1
/
5

High-Five MTG vol.1【前編】育児✖️マネジメントは実現する?|女性のキャリアをテーマにした社内座談会

こんにちは!auコマース&ライフ採用広報担当です。
今回は先日社内で開催された、女性のキャリアをテーマにした座談会、題して『High-Five MTG!!(ハイファイブミーティング)』第一回目の様子をレポートします!内容が盛りだくさんのため、今回は前編・後編に分けてお送りします。

なぜ『High-Five MTG!!』が企画されたのか?

 近年、SDGs(持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals)においても、『目標⑤ジェンダー平等を実現しよう』と掲げられる通り、性別に対して偏ったイメージやこだわりをもつことに違和感を覚える時代ではありますが、それでも結婚や出産などライフステージの変化がキャリアに及ぼす影響が大きいのはどちらかといえば女性でしょう。『女性のキャリア形成の道筋は100人100色』と言われ、個々の考え方や、置かれた環境、生活を共にする人の状況によって、できることの範囲や時期が人によって大きく異なり、『ジャングルジム』にも例えられるほど誰しもが同じような一直線の道をまっすぐ進むのではなく、時に少し下ったり、横に逸れたりと多様な進み方があります。
 「キャリア」と聞くと「ロールモデル」という言葉がセットでイメージされますが、このように多様な進路が想定される女性は、自分にぴったりのロールモデルを探すことはなかなか難しい…。そこで同じ会社で働く仲間からも、さまざまな経験や知恵をインプットする機会を得て、そこから自分がありたい姿は何か、どうすれば実現できるか考えるきっかけになればと『High-Five MTG!!』は企画されました。共に働く仲間と集い、会が終了するときにはやる気やモチベーションを促進され思わずハイタッチしたくなるような会にしたいという想いがこのタイトルにはこめられています。画面の前のあなたも、今一度『女性のキャリア形成』について一緒に考えてみませんか?

vol.1『ライフステージの変化とマネジメント』

第1回目のテーマは『ライフステージの変化とマネジメント職の両立』です。 2020年にauCL社内でアンケートを取った結果、女性社員が管理職になりたくない理由トップ1は「プライベートがおろそかになりそう」という回答で多くの方が両立への不安を感じていることが分かりました。そこで育児真っ最中の女性GLお二人を招き、新卒社員を中心とした9名の女性社員と一緒に、仕事と家庭の両立やキャリア形成についてお話を伺いました。

登壇者紹介

(左)植田 祐子(Yuko Ueda)
DeNAでフロント開発のディレクターを務め、第2子育休後旧KCF(=KDDIコマースフォワード株式会社。以下:KCFと表記)に転籍。復帰後は店舗さま向け機能開発のディレクションを行い、現在はサービス推進部ストアサービスグループ グループリーダーとして活躍している。
*過去記事:じっくり、コツコツ、堅実に―。精度の高いサイクルを生み出す、ベテラン女性2人の極意とは。
(右)橋部 麻美(Asami Hashibe)
2018年旧株式会社ルクサに入社後、コト商材(飲食・美容・旅行)の営業を担当。大阪エリア配属を経て、兵庫・京都・滋賀のエリア開拓、神戸支社の立ち上げを牽引。現在ライフスタイル西日本営業部関西第2グループ グループリーダー。
(司会)西 朋美(Tomomi Nishi)コーポレート本部人事部労務グループにて、妊娠出産育児、介護、傷病など人生におけるさまざまな出来事に直面しても安心して働き続けられる雇用環境・風土の醸成を目指す『両立支援』を軸に、制度・環境の整備、労務管理等幅広く担当。本施策の企画者であり、自身も小学校2年生の子を持つ母。

Topic1:ライフステージの変化とキャリア

(西)
一つ目のトピックは、『ライフステージの変化とキャリア』です。ご入社から産休や育休を経て、どのようにキャリアを積んでこられたのかお伺いしたいと思います!

