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Bot Expressの組織とリーダーシップについて

Bot Expressでは、チームごとに部門長のような組織上の上長を設定していません。各チームには一般的な「上司」はいない状態で、本部 > 部 > 課というような組織の階層構造もありません。これは単に妄信的に「フラットな組織を信じている」というわけではなく、いくつかの理由があります。その主たる理由は「リーダーシップ」です。ちょうど今日、社内の全社ミーティングでこの組織とリーダーシップの考え方を、あらためてチームのみんなと話しました。

そして社外の方々にも私達を知っていただくにあたり、その内容をシェアできればと思い、このnoteで共有させていただきます。

誰がプロジェクトをリードしてもいい。

前述の通り、Bot Expressではチームごとに「ボス」を設定していません。これは組織によってあらかじめ定められた上下関係や能力の先入観、教える側と教えられる側という固定された関係性をなくし、信頼性、成果、Cultureへの共鳴、個々の長所によって、メンバーがメンバーのバリューを認識する風土を維持したいという思いがあります。

また、特定の上長を設定しないことで、自律的なメンバーが常に率先力を発揮できるようにしたいと考えています。当社では組織制度があるがゆえの摩擦を受けずに、意欲的な個人が、その力を発揮できる組織でありたいと考えています。

私達のチームには、前職が地方自治体の公務員であった人が少なくありません。自治体での組織制度を思い出したときに、自分がこうだと思う事案があっても、それを実行するまでには課長、部長、などの厚い決裁プロセスが必要だったり、予算が確保できず実行できなかったアイデアがあるという話をしばしば耳にします。もちろん、自治体といってもリーダーの考え方次第で様々で、風通しの良い組織も存在すると思いますが、自治体に限らず民間企業でも、「重く縦に厚い組織」というのは存在し、その中では職員が動くことの摩擦係数が大きいというシチュエーションがあると思います。私たちの組織では、そういった「消耗ポイント」を設けないようしたい、そんな思いがあります。

Bot Expressはそのような組織であるので、より大きな責任を背負い、意義のあるプロジェクトを担い、取り組んでいきたいという人は、手を挙げ、アイデアを出し、成果に執着して実行していただきたいと思っています。

対案があれば議論を。なければ、リーダーをサポートし、そのプロジェクトにコミットを。

シェアされたアイデアにもし対案があれば、議論をおこなう。うまくいかない理由ではなく、うまくいく方法と、より研磨されたアイデアに論点を集中させる。もし他にアイデアがないのであれば、起案し、実行の意欲を携えたリーダーをサポートし、そのプロジェクトの成功にコミットして欲しいと考えています。

必要なのは権限を持つ人ではなく、リーダーシップを発揮する人。

誰かの給料や昇格を決めるのは決裁権限が必要です。一方で会社に必要な成果と、その成果を出すためのプロジェクトを考案し、実行することに権限は必要ありません。だれでも手を挙げ、声を挙げて自身の考えを会社に提案することができます。この行動に必要なのは権限ではなくリーダーシップという能力とマインドです。Bot Expressでは権限を持つ人ではなく、リーダーシップを発揮する人を求めており、そのような人にバリューを認識します。

リーダーは期待する「変化」を事前に示す。

声を挙げ、実践するリーダーは、そのプロジェクトのバリュー、つまり会社が設定するVisionに向かう中で、そのプロジェクトが何に寄与するはずなのか?結果として今の何がいつまでにどう変わるはずなのか?その仮説を計画として立案する必要があります。その計画は現時点で考え得る中で、最も確からしいものでなければなりません。このブラッシュアップには、議論のプロセスが必要かもしれません。少なくとも最終的な実行可否は、会社の合意が必要です。ただし、企画を1ヶ月もやっているようでは遅すぎます。そもそもうまくいくかどうかわからないことを年の1/12を使って議論するより、行動して実証するべきです。いたずらに議論を長くするより、多くの打席に入る方が成功の確率は上がると考えています。

プロジェクトは全員のプロジェクト。社内に関係ない人はいない。

合意されたプロジェクトは、会社のPriorityであり、Bot Expressのメンバーはどのチーム・ロールであれ、そのプロジェクトの推進に共に取り組みます。ミッションは常に全員のミッション。それが私たちの考え方です。

成功に執着し、現在地を確かめながら旅を進める。

リーダーは、仮説が正しいかどうかを一定間隔で進捗報告することで検証・証明していく必要があります。そして最終的に定めた目的地までたどり着くようにプロジェクトを管理し、成功に執着して実行していきます。重要なのは成功に執着することであり、その過程ではアクションが意図した通り機能しないこともあると思います。そのときにはpivotする判断も必要だと思います。破綻した仮説に執着しても実りはありません。ただし、成功に執着して、成功するまでしつこく挑戦することが重要です。結果的には少し違う場所に辿り着いたとしても、旅の最終目的地まで近づいたのであれば、それでOK。いつも100%狙い通りになるとは限りません。それでも議論で立ち止まっているよりも、Visionに近づくことは価値がある。一定間隔でシビアに答え合わせをしながら、成功という目的地まで旅を進めていきたいと考えています。

最後に

私達は現在まだ20人ほどの組織です。今後、人数が増えるとまた考え方を変えるときも来るかもしれません。今の考え方も、ベストかどうか確証はありません。やってみてだめだったので元に戻る、みたいなことは山のようにあります。そんな中でも、現時点で深められるだけ考察を深めて、その考えを一旦実践してみる。だめだったら「クソ!変更だ!」とサバサバと次のトライへ。そんなドタバタな日々ですが、会社も、チームも、自分が考えたアイデアを実行できる権利を維持していることには胸を張っています。

すべては自分次第。

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