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「常に最前線でコンテンツを届けたい」BitStar Studio 動画プロデューサーが語るコンテンツへの想い

BitStarの社員に今までの経歴や現在のお仕事を掘り下げて聞く【Starインタビュー】
今回は、BitStar Studioにて動画プロデューサーとして活躍されている横関さんにインタビューをしました!

ーまずは横関さんのキャリアについてお伺いさせてください。新卒でテレビ番組の制作会社に入社されたんですよね。なぜそこを選ばれたんですか?

もともとアートや芸術が好きで、大学では映画学科で学んでいました。「一人でもいいから映像を通して何か変わるきっかけを提供したい」という思いがその頃からあり、今もその思いは根本に持っています。就職先を決める際に色々考えて、テレビの方が映画よりも見ている方の母数が多いという点と、映画は天才系の人が多いので、現実的にテレビを選びました。

ー制作会社ではどんなお仕事をされていたんですか?

ドキュメンタリーに興味があったので、報道局配属となりTBSテレビの報道局へ出向していました。約3年間、日曜朝の報道番組でADをしていました。もっと最前線で働きたいなと思い、夕方のニュース番組へ移って、そこからはずっと事件を担当していました。その時は週の半分以上は全国各地で起きる大きな事件を追いかけるような生活をしてましたね。ハンディカメラ片手に一人で行って、顔から下のインタビューを撮ったり、時には心無い言葉を言われるようなこともありました。
報道局に8年くらいいましたが、人が喜ぶものを作ってみたいなと思い、いわゆる制作番組とよばれるようなバラエティに異動してディレクターをやっていました。

ー報道とバラエティは全然違いましたか?

違いますね!報道はやっぱり情報性や即時性を求められたんですけど、バラエティはちゃんと作りこむ、いかに人を喜ばせるかということが大事で、スタンスに大きな違いがありました。それがものすごく勉強になったんですよね。

ーそこからネット動画の世界に転職された理由はなんでしたか?

バラエティ番組に携わっている時に、テレビ番組は高齢者向けの番組が多いなと感じてました。2016年くらいですかね。高年齢の方がすごく見られるので、視聴率を取るためには致し方ないと思いつつ、やはり自分と同年代の人や若い人に映像を見てもらいたい、何か変わるきっかけの一つを提供したいってずっと思っていたんですね。
で、考えたときにもうテレビじゃないなと思って、当時まだYouTubeは黎明期でしたが、2017年にViibar社に転職しました。意図はもう明確にそこです。同世代、若い人に映像を届けたい。

ー転職して感じたテレビ制作とネット動画制作の違いってどんなとこがありますか?

真逆ですね。テレビはとにかく視聴率のために起承転結をゆっくりCMをはさみながら見せて、最後に盛り上がりを作るわけです。ネット動画ってサムネイルもしかり、どんどん離脱していく一方なので、起承転結の結から始めるんですよ。ネット動画は結・答えが頭にあってから、ストーリーで起承転なのか、起転承という風に見せていきます。思考が真逆っていうのがテレビとネット動画の違い、それは見る側の視聴態度が違うからですね。
テレビはチャンネルをつけて見たい人が見るっていうすごく受動的なスタイルなんですけど、ネット動画は自分で能動的に見に行くので、そこの中で勝つにはまず答えをしっかり明確に「こういう動画だ」っていうものを見せるっていうのは真逆です。

ーそこに慣れるのは大変だったと思うのですが、どうやってキャッチアップしていったんですか?

とにかくデータをいっぱい見ました。どういう風にネット動画だと離脱が発生しているのかとか。テレビの視聴率ってふんわりしてるんですね。全員のデータを取ってるわけではないので、「CMまたぎで落ちるよね」とかだいたいそんな感じで終わるんですよ。ネット動画は見てる人すべてのデータが正確に出るので、そこで「この部分がいらないんだな」とか、データを事細かに見ることでネット動画に求められる映像をすごく学びました。
あと、海外は日本に比べてもっと進んでいたので、海外の映像や内容は何言ってるか分からないですけど、デザインのフォーマットだとかはものすごく勉強しました。
1年くらいけっこう試行錯誤してた時期があり、ネット動画の世界に馴染むまでは長かったなあと思います。学びながらもトレンドがどんどん移り変わっていくので、大変でしたね。

ークライアントからテレビのやり方とネット動画のやり方の違いで何か言われることはなかったんですか?