ー植田さんの場合

植田さんの年表 ー実は植田さんはauコマース&ライフ初の育児中の女性GL就任でした

(西)
 植田さんは2012年にDeNA入社、2013年と2016年にお子様をご出産、第2子の育休復職時にKCFへ転籍、合併を経てauCL2年目となる2020年4月にグループリーダー(=以下GL)に昇格されました。植田さんはライフスタイルの変化はありつつキャリアのスピードも緩めないという印象を受けますがいかがでしょうか?

(植田)
 そうですね。DeNA※の頃から周りは産休・育休を取って復職される方ばかりでした。また、周囲の方も復職するメンバーを歓迎し、働きやすい環境を作り上げてくれる風土が当たり前にあったので、意識せずともそういった考えになったのかなと思います。この風土は旧KCF、auコマース&ライフになっても変わってないなと感じます。そもそもDeNAに入社を決めたのも両立がよりしやすい会社という点が大きかったんです。結婚前から夫婦で「子どもができても共働きのスタイルでいこう」という話をしていました。

(西)
 とはいえご出産後は働き方が変わった部分もあるかと思います。第一子の産休前に影響を受けた上司の言葉があるとお伺いしましたが、それはどんな言葉だったのでしょうか?

(植田)
 元々DeNAに入社した当時は、自分の体力の全てを仕事に捧げる働き方をしていたのですが、当時の上司に「子供が生まれてからは、今のように時間も体力も全て仕事に注ぐことは到底できなくなる。復職後の姿、働き方を意識して働きなさい。」と言っていただき、ハッとさせられたことを覚えています。それまでは“今”にしか意識が向いておらず、“将来どう働きたいか”まで考えられなかったので、その後は働き方も大いに変わったように思います。
 一番の変化は上期や下期という短期的な目標だけではなく、ライフプランも加味した中長期目線の目標をより具体的に考えるようになったことでしょうか。結婚、出産、また子供が生まれてからもその成長とともに自分のライフステージの変化は目まぐるしく起こるので、アップデートし続ける必要があります。今のauコマース&ライフの目標・評価制度には中長期目標を表明する場があると思うので、ぜひ皆さんにも意識していただきたいですね。

(西)
 ちなみに植田さんは元々マネジメント志向があったわけではないとお伺いしました。

(植田)
 もちろん興味はあったものの、自分の働き方を見て周りから「マネジメントよりもプレイヤー志向だよね」と言われた経験もあり、漠然とないものだと思っていました。そんな中上司からGL就任を打診された2020年4月はちょうど新しいメンバーが入社したり、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて全社リモートになったり、私生活では長女が小学校入学と同時に休校になったりと数々の変化が重なっていた中でマネジメント職に対する不安よりも、「こんな状況でさらにマネジメントという新しい挑戦ができるのか?」という不安が大きかったです。そこで直属の上司、その上の上司に不安を打ち明け何度も1on1で相談をしました。また同時期に夫も管理職となったので夫や夫の上司の話も聞くことで気持ちの整理がついていきました。いざマネージャーになってみると、苦手だと言いつつも“プロジェクトマネジメント”が普段の仕事なので、各所の進捗を気にかけることやマルチタスクに物事をこなすことなど、応用できることがたくさんあるなと感じましたね。
 ただでさえ変化の激しい会社ですから、「もう無理!」ってこぼしちゃう時もありますが、最終的には目線や考え方を何度も変えながら「どうすれば達成できるのか」と考え尽くすことを大切にしています。

(西)
 なるほど、その粘り強い姿勢が上司からの信頼を集めているからこそ、二度の育休を経ても管理職という新たなミッションを渡されているのですね。非常に学びの多いお話しをありがとうございます!

ー橋部さんの場合

橋部さんの年表

(西)
 橋部さんは2018年に旧株式会社LUXA入社、合併を経て2019年に大阪支社から神戸支社立ち上げのため異動、2020年4月にGLに昇格したのち同年7月にご出産、2021年4月にGLとして復職されました。橋部さんは、植田さんと異なり元からマネジメント志向だったそうですね。

(橋部)
 はい、いつかは経験したいと思っていました。実際今マネジメント職にあたってみて、ビジネスの根幹に少し近づけると言いますか、事業の全体像が見えてきて自身もサービスを作っている実感が持てる部分に面白さを感じています。また色々な部署の方々と横の繋がりが生まれて、知見や視野も自ずと広がったと思いますね。中でも一番のやりがいは、メンバーの成長を実感できることですね。

(西)
 管理職というと大変そうというイメージがどうしても先行しますが、それ以上の魅力ややりがいを感じられているということですね。そういう想いがあるからこそ、復職してもGLにチャレンジしたいという気持ちだったのでしょうか?迷いや不安みたいなものはなかったですか?

