地域科学研究所は、社員研修にて飯尾醸造様のお話を伺いました。
飯尾醸造様は、「商品×体験×ビジョン=高品質多付加価値の商品」という3つの掛け算で、オンリーワンのカテゴリーを創出しています。
◇商品
無農薬のお米作り→そのお米を使用した“酢もともろみ(酒)”を仕込む→その“酢もともろみ(酒)”からお酢を造る
この伝統製法は創業時からほぼ変わっていないそうです。大手企業の一般的なお酢と比較して、原材料費も時間も50倍かかります。
そのため規模は小さめで、生産量の国内シェアは0.06%だそうです。
それでも売り上げは20年前より40%増えているそうで、お客様を顧客からファンに変えることの大切さを感じます。
◇体験
田植え体験会をコンスタントに開催しています。
「非日常を体験」し、お客様が楽しみながら飯尾醸造様と一体感を味わうことで、商品に対するさらなる付加価値の提供に繋がります。また、ただの商品の顧客から、飯尾醸造様という会社そのものへのファンに変わります。
◇ビジョン
オンリーワンのカテゴリーを創り出した瞬間は、競争相手はいません。
大手企業の真逆を行くことで、戦わないという戦略。
結果として、大手企業に真似される商品を開発することを狙っているそう。
今は社会的意義を新商品開発の条件にしているとのことです。