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もっと大きな視野で「人材不足」をどうにかしたい。採用コンサルとしての仕事への向き合い方

Blanketインタビュー #5 採用コンサルタント 松川由佳

宮城県生まれ。2015年、東北福祉大学社会福祉学部卒業。介護の人材不足の現状を目の当たりにし介護事業会社に入社。全国の新卒(大卒・専門卒・高卒合わせて)年間約100名程度の採用活動に従事。採用設計からイベント・入社関係、新卒の採用全般を担当。もっと沢山の人に介護の魅力や、素晴らしさを届けたい!そして、業界全体が素敵な法人で溢れるように組織・人材開発のお手伝いをしたいと思い株式会社Blanketに入社。採用・育成・組織について日々勉強・奮闘中。

インタビュー第5弾は、野沢さん瀬良さんと共に3人目の採用コンサルタントをしている松川由佳さん。これまでもそしてこれからも「介護」・「人」と向き合う彼女がBlanketにジョインしてから1年半、どんな想いをもっているのかお話を伺いました。

もっと大きな視野で「人材不足」をどうにかしたい、その想いを発揮できる場所がBlanket

_____本日はよろしくお願いします! では、初めに前職ではどんなキャリアを歩まれたのか教えてください。

こちらこそよろしくお願いします!

前社へ入社したきっかけは、大学が福祉関係だったところから始まります。大学で、福祉や介護の勉強をしながら、介護は日本において重要なサービスであることを学びました。ただ、今もそうなんですが、そのときから人が足りないという現状があって、「漠然とどうにかしたい」という想いがあり介護施設を運営をしている会社に入社しました。

最初の1年間は、様々な現場で働かせてもらいました。その中でも思い出に残っているのが、認知症へのイメージが変わったことです。前の会社が認知症の方を専門とする施設をメインに運営している会社という事もあって、認知症の利用者様の介護をさせて頂く機会がありました。それまで私は、認知症の方に対して「すぐに忘れてしまうから何もできないだろう」というイメージを持っていました。でも実際には、すごくたくさんのことをできる方が多くいて、買い物に行くことも、料理を作ることもでき、私たちと変わらない生活をしている利用者様もいました。これには正直、すごくびっくりしました。自分の先入観が間違っていたと知ることもできたこと、利用者様と距離を少しずつ縮めて関係性をつくっていく介護の仕事の面白さに気が付けたことはとても良かったなと思っています。

それから営業も経験させていただきました。今まで自宅で介護サービスを使いながら暮らしていた人が、施設を必要としたときにどんなサービスが施設で受けられるのかご説明する、というような感じです。施設の良さはどこにあるのか、安心して任せてもらうためには何が必要なのか。料金的な面も含めてどこに価値を見出してもらえるのか、という事を学びました。

その後、これからの希望を聞かれたとき、初めに持っていた「人が足りない現状をどうにかしたい」という想いと介護現場で介護の仕事の面白さを知り「介護の魅力をもっと若い人に知ってほしい」という想いから、新卒採用のキャリアをスタートしました。新卒採用では、採用媒体の管理や、説明会の開催、内定者フォロー、内定式の運営、入社準備など一連の流れを担当していました。新卒採用でのやりがいはやっぱり、採用した学生が現場ですごく活躍していたりとか、リーダーになった話を聞いたり、その姿を見たりすると嬉しいなって思います。あとは採用した人材が成長してるなあって感じたときにも嬉しいですね。あと、採用できにくい地域や採用に困っている地域に行って、そこで採用ができたときも嬉しいです。

_____現場から営業、採用まで幅広くいろんな視点から「介護」に関わってきたんですね。ちなみに、大学から福祉関係に進学しているのは、それまでに介護や福祉に関わるきっかけがあったんでしょうか。

実は、介護との関わりはまったくないんです(笑)。

でも、福祉というところではルーツがあります。それは、ボランティアで地域の育成会のジュニアリーダーをやっていたことです。中学生のときから高校生まで、夏休みになると地域の小学生と一緒遊んだり、合宿に行ってキャンプファイヤーをしたりしていました。

それから、私が通っていた学校の中に特別クラス、障がいのある子がいるクラスっていうのがあって、そこによく遊びに行っていました。今思い返すと、自分と福祉の始まりはそこにあるのかな、と思います。


_____その後、Blanketに入社したのは、どんなきっかけがあったんでしょうか。

新卒の採用を4年ほどしていたんですが、「介護業界の人材不足をどうにかしたい」と思って入社していたこともあって、少しずつ「1社だけでやっていてもほんとうに良くなっていくのかな」というもやもやした想いを持つようになりました。

