の成果や日々の仕事のプロセスの中で、お客様や社内のメンバーに感動を与えた社員に贈られるアワード。毎月の全社投票により受賞者が決定。

1.今までのキャリア〜失敗から一つひとつ学ぶ〜

金谷直樹 (かなや・なおき):経営管理本部 IT推進室 マネジャー
インターネット広告企業や研修事業会社の情報システム部門のマネジャーとして、ビジネス/コーポレートの各種インフラ基盤構築やシステム導入を通じ、企業のデジタル化を推進。2021年5月に株式会社サーキュレーション入社後、経営戦略や事業課題にもとづく会社のデジタル戦略を企画・推進する傍ら、エンジニア組織の組成や文化醸成にも注力し、デジタル経営変革を会社全体で巻き起こすために活動中。

ーー金谷さん、泣ける仕事賞の受賞おめでとうございます!!

金谷:
ありがとうございます。

ーー泣ける仕事賞の投票では、金谷さんの仕事の一つひとつの丁寧さ、対応の誠実さに対してのコメントが多かった印象です。
金谷さんの仕事へのスタンスや価値観がどのように培われたのかを知るべく、まずは今までのキャリアについて教えていただけますか?

金谷:
私のキャリアのスタートは決して格好いいものではなくて、高校卒業後、大学には行かず色々なバイトに明け暮れる日々を過ごしていました。

今でこそ人と柔らかく話せるようになったのですが、当時は人に興味がなく自己中心的な人間でして…バイト先でも叱られてばかりの日々でした。
コンビニでアルバイトをしている時も、キレたお客さんにキレ返したりと、本当に恥ずかしい限りなのですが、とにかく社会性のない「ダメな奴」でした。

ーー今の金谷さんからは想像ができないです。

金谷:
当時のバイトの先輩に会うと「変わったね」と言ってもらえます(笑)
今になって自分自身の内面を振り返ると、当時の自分は社会との接点を見出せず、他責思考が強かったんでしょうね。高校卒業してからしばらくは、人生で最も暗く、前を見ようとしなかった時代でした。

流石に、20歳を過ぎたあたりにきちんと働こうと思い、インターネットサービスプロバイダのコールセンターで派遣社員として働き始めました。当時、インターネットが出始めたタイミングで、ネットに繋がらず感情的になっているお客様から少ない音声情報を頼りに解決をしなくてはいけませんでした。

言葉を頼りに、見えないWindowsの画面を想像しながら、いかに短時間で解決するかが大切でしたので、「聞くこと・伝えること」は、この時期にかなり鍛え上げられましたね。

インターネットの商材を扱っているうちに自然とITやネットワークの知見がつき、インフラエンジニアとして働きたいという思いが芽生え、SESに転職をしました。

ーー金谷さんのITのキャリアはここから始まった訳ですね。

金谷:
はい、基盤はコールセンターでの経験があると思います。
ただ、思い返すと、中学生の時に父親がジャズのライブハウスをやり始めたときまで遡れるかもしれません。そのお店のWebサイトを独学で作ったことが、私のITやインターネットとの出会いでした。

ライブハウスのお客さんから「自分でサイト作れるようになると楽しいよ」という話を聞いていたので、学校をサボって、HTMLの本を読みながらサイト制作にのめり込むようになりました。

パソコンに向かっている間は何時間費やしても飽きず、「これは好きかもしれない」という感覚がありました。当時、自分には何もできないと思っていたので、こんなに集中できるものがあるのかというのは自分の中で発見でしたね。

ーー元々、ITやインターネットの領域には興味があったんですね。ただ、HP制作の経験やコールセンターで得た知見があるとはいえ、SESとなると求められるスキルが一気に上がりキャッチアップが大変な印象です。

金谷:
そうですね。
特に当時のSESですと、事前に「このスキルが必要」という情報が不十分な中で入ったりするので、やはり入った当初は苦労しました。

また、社会人としてもひよっこでしたので、世間知らずのことも多くて、初日に大手通信事業者の本社オフィスにTシャツで行ってしまい、周囲の方をぎょっとさせてしまうこともありました(笑)

ただ、できないことが多い中でも、まずは人間関係を築いていくことを第一に、自分ができることを探して一つひとつ解決していくという基本スタンスで仕事に取り組むようにしました。
そのスタンスで仕事に取り組むようになると、今までできなかったことができるようになり、新しい仕事も任せてもらえるようになったりと好循環が回るようになりました。

ーー大切なスタンスですね。人間関係の構築というのもやはり大事な要素なのでしょうか?

