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【私がここで働く理由】メルチャリからチャリチャリへ。neuet VPoEの hirutasがチャリチャリとともに在り続ける理由を聞いてみた!
みなさんこんにちは!neuet 採用担当です。 私たちのページをご覧いただきありがとうございます!
チャリチャリを運営している neuet には、様々な魅力のあるチームがあります。
今日はこれまでにも複数回登場していただいているVP of Engineering のhirutas さんの経歴とneuetにいる理由について詳しく聞いていきたいと思います!
<登場人物>
聞き手: 採用チーム
話し手: VP of Engineering - hirutas(ひるた)さん
<hirutas略歴>
大学在学中の2008年より、業務委託としてECサイトの新規立ち上げなどの設計・実装を経験。2013年4月、株式会社ディー・エヌ・エーに入社。2年間ソーシャルゲームの運用に関わり、ユーザ数400万人以上のサービスでリードエンジニアとしてチームマネジメントを経験。2015年4月より、個人間カーシェアリング事業の新規立ち上げにおいて主にWebサイトの企画・実装を担当。2017年11月より株式会社ソウゾウに入社し、シェアモビリティサービス「メルチャリ(現:チャリチャリ)」のサーバサイド設計・開発を担当。2020年2月、事業承継に伴いneuet株式会社に転籍し、VP of Engineeringとしてチャリチャリの開発チームを統括している。
採用チーム:
今日はhirutasさんの経歴を時系列で追いながら、hirutasさんのパーソナルなところやチャリチャリに関わり続ける理由を知れるといいなと思っています。よろしくお願いします!まずは株式会社ディー・エヌ・エー時代からお話し聞かせてください。
hirutas:
よろしくお願いします!
大学の時からWebアプリ開発の案件に携わっていたこともあり、就活ではいわゆるWeb系企業ばかりに絞って受けていました。その中でも一番良いと思ったのがディー・エヌ・エーでした。少人数のチームで企画から実装まで全部やれると聞いていたことと、レベルが高い人がいそう、というのが決め手だったと思います。
ディー・エヌ・エーでは、まずはソーシャルゲームのチームに配属になりました。その頃ちょうどガラケーからスマホに移り変わっていく時代だったので、ガラケー・スマホ両方に対応しているサービスでした。週次で開催しているイベントの開発・運用がメインでしたが、新規機能の設計・開発や、リードエンジニアとしてのマネジメントも経験しました。大規模なトラフィックをさばくデータベース設計や、インシデント対応のノウハウなど、サービス運営における基礎となる多くのことを学んだ期間でしたね。
その後、個人間カーシェアアプリの新規立ち上げメンバーを募集していることを知り、社内公募に手を上げて異動しました。背景としては、学生の頃からドライブや旅行は好きで、車を持っていたこともあったのですが、維持費がとても高くて苦労していたという経験があったんです。こういうサービスがあったらいいのに、というビジョンに自分自身でも共感できたこともあり、忙しい中でも充実した日々を送っていました。
新規サービスの立ち上げに携われた経験は大きかったのですが、自分は主にWebサイト周りの開発や、APIの追加・改善などを担当していたため、バックエンドの根幹部分の設計・実装については関わっていませんでした。サービスとしてはとても好きだったのですが、いちエンジニアとしての技術的成長という意味では、もっとゼロベースからの企画、設計、実装というフェーズに挑戦してみたいという思いが強くなっていきました。
そんな中、当時の株式会社ソウゾウ取締役の鶴岡さんのツイートを見て、Wantedlyで話を聞きに行ったのがきっかけで、転職を考えるようになりました。自分自身がユーザーとして日々使うような、生活に関わるサービスであるという点と、インターネット上だけではなくリアルな世界も含めた問題解決に携わりたいという2点を軸に考えていたので、ぴったりでした。
採用チーム:
なるほど。生活に関わるということに加え、リアルとアプリの掛け合わせというのが興味として強かったんですね。
hirutas:
そうですね。と言っても、実はソウゾウに転職を決めたタイミングではまだメルチャリの話は知らなかったんです。入社直前のタイミングで、自転車に関する新規事業をやるという対外発表があり、メルチャリのことを知りました。その後の内定者懇親会で、ぜひやらせてくださいと伝えたところ、配属が決まりました。
