こんにちは!askenの本杉です。
今回は、あすけんのデザイナーとして、コンシューマー事業部、海外事業部、医療事業部と様々なプロジェクトのご経験をお持ちの田仲さんにお話を伺いました! 出産前にやりきった印象深いプロジェクトや、デザイナーとしてのやりがい、asken組織の魅力などを語っていただきました!
目次
- askenのデザイナー業務とは?
- askenデザイナーとしての略歴
- 医療事業部でのチャレンジを決めた経緯
- やりがいを感じたプロジェクトについて
- askenで働くことの魅力
- askenデザイナーが向いている人とは?
askenのデザイナー業務とは?
-まずは簡単にaskenのデザイナー業務がどういったことを行っているのかについて教えていただけますか?
アプリの機能実装をする際は、下記のような一連のサイクルを繰り返します。
- ユーザー課題やビジネス課題に基づく仮説の設計
- 定量調査からターゲットのセグメント決定
- 定性調査
- ペルソナ・カスタマージャーニーマップ・ユーザーストーリーマップの作成
- 要件定義
- プロトタイプ作成
- ユーザーテスト
- 結果の考察
コンシューマー事業部では、プロダクトがグロースフェーズということもあり、上記のサイクルがチームでクイックに回せています。
一方、医療事業部のプロダクトはまだ立ち上げフェーズなので、ペルソナや具体的なソリューションが考察しにくい部分もあり、定性調査を大規模に行っています。
「食」から「命」へ。出産を経て感じた価値観の変化。
-田仲さんのasken内での略歴を教えてください。
色々とチャレンジしてきましたが、略歴としては下記の通りです。
- askenジョイン直後はコンシューマー事業部に配属。
- その後、並行して海外事業部・医療事業部も兼任。
- 産休・育休を取得。
- 復帰後、医療事業部で従事。
askenジョイン前は、衣食住の「衣」に携わる仕事をしていたのですが、自分の人生の分岐点を見つめ直した時、「どの世代の人間にとっても、最終的に幸福度につながる根源的ベースは<食>」であると思い立ち、askenにジョインしました。
最初はコンシューマー事業部で入会フローの改修を行うことからスタートし、並行して海外事業部や医療事業部のプロダクトにも足を突っ込みつつ、私がちょうど妊娠したタイミングであすけん内にママ向けコースを開設するプロジェクトに参画することとなりました。
-田仲さんが妊娠中のタイミングであすママコースに携わったというのも、すごいタイミングですね。体調のこともあって大変だったかと思うのですが、きっとご自身の経験や状況もペルソナに重ねながら、自分事化して取り組まれたのですね。
そうですね。そういったこともあって、とても思い入れが強いプロジェクトになりました。
妊娠中に取り組んだため体調と仕事との折り合いが大変でしたが、リモート可の体制がとても助かりました。
-どういった経緯で医療事業部の方に活躍の場を変えられたのですか?
元々は「食」に関するテーマに共感し、askenにジョインしましたが、出産を経てより「食が命に直結するプロダクトに携わりたい」という想いが強くなり、育休中に上長に医療事業への異動を希望する旨を伝え、現在に至ります。
-あすけんはダイエットアプリとして知ってくださっている方も多いと思いますが、疾患をお持ちの方やお子さんへの食育、アスリートの方向けの食事管理など、様々な可能性があり、チャレンジできる環境が整っていることも魅力の1つですよね。
はい、まさにそうです。
今後は、高齢化社会の健康寿命の問題や子供たちの食育など、社会的貢献性の高いテーマにも取り組んでいきたいと思っています。
出産前にやりきった「あすママコース」のデザインや、大規模リサーチで感じたやりがい。
-これまで田仲さんが最もやりがいを感じたプロジェクトについて伺えますか?
