(子供にレスリングを指導する、アウスタOB圡田さん)
今回のOBインタビューでは、以前アウスタに在籍していた”元社会人レスリング全国1位”圡田尚人さんを取材致しました。
現在29歳、新潟県出身の圡田さんは、高校時代からレスリングを始め、高校・大学・社会人の各カテゴリーで全国トップクラスの成績を残したスポーツマンです。
(参考URL:https://goo.gl/68WdQF)
大学卒業後、高校の体育講師を経てアウスタへ。
アウスタ卒業後は某大手のパーソナルジムのトレーナー、そして先日惜しくも亡くなられた山本KID徳郁さんプロデュースのスポーツジムでのレスリング指導など幅広く活動しています。
今回の取材を通して見えてきたことは「能力が無くても一番になる方法」です。
圡田さんのエピソードから何かを感じてもらえればと思います。
ボディメイクのトレーナー、レスリング指導など多方面で活躍中(現在)
・本日はよろしくお願いします。最初に現在の圡田さんの活動について教えてください。
圡田さん:
大きく分けて2つの活動をしています。
パーソナルジムで顧客のボディメイクをサポートするトレーナーの仕事、そして先日惜しまれながら亡くなられた山本KID徳郁さんプロデュースのKRAZY BEEというジムでレスリングの指導をやっています。
・お相手するお客様の年齢層はどれぐらいの方々になりますか?
圡田さん:
幅広い年齢の方とお相手しますよ。
パーソナルジムでは20代~70代の方まで体力づくりやボディメイクのサポートをしますし、KRAZY BEEでは子供のレスリング指導をしていますし。
・老若男女問わず現在関わっておられるのですね。
トレーナーをされているとのことですが、仕事における醍醐味というものはどういったことでしょうか?
圡田さん:
パーソナルジムの仕事についていうと、私が考えたプランをしっかりお客様が実行して結果が出たときが嬉しいですね。。
「体重が減りました!」
「筋力が上がりました!」
などお客様の喜びの声が聞けたときに、今の仕事のやりがいを感じます。
僕は今やっているトレーナーの仕事は「人に教える仕事」ですけど、人に教える仕事は色々ありますよね。
学校の先生や、ビジネスのコンサルティング、コーチングなど......
でも、そういうものって教えても結果が出ないものってあると思うんですよ。
でも僕が専門にしている、食事やトレーニングはやったら確実に効果が出るんですよ。
だからやりがいがありますよね。
・KRAZY BEEというジムでレスリングの指導をされているのは、どのような経緯でしょうか?
圡田さん:
KRAZY BEEを立ち上げられた山本KID徳郁さんとは、自分が選手としてレスリングしていた頃から知り合いでした。
アウスタ入社前は高校の部活指導をしていたり、プロ選手を指導したりしていたんですけど、もっと指導の幅を広げたいなと思っているときにKRAZY BEEにお誘いいただきました。
現在は毎週主に子供を対象にレスリング指導を行っています。
レスリングのことしか知らなかった自分に少し危機感を抱いた(入社のキッカケ)
・現在の活躍をお伺いしましたので、次にアウスタ在籍中のお話しに移っていきたいと思います。
まずアウスタ入社前のことを教えてもらってもいいですか?
圡田さん:
アウスタに入る前は地元新潟で体育講師をしていました。
そのかたわら高校時代からやっていたレスリングも継続していて、社会人の大会で全国優勝したりなど......
ただある時から気付いたんですよね、「レスリングのことしか知らない」って。
・「レスリングのことしか知らない」とは......相当本格的に取り組まれていたんですね。
圡田さん:
一番になること、全国優勝しか興味が無い人ばかりの環境で過ごすことが長かったですしね。
(レスリングの大会で圡田さんが受けてきた数々の表彰)
・そんなレスリング一本の圡田さんが、アウスタに入るキッカケはどんなことだったのでしょうか?
圡田さん:
自分がレスリングのことしか知らないことにちょっとした危機感を持っていたことの他に、もう1つ理由がありました。
それは、体育講師として地元新潟に戻ったときに周りが向上心の無い人が多かったことです。
僕は10代のときから、一番になることしか考えない・向上心しかない環境で過ごしてきたので「ちょっと合わないなぁ」と感じてたんです。
それで東京に出ようと思って、色々探していたら人の縁もありアウスタを知る事が出来ました。
何度か見学させてもらって、社内で経営幹部による勉強会があったり、起業や自己成長などの夢を持った20代が多い魅力的な環境だと感じました。
あとは大宮に本社が魅力的でしたね。地元の新潟から、新幹線で1時間ちょっとですし笑
「東京に近い大宮だ!よし行くか!」
という感じで、体育講師から転職することにしました。
仕事もトレーニングも一緒。続ければ効果出るし、続けなきゃ効果は出ない。(アウスタ在籍時のエピソード)
・次にアウスタに入社されてからのことについて、教えてもらいたいと思います。
さきほどご自身から「レスリングのことしか知らない」とあり、色々なご苦労があったみたいですが......