これは転職して良かったことの一つで、テレビの時はスポンサーやクライアントとの上下関係が結構分かりやすくあったんですけど、ネットの動画ってクライアントの知見があまりないのもあって、パートナー関係で仕事ができるなと思ったんですよ。それに気づいてめっちゃ楽しくなりました。一緒に作り上げていく中で、細かいことを言われることももちろんありますけど、基本的にはこちらがロジックをもって伝えれば相手も納得してくれますし、当然こちらが歩み寄ることもあります。デジタルの動画は対等な関係でディスカッションできる環境だなと。そこもテレビとの大きな違いだと思いましたね。


ーここからは改めて横関さんの現在の業務内容を教えてください。

まず、プロデュース業務としてはクライアントへの提案活動を行っています。「ちょっと予算低めでこういう目的でやりたいんだけど、YouTubeでやりたいんですけど」といわれたときに、「であればTikTokでやったほうがいいですよ」というような提案もしっかりします。デジタルのプロとしてクライアントの目的に沿った最適な提案をするっていうことが始まりで、制作はそこからですよね。

受注後に何をやっているかというと、まずは全体設計です。目的、最終的なKGIに向けた適切なKPIの設計をしていきます。プロジェクトによって、売り上げ拡大を目的にしているプロジェクトもあれば、ブランド認知向上っていうのが目的であったり、目的は様々です。あとはコアなファンへ情報を届ける、しっかりと見てもらいたいという目的のものもあります。基本的にはショット的な動きはせずに、半年後、1年後のあるべき姿を中長期的に描きます。まず3か月後どうすべきか、半年後どうなっているか、1年後どうしていきましょうみたいな全体設計をしっかりまず提示して、クライアントに納得してもらった上で実務に入っていきます。そこがBitStarの強みだと思います。そこからは自分でデータを見ながら「ここはこうしたほうがいいんだ」とPDCAをまわすというのがプロデューサーの仕事ですね。

今は僕は映像を作らず、映像のクオリティ管理・品質管理をしています。プロジェクトの目的とアウトプットの動画がちゃんと合っているかという管理の最終責任者は僕だと思っているのでそこはこだわりを持ってやってます。

ー社内の教育体制やプロデューサーになっていくためのステップなどはありますか?

プロデューサーになるための育成プロジェクトというのを組んでます。フォーマットはありますが、人によって当然変えています。テレビとかCM畑で制作のスキルやライブ配信のスキルがあって、デジタルの知見はこれから勉強したいという人には、そういう足りない部分を補うための育成ロードマップっていうのを作ってその人にカスタマイズしてやってます。

具体的にはYouTubeアナリティクスの見方であったり、提案書の書き方であったり、見積書の概念であったり、一つ一つ細かく分解してインプットしてもらいます。あとは、育成プロジェクトの大事なポイントとして毎日日報を書いてもらっています。その日報はアウトプットすることを目的としています。インプットした情報って結構抜けやすいと思っていて、アウトプットすることで成長スピードが上がると思ってるので、その育成プロジェクトの肝はやっぱりインプットした情報を自分なりに考えてアウトプットすることです。ただの日記になってもしょうがないんで、その課題に対して次何するかということまで毎日書いてもらうというのを入ってから1か月は毎日やってもらいます。入社1か月後に今後どういうプロデューサーとなるかという対策を作って、やっと完了となります。
入社して頂いてから実務ベースでは案件にも入ってもらいますが、ちゃんとクライアントと向き合うのはそこからですね。

結構長い時間をかけることになりますが、それは「僕はちゃんと君を立派に成長させるから」っていう一種のこちら側の意思表示でもあるんですね。しっかりちゃんと伴走するから一緒に頑張ろうという想いを伝えるためにしっかりスケジュールを組んで安心感を持ってもらいたいなというのもありますね。

ーどんな方が動画のプロデューサー、ディレクターに向いてるかや、横関さんがどんな方と一緒に働きたいかを教えてください。

プロデューサーでもディレクターでも、チャレンジ精神や挑戦したい野心みたいなもの、ハングリーさみたいなものをすごく持っている人が合うと思います。トライしてエラーが起きたら怒られるみたいな環境では全くないですし、失敗を経て成功があると思っています。トライができる人は成長できると思いますので、大前提で求める人材としてそこはほんとに重要視してますね。

あと、スキルに関しては正直何かこれだけは持ってほしいみたいなものはないです。逆に今の我々の事業部にないスキル、こういう人材が入ったら面白くなりそうみたいなのもあると思っています。当然応募条件の中には細かく定義がありますけれども、実際には人間性であったりその人が持ち合わせてるスキルの魅力みたいなところを見てるので、これだけは絶対持ってないとだめですみたいなのはないです。

ーそれって動画のプラットフォームは新しいものがどんどん生み出されている環境だからってとこもあるんですかね?