コンシューマー事業部でのプロジェクトで特に印象深いのは、やはり「あすママコース」です。
妊娠中・産後の方に対し、栄養管理に関する課題の調査に加え、妊娠中の自身の体験も織り込みながら要件を考え、デザインしました。
つわりを含む妊娠中の食事のお悩みや、産後の忙しい中でのカロリーと栄養バランス両立の難しさを考察しながら、ペルソナに寄り添った設計を行ったことが、今思い出すと感慨深いです。
妊娠中・産後の不安定なメンタルに寄り添ったアドバイスは、このリサーチを元に栄養士さんがコメントの設計をしてくれました。
デザインが完成する頃には妊娠後期だったのですが、なんとか産休前に納得がいくデザインを完了させようと必死で取り組み、産休中に皆さんに「あすママコース」をお届けできたのは嬉しかったです。
あすママコースのアドバイスやロジックは栄養士さんの力が大きいですが、体験全体の設計面ではデザイナーとしての充実感を感じています。
一方、育休明けに取り組んでいる医療事業部の治療用アプリの開発も思い入れが強いです。
医療事業部にジョイン後、まず大規模な定性調査のやり直しからスタートしました。
最初はリサーチ会社のインタビューを傍聴することから始まり、ある程度仮説がブラッシュアップされてきた段階で、自社でリクルートからインタビューまでを実施しました。
後半のインタビューでは、ペーパープロトタイプの評価と修正を行うサイクルを繰り返し、4月から9月までに累計100人以上のインタビューに参加したことを考えると感慨深いですね。
これはコンシューマー事業部での経験よりも密度の高い取り組みでした。
これまでのデザイナー経験の中でも調査に重点を置いたプロジェクトで、ユーザーの課題や体験を深く掘り下げた過程にとてもやりがいを感じています。
調査と考察に時間を割いた結果、ソリューション仮説の確度が高まり、「このペルソナならこういうデザインや体験であって欲しいはず」という理想像に、自信を持ってデザインを当てることができたといえます。
-仮説検証の質・量がデザインを行う際の自信にも繋がったということなんですね。以前、田仲さんが書いてくださった、UXリサーチに関する記事で、「細かな仮説・検証を通して、nice to haveな機能を削ぎ落し、医療従事者が満足する機能に繋がった」と読みましたが、こういった地道な活動が基になっていたのですね。
そうなんです。ユーザーへの理解度が浅い状態だと、「こういう機能がないと、困る人がいるのではないか」という機能も詰め込んでしまうんですが、実際に使ってもらう場面の解像度が高くなったときに、不要な機能を削ぎ落す自信が出るんですよね。
それもインタビューを通して見えてきたことだったので、とても重要なプロセスだと思います。
調査にそれだけ時間をかけられる土壌があったことが幸いでした。
パフォーマンス高く働ける環境もaskenの魅力
-医療やコンシューマーに関わらず「askenのここが面白い・魅力的」というポイントはありますか?
労働環境も魅力の一つです。
私は妊娠・産休・育休・復帰も経験しており、そのフェーズで体調が不安定だったり、人混みが心配な時期もありました。
それでも、リモート勤務や時短勤務ができ、働く場所や時間に縛られずに仕事ができたことは非常にありがたかったです。
子どもがいても働きやすいし、自分が最もパフォーマンスを発揮できる環境が整っていると感じます。
また、askenのバリューにある「強い優しさで対話」が浸透しているチーム環境や、個人の裁量が大きく動きやすい点も魅力だと思います。
裁量の大きさは責任の大きさにも比例するので、言われた仕事だけをするより難しく、ハードにバリバリ取り組まなければならない局面も多いです。
その分、成果が自分のものとして認められやすいので、やりがいに繋がっています。
また、裁量が大きいということは、例えば「車の1つの部品を担当する人」みたいに分業化されているのではなく、「車の設計」に携わるようなものなので、プロダクトをリリースした時に自分の仕事の結果がユーザーにどう影響しているかを実感しやすいです。
900万人を超えるアプリの中で、そういった実感が持てることは嬉しいですね。
-会社のバリューがチームに浸透しているのも素晴らしいですね。チーム内で意識して取り組んでいることはありますか?
PdM/PjMを中心にチームビルディングが進められており、毎週エンジニア、デザイナー、栄養士が集まって振り返りを行っています。
その際、「強い優しさでディスカッションしよう」という前提で始まり、モヤモヤや嬉しかったことを率直に共有しています。
この会を毎週実施していることで、本音を自由に言いやすく、議論しやすい雰囲気が生まれています。
プロダクト志向のチームビルディングによってユーザーファーストの考え方が浸透していることも、議論しやすい風土に繋がっていると感じます。
-最後に、askenのデザイナーに向いている人はどんな方だと思いますか?
自分で周りを巻き込んで価値を創造していきたい人や、上流から一貫して設計したい人が向いていると思います。
裁量が大きいと守備範囲が広くなるため、自然とキャリアアップに繋がります。
例えば、UIデザイナー・UXデザイナーと分業化していないので、ワンストップで経験できるのも魅力だと思いますね。
-ありがとうございます。askenメンバーは周囲を巻き込んで推進していく方やカバー領域が広い方が多いように感じますね。ちなみに、周囲を巻き込んで業務を進めて行く中で、軋轢が生まれてしまうことも間々あるかと思うのですが、どういったことに気をつけていらっしゃいますか?
たしかに、よくありがちな課題ですよね。
私は、自分の役割と期待値を明確化することが大事だと思っています。
上長やチーム内で、その役割・期待値を明確化できると、自分が出すアウトプットにも自信と発言力が加わりますし、アウトプットを受け取る側も期待に沿ったものが受け取れます。
例えば、私はプロダクトの方向性を決める材料を提供する人。PdMは材料を受け取って意思決定する人。
そのように役割と期待値の認識が揃っていると、ディスカッションする際に「役割の発言の重み」が付加されるので、メンバー同士の軋轢も避けられて、良いチームが作れるのではないかと考えています。
-本日は色々とお答えいただき、ありがとうございました!
さいごに
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
少しでも興味を持ってくださった方、もう少し聞きたいなと思ってくださった方はぜひ、カジュアル面談でお話しましょう!
※弊社のカジュアル面談は選考要素が一切無い、本当にカジュアルな場なので特に準備も不要です。