圡田さん:
自分で”苦労した”という感じはないですけどね。
先輩に迷惑は結構かけたなとは思いますけど(笑)
・たとえばどんなエピソードがありますか?
圡田さん:
アウスタ入社したときの僕は、超体育会系なコミュニケーションしか出来なかったんですよ。
人から言われたことには、
「はい」「いいえ」「すみません」
でしか答えられなかったですし。
だから最初に入ったクライアント様の現場では、2ヶ月間挨拶係というものをしましたよ。
「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」
しか言わない係。
本当に「はい」「いいえ」しか言えなかったものですから。
本当にレスリングのことしか知らなかった、世の中の知識を知らなすぎましたね。
・それは大変でしたね......でも今トレーナーと活動の幅を広げておられますよね。
当然コミュニケーション力あってのことだと思うのですが、どのようにコミュニケーションを学んでいったのでしょうか?
圡田さん:
たくさん色んなことしましたよ。
思い出すだけでも、いろいろありますねぇ......
朝礼で毎日1分間スピーチしたり、
アウスタの先輩に夜な夜な敬語指導をしてもらったり、
漢字が書けなかったので漢字ドリル勉強したり......
あと夢カレンダーの活動(現在は休止中)に参加させてもらって、同世代の若者と仲良くなる練習をしたり......
(本社エントランスの写真の数々は、圡田さんが撮影したものです)
・色んなことに取り組まれたんですね。
その当時、どのようなことを考えながら過ごしていたんですか?
圡田さん:
「出来ないところから、出来るようになっていければいい」と思っていました。
先輩には心配や迷惑かけたところはもちろんあったでしょうけども、それで自分が深刻になっても仕方ないですし。
やれば出来るんじゃないか?と深刻になりすぎずライトな心持ちでいましたね。
トレーニングと一緒ですよ。
続ければ効果は出るし、続けなかったら効果が出ないので、効果が出るまでやり続けてやろうという感じでしたね。
平凡を非凡に。「能力がなくても一番になれた経験」を他でもやるだけ(アウスタで学んだこと)
・入社時のエピソードをお伺いしてきましたが、アウスタを経て今でも活きている経験があれば教えてください。
圡田さん:
「何かで一番になろう」と決めて、仕事に取り組んだことですかね。
入社前はレスリング以外で一番になったことはあまりなかったので。
そのように心に決めてから、当時担当していたクライアント様での販売業務をがむしゃらにやりましたね。
とにかく来店されるお客様へのお声掛けを誰よりもしました。
それをずっと続けていたら販売実績一位を獲得出来ました。
・その経験が今でも、活動されるうえでの自信になっていると。
圡田さん:
そうですね。
当時一緒に仕事していたメンバーは、僕より営業センスやコミュニケーション力がある人が多かったです。
その何で僕が一番になれたのかというと、一番になろうと決めていたからですし、誰よりも回数をこなしたからだと思うんですよ。
能力は無い、でも一番になれたという経験は今でも自信になっています。
その経験、またアウスタに在籍していた期間を通じて力も付いたと感じています。
・具体的にはどんな場面で感じますか?
圡田さん:
「はい」「いいえ」という体育会系のコミュニケーションしか出来なかった僕が、今ではボディメイクという目に見えない無形のサービスを提供出来ているのが一つの証明だと思っています。
あとは交流会に参加して人の繋がりを作れるようにもなりましたし、そこからパーソナルジムのお客様になっていただいたりとか。
・最後にお伺いしたいのですが、ずばり、アウスタで学べたことは何でしょうか?
圡田さん:
レスリング以外で一位になれたこと、その過程で経験したこと全てが僕の学びです。
アウスタは僕にとって保護者みたいな感じでした。
能力がない僕に対していろんなチャレンジの場を提供してくれました。
なかなか社会人になってから失敗を沢山経験できるところはそうそうないですからね。
下手したらクビになってもおかしくないと思いますし。
でも見捨てないでくれたことに感謝します。
そのおかげで成長出来て、今のトレーナーの活動に活きている部分が多くあります。
こんなこと言ったら失礼かもしれませんけど、アウスタを卒業した後の方が活動的ですからね。
それは繰り返しになりますけど、一番になれた経験がとても大きいです。
能力が無くても一番になれたことが一番の財産ですね。