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その仕事に正義はあるか。

先日とある人事の勉強会のテーマが「ザッポス」についてだったので、
これは!と思い参加させて頂いたのですが、
今日はそのテーマに関して色々と頭をぐるぐるしながら考えたものを、
アウトプットできればと思いブログを書きました。

長文で恐縮ですがお付き合いください。


ザッポスとは?

アメリカとカナダで靴や衣料、アクセサリーなどを販売するネット企業で、靴のオンライン小売ではアメリカ最大手の企業。

2007年の米小売業協会の調査で、顧客サービスにおいて、オンライン販売トップのアマゾンを抑えて第2位に選出。アマゾンを脅かす企業と称され、2009年11月に12億ドルの評価額でアマゾン・ドットコムによって買収。

注目すべきは、企業文化。

顧客満足度の向上に全注力を行う企業文化で、その文化がテクノロジーが発展した企業をも凌駕した事例として取り上げられることが多い。


弊社は"若者が働くを通じて夢中になれる機会を創出する"ことを理念として掲げ、
現在"Meet yourself = 自分自身の意義に出会う"というブランドコンセプトを基に事業を展開しているが、ザッポスのような顧客ファーストで周りから愛されるような企業を創りたいと常日頃考える中で、いつもひとつの問いにぶつかる。

それは、顧客は誰か?という問いだ。

そもそも仕事とは
社会の課題を解決して、その対価を得ることである。

分かりやすい例を出すと
医者は人の病を治すことで、お金を得ているし
ディズニーランドは娯楽を届けることで、お金を得ている。


ザッポスは靴を提供することで、顧客から対価を得ているのだ。
(実際は単に靴を提供しているだけではなく、感動体験を提供しているのだが)

要するに

価値を提供する人と対価を支払う人は同一である。



しかし、人材業界はそうではない。

価値を提供する人が企業と求職者という2者に対して、対価を支払うのが企業1者という歪な構図なのだ。

仕事を探す求職者に対して、キャリアカウンセリングを通じて企業を紹介する。
紹介した企業から採用決定に繋がれば報酬が発生する。

対価が発生するのが企業側だからこそ、多くの人材を生業としている企業は、企業側の採用要件に合う求職者が見つかれば、そこに押し込むようにあの手この手を使ってしまうのである。

近年特に新卒エージェントと呼ばれるサービスが数多く出現したことで、 重箱の隅を突くように、こねくり回して学生が頭を悩ます機会を数多く見てきた。

求職者の満足度と企業の満足度。

このバランスを保つことは非常に難しいのだ。



さて、BEYOND CAFEの理念は

若者が働くを通じて夢中になれる機会を創造するである。

完全にビジョンを達成するためには求職者側に寄り添うべきであるが、

ビジネスモデルは人材紹介とイベント・PRという完全に企業側からお金をいただく構図なので、我々も同じような悩みにぶつかりやすい。

偏にビジネスモデルを変えれば解決するのでは?と思うのだが、

私はこの仕事に非常に愛があるし、弊社の理念を実現するのにとても適しているのではないかと考えている。

そもそもBeyond Cafeが実現したい世界とは?

Beyond Cafeの実現したい世界観とはコアコンセプトのMeet yourselfに集約されている。

Meet yourselfとは、他人と比較して生きるのではなく、自分の幸せを自分で定義し、自信を持って「私は自分の人生を自分の意志で切り開いている!」と胸を張って生きることである。

よくある、親が言うからあの会社に入ると安易に決めてしまったり、周りと比較して自分だけ引かれたレールを外してしまうのはよくないと、ブランド名だけで就職活動を選んでしまう人を一人でも減らしたいのだ。

このような背景としては以下である。

人間の平均寿命は100歳時代に到達しており、健康寿命の伸びと比例して、人生における労働の時間は今まで以上に延びるだろう。

今までは仕事=つらいことに耐えることで生きていくためのお金が得られるだったものが、テクノロジーの進化により単純作業や肉体労働はどんどん代替され、今後なくなる仕事ランキングは毎年増える一方である。
安定神話も様々な大手企業が傾き始め、終わりを告げている。

そんな変化に富む時代に対応できる人は、シンプルに、自分の頭で考え、自ら主体的に行動してきた人でだと考えている。
今まで自分で考え、自分の意志で行動して成功体験を積んできた人は、どんな変化があっても対応できる。ただ日本の正解主義な教育を長年受けてきた人が、急に自らをガラッと変えることは難しい。

「知る」→「挑戦する」→「継続する」

この3つのステップが自分の意志で行動して成功体験を積んできた人、つまりMeet yourselfするために重要だと考えた。

Meet yourselfするための3つのステップ

1.知る

Meet yourselfしている人たちに数多く出会うことで、そもそもそんな選択がアリなんだ、と気づきを与え、視野を広げるための機会を創出すること

また自己分析を通じて過去の自分を深く掘り下げ、Meet yourselfするための考え方を教えながら、自分で気づくコーチングを行うこと

2.挑戦する

上記を行なったとしても、自己肯定感が低い人は「私には無理だよね」と諦めてしまう。
自分の自信をつけるためには必ず挑戦し、成功体験を積むことが大切。
崖から飛び降りるのではなく、一人一人を見極めて、頑張ってやってみればできる機会を創出し、挑戦する後押しを行うこと

3.継続する

一度の成功体験だけでは人はすぐに変われない。成功体験を確固たる自信に繋げるには、継続してチャレンジし、成功体験を積み重ねていくことが重要である。そのために、継続して挑戦するために、寄り添いサポートを行い続けること


本来このようなフローを北欧のように高校生までに行うことができていれば、我々は必要ないのだが、日本の詰め込み式の教育を急激に変えることは難しいだろう。

周りと比較してこれをやれば正解、があった高校生までと違い、自由と責任が大きくのしかかるこの大学時代の4年間に我々は「"自分"の幸せとはなにか」を考え、そのために主体的に行動する大学生を一人でも増やしたい。

そのためには就職活動という、誰もが自らの将来について強制的に考えるこの時期を利用するしかないのだ。だからこそイベントや人材紹介を通じて価値を生み出したいと思う。

2016年9月からBeyond Cafeでこの取り組みを行なってきたが、数々のドラマがあった。

彼らが本気になってMeet yourselfしようと苦悩し、その上で結果が出た時は何よりもやりがいがあるし、自分の存在意義を深く感じることができる。


一歩間違えれば人身売買と変わらない人材ビジネス

どれだけ愛を持って、どれだけ自分たちの正義を貫くことができるか
学生に100%寄り添ってこの仕事を行うことができるか。

これが文化なのではないかと感じます。



愛なき者をは必ず淘汰される。
僕たちは若者が働くを通じて夢中になれる機会を創出するために存在する。
自分自身の存在意義に出会い、他人と比較するのではなく自分の幸せを歩み続ける文化を作るのだ。

少しでも多くの学生に届けばいいなと思います。

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