金谷:
はい、このスタンスは今でも大切にしています。

元々、SESというのは、人が足りていないという状況で入るので、大体は何かしらが炎上している状況が多かったです。
炎上している時は、技術的な課題ももちろんですが、意外とコミュニケーション面での課題を抱えていることも多くて、もちろんエンジニアとして構築・開発もするのですが、その中で少しでもコミュニケーションにおいても工夫をしたりすると、小さいことであってもすごく感謝され、思いのほか評価を頂けるようになりました。

大手通信や金融機関などをインフラエンジニアとして転々としていったのですが一貫して人に恵まれたことはありがたかったです。

様々な会社を経験する中で、少しでも自分にできることをお世話になっている人にお返ししたいと言う気持ちが生まれました。このSES時代に、ITの基礎はもちろん、社会人としての基礎を学びました。

ーー社内でも「金谷さんのコミュニケーションが丁寧」「対応が紳士的である」というのはよく耳にしますが、その背景にはコールセンターやSESでの経験があるのだと感じました。
前職である広告系企業に転職したのはどのようなきっかけだったのですか?

金谷:
「自分のサービスを背負う」気概を持った働き方に憧れたのがきっかけです。
ネット広告のインフラ基盤や情報システム部門のプレイヤー、そしてチームや部下を持ちマネジメントやチーム創りの経験もしました。
この組織創りやマネジメントというのは、前職で学んだ中で一番大きなことだと思っています。

ーーコールセンターやSESで培った「コミュニケーション」や「関係性作り」とは、また違ったものだったのでしょうか?

金谷:
全く違うものでした。

今まで私は単身で現場に飛び込んで現場をよくするという立ち回りが全てで、前職で経験したチームや部下を持つというのは、全くの初体験でした。最初は、どうやったらチームが気持ち良く働けるか、困ったことをチームで乗り越えるにはどうすべきか、そういったことが全くわかっていない状態でした。

新卒のメンタル不調に対しても休職直前まで気付かず、部下の不調やサインさえも見落としてしまっている自分自身の不甲斐なさを痛感しました。この痛すぎる経験もあり、マネジメントをしっかり学んでいくことを決意しました。

ーープレイヤーとしては味わうことのなかった失敗経験だったのですね。

金谷:
はい、その後、急いで本屋に行ってマネジメントに関する本を買って勉強しました。また、その頃ちょうど会社でマネジメントについての研修があったため、講師の方に1on1のやり方、マネジメントの仕方などを学び、すぐに実践にするということを繰り返しました。

やはり、自分一人が気を配っても組織は良くはならなくて、いかに皆さんから意見や気付きを共有しあって「こういう視点もある」「こんな考え方もできる」という経験値を対話を通じて導き出していくか、そして、対話を通じて出てきた皆さんの知見を繋げ、組織に落とし込んでいき、行動を変えていく、この一連のサイクルを創っていくのがマネジメントとして大切だということに気付きました。

特に、このサイクルを体現する上では「ふりかえりの場」というのが組織を強くする上で一番重要だと思っていますし、今も組織創りをする中でも強く意識をしています。
組織が個人の集合からきちんと連携し合い、相互作用し合うに至るにはこのプロセスが欠かせません。

私自身、強いリーダーシップというより、サーバントリーダーシップという、ビジョンを示しつつも背中から押すリーダーシップを得意と認識しているのですが、そういった自分自身の特性も踏まえながら、メンバーの気づきを引き出す問いかけや、ビジョンや共通の価値観に沿って自律的に動けるようにするにはどうしたら良いかなど、マネジメントに必要なことを一つずつ学んで行きました。

ーー自分のできることから少しずつ、愚直に取り組んでこられたんですね。

金谷:
前もって何かを学習して活かしていくというようなかっこいいことはできず、失敗から一つひとつ学んでいく、そんなキャラクターなんでしょうね。
今までのキャリアを通じて学んだこととしては、どんな仕事であれ、自分の姿勢次第で

「やりがい」
「わずかでも自分で変化を起こすこと」
「成長要素」

を見出すことはできる、ということです。

2.更なる成長を求めて

ーー改めて、サーキュレーションの入社理由を教えてくれますか?

