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スペースデブリ(宇宙ゴミ)除去や宇宙の軌道上サービスに取り組んでいるアストロスケールでは社員をSpace Sweeper(宇宙の掃除屋さん)と呼んでいます。今後計6回に渡り私たちがどのような仕事をしているのか、ミッションを実現するためにどのような挑戦をし続けているのかを紹介させて頂きます。
1. 簡単に⾃⼰紹介をお願いします。お名前と役職は何ですか?
Astroscale HoldingsのCTO室 (Office of CTO)にて技術戦略企画と研究開発を担当している藤田勝(ふじた しょう)です。
2. 業務内容は具体的にどんなものですか?
グローバル横断での技術開発ロードマップ・技術戦略の策定、技術開発の方向性と事業戦略や法規制動向のすり合わせなどを行っています。また、R&D組織として長期的な新規技術の研究もCTO室の業務です。グローバル全体の技術知財管理も行っています。
3. 普段の一日の様子を教えてもらえますか?
まず、各国オフィスメンバーとのコミュニケーションが業務の大きな部分を占めます。各国のエンジニア部門、ビジネス部門、政策担当部門などの社内外の方々と連絡を取り合っています。Astroscale Holdingsは東京にオフィスを構えてはいますが、コミュニケーションをとる相手は世界中に広がっているので、日本だけで働いているという感覚は余りありませんね。かなりグローバルな環境です。
各地域の状況や最新の業界動向を踏まえながら、技術開発方針と取るべきアクションの検討作業にも時間を費やしています。また、新規技術の研究業務として新規技術の分析や試作にも時間を費やしています。
業務範囲は多いですがその分、日々刺激的でとても楽しいです。
4. なぜ宇宙業界で働こうと思ったのですか?
宇宙業界で働くことが子供のころからの夢でした。
大学で航空宇宙工学を学んだ後、最初に入社したのは事業戦略策定や技術戦略策定の支援をするコンサルティング会社でしたが、いずれは宇宙業界で働きたいと考えていました。アストロスケールという会社があることを知り会社のビジョンに共感することが多く応募しました。新しいことを柔軟に受け入れてくれる気質を持ったメンバー達のサポートとアストロスケールの社風のおかげで、エンジニアとして入社することができました。その後、エンジニアから、プロジェクトマネージャーを経て、現在のの役割に移り、前職のコンサルティング業務での経験とアストロスケールでのエンジニアとしての経験の両方を生かしながら業務に取り組んでいます。
5. あなたの仕事の内、最もやりがいのある要素はなんですか?
新しい仕事をこの宇宙産業の中で生み出すことに関与できることです。
私は、宇宙に夢を見て熱意を持っている全ての人たちが実際に宇宙産業で働く場を得られる世界になってほしいと願っています。アストロスケールは宇宙産業にこれまでになかったビジネスを持続可能な方法で生み出そうとしています。アストロスケールで働くことを通じて、現代を生きる人々と将来の子供たちが宇宙への夢をかなえて活躍できる場を増やすことに少しでも貢献できると嬉しいですね。
6. アストロスケール で働いてみて実際にどんな感じですか?
とても刺激的で楽しいです。常に多面的かつダイナミックな思考と行動が求められます。宇宙産業は技術だけでなく様々な要素が絡み合い、更に国・地域も文字通り全世界に広がっていて、かつ大きなうねりが起きている業界であることを肌で感じることが出来ます。
7. 宇宙産業について⼀つ変えられるとしたら、それは何でしょうか?
変えるという訳ではありませんが、既にそこにある限られたパイを取り合うのではなく全員が一丸となってパイを広げることへの意識を持ち続けることが宇宙産業を更に発展させるには不可欠だと思います。宇宙産業はもともとフロンティアを開拓することから始まっているので、言うまでもない事かもしれませんね。
8. あなたにとって、宇宙の未来はどのように⾒えますか?
宇宙は遠い世界だと感じられることが多いかもしれません。けれど、宇宙を身近に感じる、そんな世界がすぐ来ます。もうすでに一部、来ています。日常生活にも宇宙利用をますます感じるようになると思いますし、宇宙業界で働くことも今よりももっと当たり前になっていくでしょう。
9. 仕事をしていない時は何をするのが好きですか?
仕事と関係のない本を読むことですね。小説や自分の知らない世界について書かれた本が好きですね。