2017年の11月に入社したのですが、蓋を開けてみたら、まだ何も決まっていないけど2018年の2月にはリリースすることが決まっているという驚きのスケジュールで(笑)。鍵のデバイス第一世代目の製造については先んじて動き始めてたようでしたが、アプリやサービスについてはまだまっさらな状態でした。僕とほぼ同じタイミングで、デザイナーやエンジニアなども何人か入社し、そこから本格的にアプリを作り始めました。バックエンドに関しては、技術選定については完了していたのですが、僕はGCPもGoもそれまで実務経験はなかったため、キャッチアップしながら1人でひたすら設計・実装を進めていくという形でしたね。
本格的に開発が動き出したのは2017年の12月頃からでしたが、サービスの肝となるスマートロックについては製作が遅れており、ハードウェア部分については想像しながら手探りで開発を続けていきました。リリース直前の2月頭にようやくプロトタイプが出来上がってきたのですが、実際に動かしてみると想定外の事態が次々と発覚し、バックエンド設計も大きく作り直しながら突貫工事を続けることになります。リリース日には福岡のキャナルシティで大々的な記者会見が予定されていたのですが、その直前になってようやく最低限動く状態まで持っていくことができました。
採用チーム:
その頃一番議論になったポイントはどこでしたか?
hirutas:
いろいろ検討事項はありましたけど、いちばんの問題はスマートロックのバッテリーが持たないことでしたね。いざ市場に出してみるとバッテリーが2〜3日で切れてしまうという問題が発覚したのですが、ハードウェアの改善は難しい。そんな状況でも、ソウゾウ社内としてはソフトウェア開発は得意だったので、現場でバッテリー交換などの運営効率を上げるための社内向けアプリなどを作りながら、現場では人力でカバーしていただくという体制でしのぎました。
その後、ファームウェアの改修や、スマートロックとアプリ側との責務分担を見直すことなどで、なんとかサービスを維持しながら、プロダクトとしての価値を高める動きを続けていくことができました。スマートロックについては2019年1月、二代目のものに作り直すことで安定性の改善にもつながり、福岡でのサービス急拡大を支える端緒となりました。
採用チーム:
大変でしたね...(笑)
その後、ソウゾウからneuetになり、メルチャリはチャリチャリになるわけですけども、hirutasさんに心境の変化はありましたか?
hirutas:
そうですね、ソウゾウからneuetへの変遷の中で一番感じていた変化としては、文化の違い、という部分かなと思います。ソウゾウ時代はプロダクトファーストという思考で、我々は何を目指していて、どんな新しい価値を世の中に届けるのか、という部分を強く社内外に発信しながら開発を続けていました。事業のフェーズとしてごく初期だったということもありますが、足元で発生している大小様々な問題はありつつも、そこは一定目をつぶりながら大きな成功に向けて突き進んでいた雰囲気があったかと思います。
一方、neuetとしてメルチャリ事業をiemotoさんが引き受けてくれた後の数年間は、その立ち上げ期に発生した歪みを解消するという動きで手一杯になっていたというのが正直なところです。例えば収益面では、車体調達のコストや運営費用、サービスの利用単価など様々な部分にテコ入れを行うことで、大きな赤字を垂れ流す状態を修復するという部分に相当な労力を費やしました。また、サービスの急拡大によりリアルな街なかで発生している課題も多く、アプリを使うお客さまだけではなく、ポートオーナーや街の皆さま、行政などあらゆるステークホルダーに対して配慮した運営が求められるようになっていきました。
このような事業フェーズの変化に応じて、求められるメンバーの特性についても多少変わってきているのですが、リアルに根ざした泥臭い動きも厭わず、かつスマートに問題を解決していくことができる人が活躍しているというのは一貫しているとは思います。しかし、メルカリという後ろ盾が無くなった中で採用活動を続けてきて感じたのは、そのような人材というのは相当希少で、かつ我々の事業に興味を持って入社してもらうこともなかなか難しいという現実でした。ただ、そのリアルや会社としてのリソースの限界は受け止めた上で、その時々で考えた最善の手を粛々と打ってきたという認識です。
採用チーム:
大きな変化があって、満たされない部分もある中で、hirutasさんがずっと続けてるのってなんでですか?