金谷:
大きく2つあります。

一つ目は、プレーヤーとしても、マネジメントとしても「成長できる環境」に身を置こうと思ったこと。
そして二つ目は、「心から共感するビジョン」のもと働けるということ、です。

ーー1つ目の「成長できる環境」について、具体的に教えてください。

金谷:
人生100年時代と言われる中で、マネジメントとしての成長もそうですし、ITを仕事にする一人の人間としても、まだまだ成長していきたいという思いがありました。

今後の人生を考えた時、仮にサラリーマンとして60歳を過ぎたタイミングで一区切りが付き、社会との接点も限られてしまうとなると、どうしても物足りなさを感じるだろうなと思っています。
私の両親は70歳を超えていますが、まだ現役でお店に立ち、常連のお客さんや、久しぶりに来られたお客さんなど、様々な形でお店を頼りにしている方と繋がりを持ちながら生き生きと過ごしています。
そんな両親の姿を見て、純粋に尊敬をしていますし、私もそうありたいと思っています。

社会との接点を保てていれば、きっと両親の年齢になっても元気に過ごせるだろうと信じています。
私も自分の根っこの部分であるITを武器にしながら、社会に貢献ができ、社会との接点をずっと持ち続けられる人間であればいいな、と思っています。その夢を叶えるためにはITのスキルを磨き続ける必要があると感じています。

特に、ITの業界は移り変わりが早い業界です。
前職で30名程の組織のマネジメントをしていたのですが、組織マネジメントに注力し過ぎた結果、変革に気づく感度や自身の技術スキルの鮮度が落ちていく自覚があって、もう少し規模の小さい会社で、自分が前職で身に付けたマネジメントや組織創りの経験も活かせつつ、プレイヤーとしても活躍できる会社を探していました。

サーキュレーションで、バックオフィスの皆さんと話す中で、孤軍奮闘する印象を受け、組織という観点ではまだまだ伸び代があると感じました。そういった点では、今まで培ってきた組織創りの経験を活かしながら、自身のスキルも磨ける適切な環境だと思いました。

ーー今はサーキュレーションでどのようなことに取り組んでいるのでしょうか?

金谷:
IT推進室として、ITを使ってビジネスを大きくしていく攻めの部分、上場企業としての守りの部分の両面を構築していくというのももちろん取り組んでいます。また個人的には、ツールだけで物事がよくなる訳ではないと思っているので、しっかりとコミュニケーションが円滑に取れるような仕組みやルール創りの整備にも取り組んでいます。

今までは、皆さんの個の力で組織が大きくなってきましたが、これからより組織を強固なものにするためには、個の力をどう周りの力と繋げていけるか、学び合い、フォローをし合えるか、という観点とそれらを実現するための仕組みが必要になるフェーズです。
この1年(※2021年〜2022年)では、DX Criteriaというフレームワークを使って、バックオフィス全体を巻き込みながら、今までの成功体験をいったん忘れて、学び直す姿勢を持ち、改めて「良い組織ってなんだろう?」という観点で皆で話し合いながら実行に移していく、そのような機会を設けています。

ーーDX Criteriaの取り組みはどういった背景で取り組みが進んでいったのでしょうか?

金谷:
IT推進室のメンバーとの1on1で、「今のサーキュレーション、IT推進室をどうよくできるか」という議論をしている時にメンバーから「DX Criteria」というアイディアを出してくれたのがきっかけです。私も前職で組織創りに活用し、組織が着実に変革していく実感を持っていたのでとても意気投合しました。

まずはIT推進室の中でスモールスタートをさせたところ、数ヶ月経って組織評価のスコアが変わり、それに伴い組織の見える景色も徐々に変化していったこともあり、バックオフィスである経営管理本部全体でもやりませんか?と役員に提案し、取り組みが開始しました。
二人三脚で取り組んでくれたIT推進室のメンバーもそうですし、取り組みについて共感し本気で取り組んでくれた経営管理本部の仲間がいてここまでこれたので、本当に感謝しています。

3.ビジョンに共感して働くことの「強さ」

ーー2点目の入社理由である、「心から共感するビジョン」についても、詳しく教えて頂けますか?

