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「古田とは仕事したくない」と面と向かって言われた男は這い上がれるのか| 古田聖樹

2020年3月。日本でもコロナウイルスの影響が大きく出始めた時、一人の男はこう思った。

「こんな時だからこそ、誰よりも元気でいよう」

リーマンショック直後に社会人になった彼は、当時は正直やりたいことなど何もなかった。
とりあえず社会人になってからもう10年近く経つ。
再び迎えた大きな社会の変革に、今度は正面から向き合っていく。そして必ずサーキュレーションを大きくしてみせる。

2020年3月度泣ける仕事賞を受賞した古田に、リモート取材を行った。
「サーキュレーションの元気印」と言われる彼が持つ信念と覚悟に迫った。

※ 泣ける仕事賞 売上以外の成果や日々の仕事のプロセスの中で、お客様や社内のメンバーに感動を与えた社員に贈られる賞

1.リーマンショック後の就職活動。志など無かった。

古田聖樹|西日本支部 リーダーコンサルタント
リーマンショック後の2011年新卒で大手企業のフランチャイズを展開する企業に就職。その後、人材大手企業に転職し、圧倒的な成果を出してマネジメントを経験する。サーキュレーションへ入社した現在は関西支社でリーダーとして組織を牽引している。


——サーキュレーションに入社する前のキャリアについて簡単に教えてください!

古田:私の社会人生活は、リーマンショック後の就職氷河期からスタートしました。当時は多くの企業が採用活動に消極的で、就活生はとにかく内定の出た会社に行くしかないという時代でした。夢とか志とかそういったものは二の次でしたので、数をこなして何とか内定を獲得することだけ考えてました。

——まさにコロナ影響が出る今後の社会もそうなりそうですね。。。

古田:正直よくわからずに入社した1社目は、すぐ辞めたいと思っていたのですが、転職できる時代でもなく、結果的には4年半在籍することになりました。主な仕事は飲食店向けの設備や物品を販売する営業で、経営者との接点もありました。仲良くなると経営について課題を聞くことも多くなったのですが、そのほとんどが自社のサービスでは解決できず、ヤキモキしながら毎日過ごしていました。
そんなある日一念発起して、特に悩みの多かった「人」の課題を解決すべく、人材業界への転職を決めました。

——人材業界ではそのようなお客様の課題を解決することはできたんですか?

古田:解決できることとできないことがあるということに半年くらいで気が付きました。単純に「人」が採用できれば課題が解決されるわけではなかったんです。特にクリティカルな提案ができないこと、結局自社の商材に寄せて提案するしかないことに違和感がありました。正直「解決できます」って表向き提案するけど、本音ではできないと思いながら営業することも多く、このままではダメだと思っていました。



2.本質的な提案ができるはずだったのに

——そこからサーキュレーションへ転職するきっかけは何だったんですか?

古田:2年目からはマネジメントも経験させてもらって、やることやりきったなと感じたのが転職から丸3年経ったタイミングでした。「本質的な課題解決」と「これまでの経験」が活かせる会社がいいなと数十社くらい見た中で、一番印象に残ったのが関西支社長の笹島さんが答えているサーキュレーションのインタビュー記事でした。それがきっかけでサーキュレーションの選考を受け、そこからトントン拍子に話が進んで入社を決めました。

——サーキュレーションに決めた1番大きな理由はなんですか?

古田:サーキュレーションの事業が、考えれば考えるほど「本質的」だからです。今までの会社だと課題に直面したときにどこかで逃げの提案をせざるを得ないのが本音でした。サーキュレーションのプロシェアリングサービスであれば「経営者の課題は全て解決することができる」と思えたことが一番大きかったです。

——サーキュレーション入社当初は苦労されたとお伺いしていますが、具体的にどんなことがあったんですか?

古田:関西支社は、サーキュレーションサービスを心の底から信じ、その価値をお客様に共感していただくために訪問前の事前準備から会社説明、仮設提案に至るまで徹底的にこだわるチームです。故に、当時の関西支社は圧倒的な成果で急拡大していました。そしてその頃の私は、前職で圧倒的な成果をあげていたこともあり、一旗あげてやろうと鼻息荒くしていました。

しかし、もともと人材ビジネスに知見があったので、これまでのやり方にどこか固執してしまったのが、大きな落とし穴でした。

サーキュレーションの魅力を表面上のビジネスモデルでしか理解しておらず、ルーティンワークで仕事をこなす毎日。なぜサーキュレーションが企業様に必要なのかを理解することも伝えることもなく、付け焼き刃の提案を繰り返す日々でした。
プライドもあったので、成長しようという前のめりな姿勢も持つことができず、結果的にはメンバー全員から怒りの集中砲火を受ける事件が勃発しました(笑)



当時の関西支社メンバーと思い出の1枚

3.「古田と仕事はしたくない」事件の真相

——怒りの集中砲火(笑)どんな出来事だったんですか?

古田:関西支社が大切にしている想いを理解しようとしない私は、言葉を選ばずに言うとメンバーと仲間になれていない孤立状態でした。薄々気づいていたものの、成果で見返せばいいんだろって自分からは向き合おうともしませんでした。でも思うように成果が出ないことが続き、そのタイミングで関西支社の合宿が開催されることになりました。

合宿の表向きな主旨は相互理解だったんですが、裏目標として「古田を本気にさせるぞ」という決意でみんなが参加していました。合宿では全メンバーから「今の古田さんとは一緒に仕事したくない」「成長する気がないならサーキュレーションにいる意味ないよ」って結構キツイことを言われ、めちゃくちゃ落ち込みました。

——面と向かってそんなこと言われたら落ち込みますね。辞めようとか思わなかったんですか?