エリアマネージャーやホーム長から「全然人足りないんだよね」という声を頻繁に聞いたり、月に1回、人員の充足状況を報告するミーティングというのがあるんですが、そこでも人材不足の深刻さを感じていました。介護や福祉というのは、人が生み出すサービスであると同時に、施設を運営するために人数における法的なルールもあります。人材不足というのは業界全体の問題だからこそ、もっと大きな視野でアプローチできる仕事がないかな、と探していたときにBlanketを見つけました。

いいものを届けたいという熱意、それがBlanketらしさ

_____「業界全体の人材不足に貢献したい」という想いからの入社だったんですね。入社してから、前職で行っていた「採用」とBlanketで行っている「採用支援」に違いはありましたか?

もう全然違うなって感じます。Blanketの採用コンサルタントは、事業所の採用に関わることはすべて仕事になります。例えば、何人採用したいか、どんな人を採用したいか、そのために何をしていくべきか、採用したいターゲットに対して何を打ち出していくかといった採用の全体設計をすることもあれば、採用のためのホームページを制作したり、パンフレットを作ったり、ということもあります。

今までであれば、自社の強みを既に知っている状態だったので、そこから採用計画を練り、求職者へ打ち出していく事を決めていました。ですが、Blanketで採用支援を行っていく会社・法人さんは「初めまして」の状態からスタートします。みなさん、それぞれ違った良さや強み、カラー、採用においての目的を持っているので、まずはそれを引き出す、知るところから始めます。

採用の設計をしていく、ということはその会社や法人の看板を作っていくことだと思っています。つまり、採用したいターゲットに対して、その会社や法人のイメージそのものを作っていくこと。どういう強みがあって、どういうカラーがあって、求職者にどう感じてもらいたいかという事業所の印象に繋がるので、すごく責任のある仕事だと感じています。

ただその分、その会社や法人さんの力になれたときはとてもやりがいがあります。初めて携わらせてもらったのが採用のホームページ制作だったのですが、「お客様らしさを出す為に、何をどのようにホームページで打ち出すと求職者に届くか」は凄く悩みました。「何を打ち出していきたいか」というお客様目線と、「どう出すと求職者に届くのか」の求職者の目線で、両軸で考える事はとても難しかったです。お客様と一緒に議論を重ねて、こういうのが良いよね、こういうのを出していきたいねと、1つづつ丁寧に作っていきました。良いものを提供したいという気持ちと、本当に求職者に届くのか? 効果は本当にでるのか? と内心ドキドキしながら進めていきました。リリースしたあとに、「ターゲットとして考えていた方から応募がありました!」という報告を聞いたときには嬉しかったですし、すごくホッとしたのを覚えています。

松川さんが初めて担当した採用サイトトップページ

というのも、Blanketでは採用設計も、ホームページといったツール制作も、“作って終わり”じゃなくて“その先”をとても重要視しています。ちゃんと効果が出ているかとか、狙った通りになっているかとか。自分たちが関わったからには結果が出てほしいし、よかったって思ってもらいたい。だからこそ、クオリティを高くしていくことだったり、いいものを届けたいという熱意はBlanketのみんなからすごく感じます。

_____いいものを届けていく質の高さや、事業所に対する熱意、がBlanketらしさ。他にも松川さんが感じるBlanketらしさがあったら教えてください。

そうですね、「ゆるさ」があるところ、かな。

仕事とか介護業界に対しての熱意はすごく高いんですけど、緩めるところは緩めるギャップがあります。例えば、フレックスを導入しているので出社時間もばらばらで自分にあった働き方ができる働きやすさもそのひとつです。それぞれが自分の時間をきちんととることができます。あとは、珍しいと思うんですが福利厚生で鍼灸があるのも魅力のひとつです。これ、すごく気持ちいいんですよ! 私は姿勢が悪いのですごく助かっています(笑)

他にはみんなで面白く写真を撮ったり、お喋りを楽しんだり、みんなで盛り上がることができるのも好きなところです。

年に1度のBlanket合宿の写真。古民家宿の前でキメてるつもりです。笑

それから周りのみんながすごく助けてくれる、というのもBlanketらしさだと思います。失敗したときには、みんなでそれをどうしようか、どうしたらできるようになるかなって、一緒に悩んでくれます。忙しいのに時間をとって教えてくれたり、たくさんアドバイスをくれるので自分の成長にも繋がっています。やるときはやる、というのがBlanketらしさだと思います。

