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テレワークでできる業務を、なぜオフィスに集まってやるのか

「うちの仕事って、テレワークでできますよね」

先日、メンバーからこんな質問をされました。

SNSの運用代行という仕事は、実務的には、

コンテンツの企画⇒コンテンツ作り⇒運用オペレーション⇒分析

というのがひと通りの流れになっているので、そこだけを見れば、確かにできなくもない。

ディレクター(兼ライター)とクリエイティブチームのメンバーが、Slackか何かでやり取りをしていけば済む話です。

個人の考え方としても、テレワーク超推進派。どうやったら上手くいくかな。と試行錯誤している身です
でも、今は基本的には対応していません。

その時には、その質問には、2つの視点について話をしました。

継続的に価値を提供していける会社になるために

一つ目の視点は、会社の生存戦略の面。

弊社の中心の事業である、SNS運用代行を中心とした「デジタルオペレーション」は、決められたルールに従ってSNSのコンテンツをつくったり投稿をする仕事ではないと考えています。

運用の中で、新しい企画へのチャレンジをしながらより成果を出せる方法を模索していくという「効果向上」と、業務の効率化を通じて「コスト低減」を提供しています。

ユーザーは飽きるものだという前提に立てば、同じことを繰り返すことは劣化と同じ。

これが、私がセブン時代に学んだ一番大きなことの一つですが、効果を上げるためには、常に自ら(この場合はお客様のSNS)がユーザーのニーズや感覚の変化に対応していく必要があります。

また、コスト削減の面では、運用コストを下げることができれば、同じ稼働量の中で、また新しい価値が提供できます。

各アカウントの担当が個々にチャレンジし、成功した手法、失敗した手法を共有しながら、会社全体としてのノウハウを蓄積させていくことで、継続的に価値を提供できるように頑張っています。

ただ運用するだけの業務は、仕事の半分くらいのウエイト。
運用を通じて知見を獲得し、社内に資産としたり、社内の業務フローを改善したり、他のメンバーの知見を自分の担当アカウントに反映したりすることが残りの半分の仕事です。

これまでに何度かテレワークには挑戦しましたが、
その後ろ半分の仕事がなかなか機能させることができなかった、というマネジメント側の反省もあります。

人間はテレワークで成長できるのか

もう一つの視点は教育の面。

弊社でもテレワークの形態をいろいろ試してみて、今のところ、若年層の従業員の成長が犠牲になってしまうなぁ。と実感しています。

なので、体調不良の時や、連休の合間に使うようにとどめています。

テレワークで行う場合、自分の能力にあわせた仕事に対してできる範囲でやるというのであればうまくいくのですが、今のスキルをストレッチすることに挑戦する活動にはうまくつながらない。という結果になってます。

人を見る立場から見ると、テレワークを中心とした疑似オフィスは、スキル的に出来上がっているスタッフを使って仕事を回すのなら問題ないんですが、社会経験が浅いメンバーには不利になると感じています。

日本の職場だと、企業が従業員の社会教育を兼ねる場合が多いと思うので、これからスキルを身に着けていくメンバーに、どうやったらうまく適用させられるのかなと。

そこは、まだいい解決案がでていません。

「俺、空手やってんねん。通信教育で」
テレワークはこれに近い感覚です。


どうやって、うまく解決していきましょうかね。

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