創業してからもうすぐ３０年になります。ベンチャー企業というのには少し時間が経過してしまいました。しかし、気持ちは、まだまだベンチャー精神が旺盛だと思っています。

さて、創業から間もない黎明期は、零細なソフトウェアハウスとして、ご多分にもれず、受託開発を中心として生業をたてておりました。この頃は、大手の企業や研究所から大型の受託開発の案件を受注していました。ご推察のとおり、受託開発では経営は安定しません。大型のプロジェクトの終焉ととともに経営状況は悪化して、どん底も経験しました。

今は、それらを克服して、全国の６００以上の自治体に防災減災ソリューションを提供しており、経営状況はかなり安定しています。少額ではありますが、サービス利用料金として、月額費用を頂戴しています。いわゆるサブスクリプション型のビジネスです。今後も引き続き、自治体の抱える様々な問題を解決していくつもりです。そうして、これから業績を拡大していくためには、既存サービスの持続的なイノベーションだけでなく、破壊的なイノベーションが必要です。新規事業を積極的に立ち上げていく必要があります。

そういう意味合いでは、新しく参加していただけるメンバーを募集しています。創意工夫というようなレベルだけでなく、文字通り文化交流を実現できるような新しいメンバーを探しています。当社には、国籍の異なる方々が数名居ます。今後も外国籍の方を積極的に採用していきます。それは、１つには、多言語の研究開発のためです。それに加えて、様々な文化的なバックグラウンドを共有したいためです。言葉は、文化です。文化は言語によって表現されていると思います。我々は、真摯にそれぞれの言語、それぞれの文化を学ぶ必要があります。それこそが、イノベーションなのではないかと私は考えています。