※このストーリーは、noteで発信した記事を転載しています。
カンリー店舗集客のプロダクトマネージャーをしています、荒井です。
今の仕事をひとことで言うと、ユーザーの行動を観察して、課題の本質を探ること。それを解決し価値として届けることです。
ただ、入社当時の私にPdMの経験はまったくありませんでした。「PdMになる」と言ってジョインしたわけでもない。SIerを辞めてニートになり、カンリーに拾ってもらった人間が、気づいたらPdMをしています。
そうなったのは、カンリーはそういう環境だったからだと思っています。
今回は私がPdMになるまでの経緯・経験をお話しします。
この記事の登場人物
辰巳・秋山:株式会社カンリー Co-CEO
友近: 株式会社カンリー CPO
長谷川:株式会社カンリー VPoE(元CTO)
PdMになった、2022年の秋
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私がPdMを名乗り出したのは、2022年10月のことです。カンリーに入社してから3年、プロダクト「Canly」(後の「カンリー店舗集客」)の正式リリースから2年以上が経っていました。
それまでの肩書きは「MEO事業部 プロダクトリーダー 兼 技術営業」。プロダクトの開発に関わりながら、CSや商談でのデモ、技術的な説明も兼ねていました。社内にまだPdMは1名もいませんでした。要件定義もヒアリングも優先順位付けもやってはいましたが、「これがプロダクトマネジメントだ」という確信が持てませんでした。
この時期が、振り返ると一番きつかったかもしれません。お客さんも社員も増えて、プロダクトへの期待も責任もどんどん大きくなっていきました。でも自分の実力はそれに全く追いついていない。そういう状態でした。
その中で2021年5月、友近が正式メンバーとして加わり、CPOに就任しました。正直、救世主に見えました。
今でも一番印象に残っているのは、最初の頃に「良い機能をたくさん作りたいです」と言ってしまったときのことです。友近に「機能は手段でしかない。ユーザーに価値を届けることが本質だ」と言われて、反省しました。自分がいかに「作ること」に意識が向いていたか、思い知らされた瞬間でした。
振り返ると、混乱の原因はここだった気がします。何を作るかより、なぜ作るかが曖昧なまま走っていました。だから仕様が変わり、スコープが決まらず、手応えもありませんでした。友近の言葉は、アドバイスというより、それまで自分がやってきたことを丸ごと問い直すようなものでした。
それ以降、「これはユーザーのどんな価値につながるのか」を起点に考えるようになりました。自己流でぼんやりやっていたことに、ようやく名前がついた感覚でした。「あ、自分がやってきたことはこういうことだったのか」と、点と点がつながっていきました。
そして「Canly」の正式リリースから1年半後、私はやっとPdMを名乗り出しました。
友近の記事はこちら:https://note.com/canly/n/n5505d76880a6
「Canly」誕生のきっかけと正式リリースまでの道のり
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大学卒業後はSIerに入社しましたが、「いつか起業したい」という気持ちが抑えられず勢いで退職しました。ブログや音楽系メディアを立ち上げましたが面白いほど手応えがなく、公園で鳩を眺めて夜になる日もありました。貯金も底をつき、飲食店のアルバイトとクレカのキャッシングで生計を立てる状況に。
Twitterで共同代表の辰巳の「新規事業立ち上げにつき、正社員1名募集」というポストを見てすぐにDMを送りました。それがカンリーとの出会いです。この話は長くなるので、詳しくは次回に。
2019年10月、カンリー5番目の社員として入社。Googleマップのアルゴリズムを研究し運用改善を繰り返す日々でした。多店舗チェーンの運用負荷という課題が見えてきたころ、共同代表の辰巳と秋山が突然言ったのです。
「この課題を解決するシステムを作りましょう」
「荒井くん、NTTデータでシステム開発してたんでしょ?長谷川さんと一緒に作って!」
ということで、わけもわからないまま、プロジェクトの責任者になりました。
そこからは、毎日がぐちゃぐちゃでした。
SIer時代のやり方を真似して始めたら案の定ワークせず悩む日々。そして、「作ってから売るだけじゃなく、売ってから作るのも必要だ!」と第一弾のモックができあがる前に代表が受注を決めてくる。
このスピード感、当時の私には新鮮な文化でしたが、今思えばニーズの検証から行うのはプロセスとしては正しかったのだと思います。
それから約半年後の2020年7月、「Canly」が正式にリリースしました。
顧客の課題に真摯に向き合い、プロダクトで解決しようとしたら、会社そのものが変わっていった。PdM0名だった組織が、今ではプロダクト本部に9名のPdMを擁しています。誰も最初からそれを狙っていたわけではありません。
でもスタートアップでは、カンリーでは、そういうことが起きるのだと実感しています。
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代表のnote:https://note.com/canly/n/na4dd8c0b62c2
長谷川の記事はこちら:https://note.com/canly/n/ne29293f8bc7d
カンリーでPdMを志す方へ
カンリーでは、PdMを「習慣を創造するストーリーテラー」と定義しています。
KPI設計より洞察力を、ロードマップ計画より探索力を、開発管理より構造化力を。ユーザーの「当たり前」を無意識に変えていくことが、私たちが向き合っている仕事です。
カンリーに入るまで、PdMという仕事を目指したことは一度もありませんでした。MEO運用、CS、プロダクト開発、営業のサポート——気づけばいろんな仕事をしていましたが、それはすべて目の前の課題に向き合ってきた結果です。肩書きではなく、必要とされることをやっていたら、今の場所にいました。
PdMを最初から目指していた人は、カンリー社内にほとんどいません。それでもここまで来ました。
もし少しでも気になっているなら、ぜひ一度話を聞きに来てください。
荒井あき斗
株式会社カンリー プロダクト本部 プロダクトマネージャー 東京理科大学工学部卒。SIerを経て、カンリーに5番目の社員として入社。
カンリーで働く側、店舗事業の当事者として原宿で着物屋を経営。