hirutas:
いろんな理由はありますが、もともとの"リアルやハードウェアが絡むサービスに携わりたい"という思いが満たされていて、サービスもどんどん成長していっている点が一番大きいですね。neuetへの事業承継に伴い、2020年2月のタイミングでは僕もメルカリに戻るか、転職するかという選択肢が当然ありました。もしメルカリに戻っていれば、福利厚生も最強で周りにも優秀な人が山ほどいて、いちエンジニアとしては何不自由なく暮らしていけたのかとは思います。しかし、自分がゼロから立ち上げたサービスにちゃんと関わり続けることで学べることのほうが大きいと思い、neuetに転籍することを決めました。こんなチャンスはエンジニアとして人生何度もあるわけではないですし、仮にどんな結果になったとしても経験値としては唯一無二のもので、デメリットは何もないと思ったからです。
また、現在残っているメンバーの共通点としては、みんなチャリチャリというサービスへの愛情が強い、という点もいいなと思っています。日々いろんな問題は発生するのですが、このサービスが好きという思いで取り組んでいるメンバーが多いことは、neuetとしての最大の強みだと思います。さらにみんな誠実で、攻撃的なコミュニケーションを良しとしないカルチャーなのも大きいです。街の皆さまの日常の足として公共性も高いサービスになってきているため、個の理想を押し付けるのではなく、現実を踏まえたきめ細やかなコミュニケーションが求められるがゆえの結果なのかなと感じています。
あとは自分のキャリアとしても、物理とインターネットが融合した、いわゆるIoTのサービスに携われていることのメリットは大きいと思っています。もともと小学生の頃から電子工作やものづくりは趣味だったのですが、エンジニアとしてのキャリアは基本的にバックエンドのソフトウェアエンジニアリングがメインでした。現代では急速にIoTのサービスが一般的になってきていますが、ハードとソフトのどちらも抵抗なく扱えるという人はかなり少ないし、その中でtoCのサービスを立ち上げ、黒字化するところまで経験したエンジニアとなると相当レアなんじゃないかなと。
採用チーム:
今課題に感じていることはありますか?
hirutas:
個人的な課題というよりは組織の課題になってしまうのですが、チャリチャリというサービスや会社として、これから数年後、数十年後にどのような未来を描きたいのかというのを明確に定義し、発信していく部分がまだまだ弱いと思っています。
前回のインタビューでも軽く触れたのですが、ビジネス面の土台が整いつつある今、もう一度プロダクトとしての力を入れ直し、ビジネスとの両輪でさらなる進化を目指すフェーズになります。チームとしてはまだまだ少人数で、会社としてのちゃんとした制度も整っていないというのが現実です。サービスの方向性としても、各メンバーが主体的に考えて作り上げていく段階にあるとも言えるので、やれることは無限にある状況です。そんな中でもカオスを楽しみながら、新たな立ち上げ期として一緒にサービスの成長にコミットしてくれる人を全力で探しているところです。
採用チーム:
未来の明文化がどんどん進んでいくといいですね。hirutasさん、ありがとうございました!
ー参考URLー
Wantedly プロフィール
https://www.wantedly.com/id/hirutas
エンジニアインタビュー
https://www.wantedly.com/companies/neuet/post_articles/503657