古田:なんとかしたいと思ったものの、どうしたらいいかわからなかったのでとりあえず笹島さんに相談にいきました。笹島さんからは「変わりたいなら、みんなの声に耳を傾けるべきだよ」とアドバイスをもらいました。そのアドバイス通り、合宿で一番私に意見をくれたメンバーと直接話しをさせてもらったんですが、そこでもバチボコいかれましたね(笑)

——プライドも丸つぶれですね。。。

古田:そうですね、正直ムカつきました。でも冷静に考えれば考えるほど、わざわざ古田のために合宿を開いて、全員が思っていることを面と向かって意見してくれている状況に、申し訳ない気持ちと、ここで変わらなければ一生このままだなという危機感がありました。

その頃にはプライド云々はどうでもよくて、みんなが本音で意見をくれて向き合おうとしてくれていることに対する感謝と絶対に変わってやろうという気持ちが大きかったです。30歳すぎて恥ずかしいですけどね(笑)

——関西支社の皆さんの人柄も古田さんの気持ちも素敵です。そこからどう変わっていったんですか?

古田:まずは自分の前提を疑うこと、みんなの考えを理解しようとするようになりました。人材業界の経験があるからという理由でこれまでのやり方に固執していたところを全てリセットし、初心に帰ってロープレからやり直しました。またメンバーに時間をもらって、サーキュレーションの強みや本質的な提案について議論する機会を多く持つようにしました。

うまくいくことばかりではないですが、徐々に結果もついてきましたし、何よりメンバーと腹を割って話すことができるようになりました。あの時逃げなくてよかったなと今ではいい経験となっています。


今ではサーキュレーションきっての盛り上げ役。後輩を引き連れて今日もコントを考えている(笑)

4.「当たり前のこと」を続ける大切さ

——今回の受賞は古田さんの日頃の仕事に対するスタンスへの評価が多かったですが、普段意識されていることはありますか?

古田:コロナの状況下で、みんなに元気を与えたみたいな取り上げられ方をしたのですが、実はあんまり関係なくて、どちらかというとコロナがかぶさってきたくらいの感覚です(笑)

本音をお話するとこの半年くらい、関西支社は結果があまり良くなかったんです。笹島さんが関西支社のマネジメントを離れたタイミングで結果が出なくなったので、余計にリーダーとして責任を感じていました。何が今足りないのかを突き詰めていった結果、「リーダーが一番行動し続ける存在」でないといけないという当たり前の結論に至り、率先垂範で動いています。

今までのマネジメント人生を振り返ると、チームの成果が出るときって、自分が一番行動して背中をみせていた時だと思いますし、原点に返るときが来たんだと思います。
関西支社の今のスローガンは「体現と要求」ということで、行動した上で意見を言うということを支社全体でも掲げています。

——そうだったんですね!今まさにWithコロナ、Afterコロナでは「体現と要求」がより重要になると思います。

古田:こうした状況でみんながテレワークになると、当然ですけどコミュニケーション上の課題って様々出てきます。発信したことがスルーされるとか、テキストコミュニケーションだと伝わりきらないこともたくさんあります。でもそんなこと言ってても、変えられないものは変えられない。

だったらWeb会議では誰よりも大きな声で元気に挨拶する、最速でレスポンスする、施策をいち早く実践する。今できることから行動して、お客様の心を動かしているメンバーの姿を全社員に届けたい。当たり前のことでも継続したら何か変えられると信じています。

——当たり前を継続することが難しいことですね。それを体現されていらっしゃるのが素晴らしいです。

古田:実はそう思えるきっかけになったのが、関西支社のアシスタントをされている岡さんの仕事です。今年に入ってから岡さんは毎日欠かさず、関西支社で起こった良い出来事をまとめて自主的に発信してくれるんです。これって本当にすごいことだと思いますし、僕らの力になっています。体現し続けるって正直めちゃくちゃしんどいですし、やめたいと思う瞬間なんて腐るほどあります。それをアシスタントさんの立場でも行動し続けてくれていることに感謝です。


アシスタント岡の毎日のメッセージ。関西支社を支える大切なひと時。

——素敵すぎるエピソードに涙が出そうです。最後に古田さんの今後の目標を教えてください!

古田:私自身、将来の明確な目標があるわけではなく、今まで10年ほど社会人生活を送ってきました。でもそういう人生も素晴らしい、目の前のことに必死になることってかっこいいって思えるような会社にしていきたいなと思います。

サーキュレーションという会社って、ほんまに希望が詰まっているんですよ。企業、プロ人材、アライアンス先の金融機関、いつどこに行っても「いいサービスだね!」って言ってもらえるんですよ!経営する上で困っていることに真正面から向き合えるサービスがあるって本当にすごいことだと思います。

僕も入社後、たくさん壁にぶつかって、それを乗り越えたからこそ、今こうしてサーキュレーションの魅力に改めて気付けたので、それを今いるメンバーやこれから入社してくれる人に伝えていけるようになっていきたいです。

——ありがとうございました!これからの古田さんの活躍に益々期待しています!

2020年新年の書き初めで今年の決意を認めた
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