Tutorial Advent Calendar 2020 15日目担当 エンジニアの熱田です。
今回は私自身、RPAツールであるRobotic Crowdに触れるようになってから意識した「CAPTCHA」をテーマとして取り上げます。
馴染みのない言葉かもしれませんが、おそらく多くの人は目にしたことがあるアレのことです。
CAPTCHAとは
写真や動画を撮影する「capture」ではありません。
このようなものをみたことはありませんか?
CAPTCHAとは、人かロボットかを判定するテストのことで、Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart を省略した言葉です。
自動化された機械が行うスパムメール等の攻撃からwebサイトを守る目的で、ログイン画面や問い合わせフォームに設置されることが増えています。
CAPTCHAの種類
AIや画像認識技術の進歩により人に近い動きがロボットでも可能になってきました。それに伴いCAPTCHAも時代にあった進歩を遂げており、今では様々なバリエーションが存在します。
・歪み文字のCAPTCHA
機械では文字として認識できないが、人間には読めるように加工された画像が表示されます。
CAPTCHAのタイプとしてはスタンダードなものですが、機械からの読み取られにくさを優先するあまり、人間でも解読不能な画像もあります。
・reCAPTCHA v2
冒頭で示したこちらがGoogleが開発したreCAPTCHA v2です。
歪み文字のCAPTCHAでは人間でも判読が難しい場合がありましたが、このreCAPTCHA v2ではチェックボタンをクリックするのみで完了するため非常に簡単です。
ただし、チェックを入力した際にGoogleの判断ロジックでロボットの疑いありと判定された場合には画像認識チェックが必要になります。
・reCAPTCHA v3
最新型のreCAPTCHAで、ユーザーがするべきことは何もありません。
チェック入力すら不要になり、CAPTCHAによりロボット判定されていることすら気づきません。
・KeyCAPTCHA
パズルタイプのCAPTCHAです。ピースを適切な場所にドラッグアンドドロップできるかで人間かどうかの判定を行います。
・GeeTest
GeeTestのSpace CAPTCHAと呼ばれるもので、質問と画像認識のあわせ技で判定するタイプです。
おわりに
個人的には、RPA市場が拡大している昨今の事情を踏まえると「ロボット = 排除」という判断は少し乱暴な気がしていて、業務を手作業からロボット作業に移しただけの「優良ロボット」とスパムメールなどを送信する「不良ロボット」の見極めが今後大事になっていくのではないでしょうか。
私自身、RPAという環境に身をおいて初めてCAPTCHAを意識するようになりました。このような、RPA業界ならではといった分野に触れられる点もこの会社で働くおもしろさかなと思います。