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Fashion TechのCTOが考える10年先を見据えたビジネスとは?【CTOインタビュー】

株式会社Brandit人事の戸部です!
弊社のCTO鳥海さんのインタビューをお伝えします。
こんなお話を伺っています!

・これまでのキャリア
・ビジネスチームと開発チームの在り方
・10年後のBranditについて
・開発チームが掲げるTech vision

これまでのキャリア

戸部:まず、これまでのキャリアについて聞かせてください。
Wantedlyのプロフィールでは数行にまとめられていますが、数行にまとめきれないキャリアを歩まれてきているのが伝わってきます。

鳥海:サイバーエージェント(以下CA)、Hamee、XTech、そしてBrandit。上場企業、スタートアップ、ベンチャー、一通りって感じですね。
CAは何となくわかりますかね。Hameeは立地(小田原)の要素もあるかもしれないですが、アットホームな感じの良い会社でした。ゴリゴリ系もホッコリ系も経験しています。
XTechはすごく勢いがある会社ですね。3年目の今で、子会社が15社以上あったり。立ち上げ当初からスタートアップ界隈ではかなり有名だったんじゃないかなと思います。そこに呼んでいただいて、エンジニア1号として入っています。

戸部:すごいなぁ…。それでXTechで2年務められた後、Branditに来るまで、半年くらいフラフラされたと聞いています(笑) どんな感じだったんですか?

鳥海:ちょっと遊ぶかな…って。半年くらい、いろんなところに旅行に行ってましたね。

戸部:めちゃくちゃうらやましいです…(笑) その後Branditにはどういう経緯でjoinされたんですか?

鳥海:さすがに何か申し訳なくなってきたタイミングで、そろそろ働くかな…! って感じで。とはいえWantedlyとかで活動して探して…というイメージもなく、自分の知人とかコミュニティの中で、募集してるところないかな…っていうときに、既にBranditでエンジニアしてたCA時代の知人が手を挙げてくれたって感じです。

戸部:Branditに入られて数か月後にはCTOになられていますよね。

鳥海:鍛治さん(弊社代表)としては、開発のトップがほしかったんだと思うんですけど、その時にちょうどよかったのが、たまたま僕だったんだろうという感じだと思います。
「CTOほしいなと思ってて、鳥海さんしかいないと思ってるんだけど、どうですか」「いいっすよ」みたいな、そんな感じですね。

戸部:へぇぇ・・・。

鳥海:CTO経験はあるので、迷いもなく快諾しました。

戸部:なんか次元がちがいます(笑)
Branditはファッション系の会社ですが、ご経験の中でファッション関係やアパレル領域っていうのはあるんでしたっけ?

鳥海:ないですね。

戸部:ファッションってちょっと、毛色がちがう業界じゃないですか。鳥海さんが、ファッション系であるこの事業に興味を持ったきっかけって何かありますか?
…というのも、今でこそFashionTechという分野があると思いますが、ITの人は、アパレルとは相容れないって思ってるんじゃないかなって。あまり良いイメージは持っていないような気がしていて。わたしおもいっきりアパレル出身なんですけどね。

鳥海:(笑) そんなこと全然ないですよ。
例えばZOZOって思いっきりITのイメージなので、アパレルとか、ITとか、そういう風に分けて考えてはないですね。ITはどの業界にも必ず入ってくるものなので。
僕がBranditに興味を持ったのは「EC」ですね。CAのときはオークションをやってて、そのあとずっとECなんですよね。オークションもひとつのECの形だと考えると、僕のキャリアECしかやってないんですよ。

戸部:なるほどです!しっくり来ました。Branditが鳥海さんのキャリアの流れにあるわけですね。

Banditの2つの事業は最強のスキーム

戸部:現在のBranditは、「BRANDIT system」を世に出していこう、これから会社を大きくしていこう、というフェーズです。営業チームが立ち上がることで、当然システムに対してのフィードバックがどんどん来ますよね。あと、自社ブランドを運営しているD2Cインキュベーション事業の経験をシステムに活かしていこうというのも大事な仕組みですよね。
そうやって、これから開発側には、システムユーザー側からの要求がどんどん来るだろうから、大変になっていくだろうなと思っていたりするんですけど、どうですか?

鳥海:自社でブランド運営して、それを活かしてシステムを開発しているっていうこのスキーム自体は最強だと思います。ただ、実現は簡単ではないと思ってます。
ユーザーサイドは「システムのここが使いにくい、ここはこうしてほしい」 、一方で開発サイドは「その機能って本当にプラットフォームに必要?業務側で直せないの?」こういう敵対図が想像できちゃいますよね。
特にコミュニケーションのほぼ全てがオンラインになった今の時代で、うまく回していくのはとても難しいとは思っています。でもまあ、最初から難しいとわかってるからこそ、準備も心構えもしているって感じですね。

戸部: 非エンジニアにとって、エンジニアが具体的に何をやるのかって、まるでわからないんですよね。「ここ修正してほしいです」「こういった機能ほしいです」と言ったところで、それがエンジニアからすると、めちゃくちゃ時間がかかることなのか、はたまたヒョイっとできちゃうことなのか、まるでわからない。敵対とまで行かなくとも、ユーザー視点で「たったこれだけのことなのに」って思ってることがエンジニア視点だと「こいつめちゃくちゃ言うな」みたいなことは起こり得ますよね (笑)

鳥海:えっとですね、それを考えさせてしまっている時点で、社内の空気作りが失敗したんだなって思ってて。「気を使って言えない」っていう状況が発生してるわけじゃないですか。
エンジニアとしては、どれくらい大変なのかは知らずに全部言ってもらった方がいいんですよ。エンジニアの方でフィルタして、大変なものであれば大変ですって、こっちからフィードバックするだけの話で。
意見言う人が空気読んじゃだめです。その時点でもう、うまくいかない入口に立ってる気がします。

戸部:たしかに…ブランド運営チームにしろ、システムユーザークライアントからの意見を吸い上げた営業にしろ、システムのユーザーサイドとしては、エンジニアの方で処理してもらう前提で「全部言う」を徹底していかないとですね。
CTOが「心構えができてる」っていうのは心強いです。

10年後のBranditについて

戸部:Branditのミッションは「ファッション業界をアップデートし、DXを促進する」と、スケール感が大きいですよね。今後5年、10年でBranditがどういった展開を見せていくと思いますか?