金谷:
サーキュレーションが掲げている「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンや「新しい働く価値観を創る」というミッションには心から惹かれました。

特に、私自身、アウトドアが好きで山や地方が好きなのですが、地方に行くと元気のない風景を目にする中で、「自分に何ができるのだろう」「何かできるはずだ」と思っていました。
そういった背景もあり、サーキュレーションの地方の中小企業への寄り添っていく姿にも深く共感しました。
私自身ができるのは、あくまで間接的なことかもしれません。それでも私が入ることで、日本の将来が少しでも明るくなるかもしれない、より住みやすい社会創りというものに自分自身が貢献できるかもしれない、そんな未来を想像し最高にワクワクしたのを覚えています。

ーー自身のキャリアを選ぶ軸として、社会に対しての想いも一つの要素としてあった訳ですね。

金谷:
40歳を超えたタイミングでしょうか。自分の所属するコミュニティに心から共感するビジョンが欲しいと思うようになりました。

これは私の感覚の話になるので、あくまで一意見に過ぎないのですが、前職までの企業では、常に「何か足りない」と言う思いが心の片隅にはあり、それはきっと会社のビジョンへの共感だということは薄々気づいていたのですが、口に出せない、触れられないというのが内心ある状況でした。

それがサーキュレーションだと、そもそも自分がビジョンに惚れ込んで入ったので堂々と言えますし、新卒も中途入社の皆さんも、入社時の挨拶でみなさん口を揃えて「ビジョンに共感した」というコメントをよく聞きますが、これは、心から思って言っているはずなんですね。
きっと皆さんそれぞれにビジョンに紐付く今までのバックグラウンドや強い想いがあって入社されています。
そういった皆さんと働くことで、恥ずかしげもなく、ビジョンについての話ができ、ビジョンに共感して組織が動くことの強さに初めて気付いたと思います。

ーービジョンに共感して働くことの「強さ」はどのような場面で感じますか?

金谷:
例えば、「今月全社達成しました!」というslackでの速報や、月末に全社で実施される振り返りミーティングでコンサルタントの達成者の方々が称賛されているのを目にすると、心から嬉しく思うんです。
コンサルタントの皆さんの成果に対して、ここまで嬉しく思うなんて今までなかったんですね。

あとは日頃の自分の業務が常にビジョンと合っているか、という価値観が根付き始めていると感じています。仕事の中には、当然大変なことも沢山ありますが、 「それは会社、組織のビジョンとの繋がりを感じられるか、感じられるなら全力でやる」を自分に問いかけてみるようにしています。

ーー素敵な考え方です。
金谷さんの泣ける仕事賞の受賞の裏側には、自身の仕事に対してのこのような考えがあったわけですね。

金谷:
泣ける仕事賞については、1つの大きな成果というよりは、様々な「いいね」を頂いた集積として受賞させていただいたのかなと思ってます。
たくさんコメントいただいて恐縮しかないですが、 自分なりの解釈としては、仕事へのスタンスがブレないことが大切なのかなと思っています。

4.「信頼と尊敬」を体現するために

ーー様々な仕事に対して、部署関係なく称賛の声が上がっている中、特に今回は半期のキックオフの司会について多くのコメントが寄せられていました。

金谷:
はい、まさか自分が司会を務めるとは全く想定をしていなかったので、最初に司会をして欲しいという依頼を受けた時には戸惑いましたよ(笑)

今まで司会なんてやったことありませんでしたし、本音をいうと恥ずかしさや自分にできるのだろうかという不安もある訳です。
ただ、やはりビジョンから考えると、間違いなく組織運営に欠かせない役割ですし、その役割を自分が担って良いのではないか、担うべきではないか、そう思えるようになりました。

ーー司会としてどんなことを意識されていたのでしょうか?