ありますあります。YouTubeも自分が2017年に転職したときはまだ全然だったんですよ。その後YouTubeが来て今はTikTokやショート動画になってきているじゃないですか。このあとまた新しいプラットフォームが出てくると思ってるんですよね。で、市場としてもどんどんどんどんトレンドが変わると思うので、そういう意味でいろんな人材がいたほうが武器になると思ってるんですよ。なので、変に偏った集団というよりはいろんな人材がいたほうが面白いことになる、かつ今後のBitStarがさらなる活躍の場を広げていく上ではけっこうほんと重要かなと思いますね。

ー横関さんは事業譲渡という形でViibarからBitStarへ入社されていますが、BitStar Studioの特徴や強みはありますか?

2つあって、1つはIPR(https://ipr.bitstar.tokyo/)です。IPRはもう会社の財産だなと思っていて、あれを使うことによって当然提案の幅も広がったり市場リサーチもできますし、簡単に言うとテクノロジーを用いた制作・提案などあらゆる活動が出来る基盤になっていると思います。あれはもう超武器ですよ。まじでびっくりしましたもん。初めて見たとき、「ここまで見られるの?」と。あれはほかにないんじゃないですかね、きっと。

もう1つは、BitStarは大きく分けると、我々のようにクライアント企業をパートナーとしてコンテンツ制作をする部署と、クリエイターを支援する部署があるじゃないですか。そちらの方たちの発信やナレッジ共有とかものすごく勉強になります。仕事としては全然違うことをやっていつつ、同じ目標に向かっていて、ミッション、ビジョンに紐づいて頑張ってるわけなので、全然違う部署の人たちがいるっていうのはものすごく刺激になりますし、めちゃくちゃ楽しいです。実際相談してくださったり逆にこちらから相談することもあって、部署、やってることは違えど学ぶものが多かったり、実際連携もしてますし、これも強いなと思います。
例えば、あるプロジェクトで特定の領域に強いYouTubeクリエイターを探していたことがあったんですけど、マネージャーやスカウトチームの方がリストを出してくださって助けていただきました。そういう連携ができるところもかなり魅力的だと思いますね。

ー最後に、チームやBitStarStudioとしての目標、横関さん個人の目標をお聞かせください!

チーム・BitStarとしての目標は、「デジタルと言えばBitStar」になりたいなというのはすっごく強く思っています。デジタルで何か頼むならもうBitStarだよねっていう会社にしたいと思ってるしできると思ってるんですね。まじで。なのでそこはすごく目指してます。

個人的な目標は、プロデューサーとしては、常に新しいプラットフォームがどんどん出てくると思いますし、新しいトレンドも生まれてくると思うので、そこも常にアンテナを張って最前線の提案をできるプロデューサーでいたいというのはずっと思ってますね。その先に、自身の興味がある組織開発だとか事業開発みたいなところに広げていきたいなと思っています。
あとは、JLC(日本レジャーチャンネル)様とボートレースの取り組みをさせていただいているのですが、なかなか変革しにくい中業界ではあるものの、ボートレース業界そのものを変えたいと思ってます。極端な話、ギャンブルの要素がすごい強いんですけど、もっともっとレーサーの魅力を発信していって、ボートレースをスポーツ番組のニュースに普通に載るようなスポーツにしていきたいという目標があります。これはクライアントの目指しているものを超えた僕の想いです。笑
僕は「The Show Must Go On」という言葉が大好きなんです。ショーは終わらない。始まったら止まらない。止まれない。そういう気持ちでずっといたいなと思っていて、目指し続けたいと思っています。

最後に一つ言わせて頂くと「BitStarでコンテンツ制作に関わる人は全て表現者」だと思っています。プロデューサーもディレクターもエディターも出演者もすべて。関わる人全ての想いが詰まったコンテンツだから社会、世界を変えられる可能性があるし、全ての人をリスペクトしています。
少なくともそう思える人と一緒に仕事をできたら幸せです。人生で常に今が幸せだと感じられる環境をBitStarは提供できる自信があります。

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