代表インタビュー:「アパレル業界に潜んでいるDXの壁。Branditが描く業界変革のストーリーとは。」

代表の鍛治さんが考えていることは近くで聞かせてもらっているので、CTOがどう考えているのかなっていうのを知りたいです。

鳥海:DXやってるんだと思いますよ。
DXをどう定義しているかによって捉え方が変わる気もしますが、アフターデジタルの世界でも、デジタル社会のビジネスモデルで、データと最新技術を生かして仕事やってくのかなと思うんですよね。

戸部:説明を、できればわたしが理解できるような説明をお願いします…(笑)

鳥海:DXって、すごくざっくり言うと、マインドも仕組みもデジタル化していこうって話じゃないですか。そこに至るまでの過程がDX化って呼ばれることが多いと思うのですが、それってあくまでも物理をインターネットにつないでいこうっていう話ですよね。

5年後、10年後って仮想も物理も区別なく語られていると思うんですよ。

例えば「店舗」というのは…事業をドライブする上でPMFって大事で、その上でユーザーのフィードバックをもらっていく必要がありますけど、店舗というのはそのフィードバックをもらうための、ユーザーとの接点でしかないっていう考え方です。

アパレルの店舗で言うと、物理店が10店舗あります、eコマース店が3店舗ありますっていうのを、分ける必要はない。すべては「店舗」であって、それがインターネット店であろうが、物理店であろうが、紙媒体の通販でもいいんですけど、すべては同じ位置にあるという感じです。それらすべてが、ひとつの「ユーザーとの接点」として同じところにあるっていうことです。

それら接点から得たフィードバックをまた次のビジネスや機能に活かす。このLOOP自体がビジネスモデルのように思っています。DX化したら終わりってものではないじゃないですか。

戸部:…わかったような、わからないような。『アフターデジタル』の本読んでみます…!

鳥海:(笑) 難しいっすよね。

戸部:Branditにとって課題として感じてることは何かありますか?

鳥海:そうですね、「BRANDIT system」はもうちょっとブラッシュアップしたいとは思います。具体例を言うと…今、申し込みから稼働までのリードタイムがけっこうかかるんですよ。各準備…例えば倉庫を契約しなきゃいけないし、っていうことも含まれてくるんで。ただ、それってマーケティング的にしんどいよねっていうのは思っていて。

できれば興味を持ってもらった時点でそのままシステムを触ってもらいたいじゃないですか。で、体験で触った延長で本契約に持っていけるのがベストですよね。マーケティングと契約がちゃんとつながるようなシステム作んなきゃいけないなと思いますね。

開発チームが掲げるTech visionとは?

戸部:開発チームのTech visionというのがあると聞いています。

鳥海:はい。まず「巨人の肩に立とう」っていうのが前提ですね。
エジソンが電球を発明できたのは、その前にガラスを作った人がいて、エジソンはその人の肩の上で電球を発見したんでしょと。で、エジソンの肩にのってLEDができたんでしょみたいなことですね。いちから作る必要はないよね ということを言っています。あるものを再発明する必要はなくて、先人のイケてる仕組みを使いましょうみたいなことです。

会社のビジョン、ミッションがこれですよね。

開発チームのビジョン、ミッションがこれです。


戸部:ビジョンは会社のものと同じ「Make Next Branding by FashionTech.」ですね。それでミッションが「売れることを最高の喜びとし、地球上で一番使いやすいシステムを作る」。かっこいいなー!

そして、次にMINDが続いていますね。

鳥海:開発的には、とにかく売れる機能が最強だからそれを作ろう、ということですね。

戸部:余計なことを考えずに、売れるにフォーカスしようっていうことですね。ビジネスチームへの信頼も感じました。

自分がこの会社にいる意味

鳥海:僕の経験で、何社か渡り歩いた上でのBranditのいいところだと思ってるのは、なんか「自分じゃなきゃいけない」感がすごくあるっていうところですね。
一般的に言う「歯車のひとつ」みたいなのあるじゃないですか。自分が死んだって会社なんかまわる、みたいな。それをここではあまり感じていなくて。

今自分がやっている仕事って、全部自分じゃなきゃいけないんだなっていう自覚を持ってやれていて、鍛治さんもそれ任せてくれていて、それはBranditのいいところじゃないかなと思いますね。
BranditのPMとかも超然りじゃないですか。この人じゃないとできない仕事めちゃめちゃあるし、戸部さんもそうですよね。

スタートアップがそういう傾向あるとは思いますけど、スタートアップでも替えがきくような、その仕事誰でもできるよねっていう場合はあって。僕は、自分じゃなきゃいけない理由って探しちゃいますね。

戸部:私自身も、Branditの中で自分の担うべき役割というのはよく考えていて、コミットしがいがあるなと思っています。
ありがとうございました!

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