全ては昭和59年設立の加藤労務管理事務所からはじまった。
昭和59年、自宅の一室で机と電話1台で株式会社セルズの前身「加藤労務管理事務所」を開業しました。当事はこれだけではやっていけず、サラリーマンとの2足の草鞋、事務所を支えてくれたのは家族でした。算定や年度更新もたいした顧問先がある訳ではありませんが、私の妹や亡くなった母親も手伝ってくれました。もちろんパソコンはなく、算定基礎届も今のように被保険者データが記載された用紙ではなく、全くの白紙用紙です。それに、全被保険者の名前から生年月日から、算定データを記載していきます。カーボンをはさんでね、改定後の標準報酬月額は赤のペン、赤のカーボンに変えて記載します。すべて手書きです。真夏でクーラーも無い部屋で、汗をたらたら流しながらやっていました。
そんな訳で、文字通り家族的な雰囲気で、そしてその家族に支えながらの始まりでした。
企業理念:「かゆいところに手が届くあなたのためのソフトを」
「あなたのためのソフトを」「あなたに合わせる」は私のコンセプトです。
自身はソフト業界を知りません。
ただ顧問先へのサービスの延長で、その顧問先の、その担当者の、その作業のための簡単ツールを作ったのがきっかけです。
つまり、みんなのソフトや社労士総合ソフトなどできるはずもなく、ただ一個人の一つの処理のためにツールです。
そのツールをその人が使うことで、楽になった、よかったと思ってくれることをイメージしながら作ります。工事管理ならその工事やその仕組みを知ることが大事です。またその会社のやり方や、その担当者の性格、そしてその人の「受け」を狙います。
かくして、その担当者だけにしか通用しないツールとなりますがこれが私の作り方の原点でした。
「あなたにあわせる」
いまセルズで個々のユーザーに合わせることはできませんが、セルズの精神とベースはそうあってほしいと願います。
理想の会社
私の労使、労働者間の関係の理想は「家族的」であります。人が増えると、その関係が少しずつ「組織的」になってきていますが、組織であればあるほど、ルールや規則が必要になってきます。
家族もある意味組織ではありますが、よき家庭は特段そのルールや規則は必要ありません。
皆で仲良く、協力し、助け合い、遠慮なく言い合える、明るく、楽しい家族のような職場でありたい。セルズはチームです。一人だけができるのではなく、皆のがんばり、協力で、よきツール、よきサービスを目指してほしいと思っています。