(橋部)
 実はそもそもGLになってから産休いただくまで3か月しかなかったので、「もう少しやり切りたかったな」という未練が残っていました。育休中もくすぶっていたその気持ちを夫が理解し後押ししてくれてたので、GLとして復職が決まった後も、迷いや不安はありませんでした。

(西)
 今の自分を形作っているというターニングポイントになった経験があれば教えていただけますか?

(橋部)
 以前の上司から頂いた言葉の中に二つ、今でも強く残っているものがあります。一つ目は何も上手くいかずに打ちひしがれ、でも早く立ち直らなくてはいけないと焦っている時に「落ち込んでいる自分も受け入れてみよう、それがきっと強さに繋がるから。」と言われたこと。元々細かいことを気にして、くよくよしてしまいがちな性格で。営業として結果が伴わなかった時に「今まで正しいと思っていたやり方は間違っていたのか」とか、「メンバーへの伝え方が適切だったかな」など、気にし始めるとキリがないという性格の根本は今も変わっていません。昔は何か別のことで発散して忘れようとしていましたが、結局それは叶わないと分かり、今は徹底的にくよくよする、何かを変える機会だと思ってじっくり考えて行動に起こすようになりました。
 もう一つは「目標のバーは高く、達成感のバーは低く」という言葉です。目標は高く持つが、自己肯定感に繋がる達成感、つまり喜びを日々感じながら働いていこう、という意味です。どちらも今も大切にしているメンタルマネジメント方法です。メンタルマネジメントがうまくできるようになったことで結果前向きにマネジメントに向き合えてるかなと思います。

(西)
 思うようにいかない事だらけの育児との両立という視点で考えた時にも気づきをもらえるような言葉だなと思います。ところで、ご出産前後、または管理職になる前後で働き方を意図的に変えたとお伺いしましたが、どう変化されましたか?

(橋部)
 自分自身もメリハリのある働き方をより一層大切にするようになったので、グループメンバーに対してもそういった働き方を推奨するようになりました。忙しい中でもメリハリをもって残業を減らす、フレックスや有休、休暇制度を積極的に使う、直行直帰を活用して効率的に働く、など基本的であっても大切にしてほしいことを掲げました。そのために何が必要かというと、優先順位と計画性、そして達成感です。自分がもつミッション=営業目標を達成することが第一優先、それを叶えるために週単位、日単位まで細かく計画を立て、その計画さえコミットすれば達成できるほどの精度の高い計画をつくり上げます。もちろんそれは一朝一夕にはできないので改良を重ねていきます。また計画が達成できたら、小さなことでも達成できたことに目を向け、自己肯定感を得ながら次のタスクに向かう、という意識が大切だと思います。こういった意識が浸透してきたこともあり、みんな集中力をもって働く習慣がついているように感じます。また、営業成績トップを収めながら育休をとる、という男性社員も現れたりと嬉しいニュースもありました。

(西)
 橋部さんの意外な一面を発見しつつ、マネジメントに限らず仕事のあらゆる場面や、両立にも生きるお話をありがとうございました!

というところで前編は以上です!後編では『育児と家事とマネジメント職』をテーマにお話をお伺いします。ぜひご覧ください!

後編はこちら:High-Five MTG vol.1【後編】育児と家事とマネジメントの両立に不安を持つあなたへ|女性のキャリアをテーマにした社内座談会

※旧KDDIコマースフォワード株式会社はKDDIが株式会社ディー・エヌ・エー(以下DeNA)、およびDeNAの連結子会社である株式会社モバオクから株式を譲り受けて当社完全子会社とし、2016年開業。2019年4月、旧株式会社ルクサと合併しauコマース&ライフ株式会社となりました。
4 Likes
4 Likes

Weekly ranking

Show other rankings