金谷:
司会のミッションは「感動を伝える」ことだ、と伝えられていました。当然司会が噛みまくったり、フワフワしているようでは皆さんは感動どころか、表彰に集中ができません。
まずは淀みない安定感ある進行をしようと、到底辿り着けないことは分かっていながら、少しでも盗めないかと安住アナウンサーの本を読んだり録画してあったレコード大賞とかを見返したりと、プロのアナウンサーや司会のイメージを自分にすり込みました。

「バックオフィスのエンジニアが司会するとしたら、これぐらいだろう」という周囲の想像を、どこまでやれば超えるかという、自分自身にとって挑戦でもありましたね。

ーー当日の司会では、淀みのない進行もさることながら、金谷さんが表彰者へかける一言一言に愛情・労いが伝わってきたのも印象的でした。

金谷:
ありがとうございます。
従来、表彰パートの司会はコンサルタントの皆さんがよく担当をされていたと思うのですが、自分はバックオフィスで日頃お客様と直接関係を持てていないので、各表彰の価値や重みをどれだけ理解できるか、そしてそれを適切に伝えられるか、という点には拘りました。
やるからには全力で表彰者を称賛をしたいですし、単に読み上げて表彰するだけにはしたくありません。

ーー顧客感動賞では実際に金谷さんがお客様やプロ人材に取材をしに行ったとお聞きしました。

顧客感動賞:半期に一度、最も印象的な顧客成功を生んだプロジェクトに送られる賞

金谷:
顧客感動賞にノミネートされた3社、そしてプロ人材の3名にインタビューを実施しました。
サーキュレーションの看板を背負ってインタビューをする以上は、「バックオフィスなので」という言い訳は一切通用しません。
お客様がどのような事業をされているのかはもちろん、業界の動向、株価やメディアに露出している記事は隈なく目を通し、どういう想いでサーキュレーションに依頼をしたのかという背景理解を徹底しました。

ーーインタビューをされてみていかがでしたか?

金谷:
まず、今までバックオフィスで仕事をしていて直接お客様の声を聞く機会がなかったので、サーキュレーションの介在価値を生々しく聴けることに対して喜びがありました。
そして、それぞれ会社のトップの方々にインタビューをご依頼をしていたので、お忙しい中時間を割いてくれるのだろうか?と思っていたのですが、皆様本当に快くお応え頂いたことからサーキュレーション、そしてコンサルタントの皆さんへの信頼度が伝わってきました。

お話をお伺いした中で印象的だったのは、皆様の言葉の節々にコンサルタントの方々を頼りにされていることが伝わってきたことです。特に、コミュニケーションの質・量に関しては皆様口を揃えてご評価をしていただいたので、やはり信頼を勝ち取るのに共通する大事なことなんだなと思いました。

バックオフィスでの業務だと、どうしても数字が集計されたものとして確認・把握をしていきますが、その数字の一つひとつに悩んでいるお客様がいて、奮闘するプロ人材・コンサルタントの方々がいることを改めて認識し、重みを感じることができる、本当に貴重な機会でした。
この重み・価値を司会として伝えることの責任の大きさも改めて感じました。

ーー全社の期待を越えた司会の裏側には、徹底した準備があったのですね。

金谷:
会社のフィロソフィーにもありますが、何より「信頼と尊敬」が大切だと思っています。
バックオフィスの立場からコンサルタントの皆さんに対して信頼も尊敬ももちろんしているのですが、どうやってこれらを伝えられるだろうか、と考えた時、単に「信頼しています」「尊敬している」という言葉だけではなく態度で示していきたいと思っていました。

5.本気で取り組むこと

ーーやはり根幹には、会社のフィロソフィーが根幹にある訳ですね。
お話をお聞きしていると金谷さんは、想いを持って行動をする、そのことに対しての純度が非常に高い印象を受けました。何か心掛けていること、意識していることはあるのでしょうか?

金谷:
うーん…難しいですね…。
これにさらっと答えられたらかっこいいんですけどね…(笑)

でも、なんでしょう。
今までマネジメントの経験を含め、様々な経験をする中で「本気じゃないと物事は変わらない」というのを学んだからかもしれません。
すごくありきたりなことかもしれませんが、やっぱり、人と仕事をする上では、自分の熱意が伝わらなくては相手はついてこないんですね。

そして、その熱意は、自分が想像する以上に本気で取り組まないと相手には伝わりません。
今まで自分自身がそういった経験をたくさんしてきたことから、一つひとつの物事にとことん拘り、一生懸命取り組むようになったのだと思います。

決して、元からできていた訳ではないですよ。
失敗もたくさん経験しながら、少しずつ学び、自分を変えていったのです。

ーー金谷さん、本日は素敵なお話ありがとうございました!

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