「できなさを知る」こと、悔しい気持ちをバネにして介護業界と向き合う

_____続いて、今後についてお伺いします。松川さんのこれからの目標を教えてください。

1社でも多く、1人でも多く、介護・福祉の良さを届けられるようになりたいと思っています。

そのためには、もっと物事を柔軟に考えられるようになりたいですね。採用コンサルタントは、正解やこれが正しいというのがありません。むしろそれを一緒に作ったり、探したりするのが仕事だから一方向だけで物事を見てしまうと、視野が狭まって、新しいアイデアが生まれにくくなってしまうんです。介護の魅力をもっとたくさんの人に伝えるには、今よりも頭を柔らかく使って、提案の幅を広げる、そしていろんな角度からご支援をしていきたいなと思っています。

ただ、私自身、まだまだできないことがたくさんあります。こんなこともできないのかって落ち込むこともあって、やだな、逃げたいなと感じることももちろんあります。

だけど、「できなさを知る」ことが私にとっては結構重要で。どうしてかというと、“できないからこそ”もっとお客さんのために何ができるんだろう、という追求ができるんです。事業所のみなさんのことを考えると、手を抜けないし、こんなんじゃだめだ! って自分が奮い立って、気づいたら「よしやるぞ!」という気持ちに変わっています。できないけれど、できないなりにやり遂げる。今の自分ができる最善のことをやっていくというのが大事かな、と思っています。

そのうえで、振り返りも大切にしています。どうやったらうまくできるかなと考えたり、いろんな人の話を聞いたり、アドバイスをもらったり。次のときに少しでもできるようになっていたいといつも思っています。

これは余談かもしれませんが、性格的に諦めが悪いなあってよく感じます(笑)。諦めが悪いからこそ、できないことがあるとすごく悔しくて。Blanketでは、自分の行動ひとつが関わっている人に直結してしまうので、自分ができないと迷惑がかかってしまうし、申し訳ない気持ちになります。同時に悔しいって気持ちにもなります。そういう悔しい気持ちをバネにして、自分が提供できるものをどんどん増やしていきたいって、そう思います。

_____「できなさを知っている」からこそ、介護業界や事業者のみなさんと真摯に向き合っていけるんですね。では、Blanketで働く中で大切にしていることはありますか?

主体的に動くようにしています。人数が少ない、というのもあるんですが、Blanketではひとりひとりの役割がとても大きいです。前職では比較的大きな組織にいたので、役割が決まっていて役割の中で動く事が多かったのですが、Blanketでは自分が中心になってとりまとめたり、意見を引き出したり、という場面が多くあります。自分はどうやっていきたいのか、何をしたいのか。考えて動いていかなきゃいけないことが多いので、自分から行動することを大切にしています。

例えば、情報を敏感にキャッチすることもそうです。採用って時代によって左右される部分があって、今はWEBを使った採用が当たり前になっていますけど、私の頃は全然でした。そういうふうに時代の流れやトレンドだったり、求職者の価値観も変わってくるので、常に自分をアップデートしていくことを心がけています。

_____現在採用を強化していますが、Blanketにはどんな人が向いているんでしょうか。

そうですね。物事を前向きに捉えて、動かしていくのが好きな人が向いていると思います。やっぱり、自分が担う役割も大きいし、裁量権も大きい、そして責任も大きいです。

その中で、組織的にもまだまだ足りてない部分というのもあります。もちろん「大変だな」って思うことはあるんですけど、それでも「頑張ってやっていこう!」とか、そういうのも面白がって前に進んでいける人が良いのかなって思います。

今、会社としては規模が小さいんですけど、その状態って今しかないんですよ。なので、一緒に楽しみながら会社作りもやってけたらいいなあと思ってます。


_____最後に、Blanketの新しい仲間に一言お願いします。

Blanketは「介護業界をよくしていくためになんでもする会社」です。採用支援をしていたり、コミュニティを作っていたり、PR的なことをやったり。介護業界全体をよくするために今何が必要なんだろうっていうのを考えてそれを作っていく会社だと私は感じています。

これまで介護業界に関わってきたことがない人が「やってみたいな」「介護業界に関わってみたいな」と思ったら、Blanketから介護福祉業界全体を良くしていくことに関わっていくのもひとつのやり方として素敵なんじゃないかなって思います。

(インタビュアー:田邉なつほ

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