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今回は、エンジニア、リサーチャー、リサーチアドミニストレーターとアラヤで様々な仕事を担当されてきた、藤澤さんにお話を伺って来ました!
アラヤ以前の経歴を簡単に教えてください。
北海道大学大学院で博士課程を修了し、その後1社経験後、アラヤに入社しました。
大学院当時の専攻は物理学でしたが、機械学習については興味を持っていて有名なPRMLを少しパラパラと眺めたり、Pythonで簡単なアルゴリズム課題に取り組んだりしていました。プログラミングを使用することと、ある程度の数学の素養を必要とする機械学習は自分に向いている分野だろうという風には感じていました。
1社目の会社は、データ分析のベンチャー企業で、データサイエンティストとして勤務していました。
アラヤに入社した理由は?
実は、1社目のデータ分析の会社には半年ほどしか在籍していませんでした。
その会社からは博士課程在籍時に内定をもらっていて、入社前にインターンをしていたのですが、学部時代の自分の研究室でのゼミに隣の研究室から参加していた同期のAさんにばったり会社で会いました。私がその会社に入社する頃には、Aさんはアラヤへと転職するところで、一緒にアラヤに来ないか、と誘われたことがきっかけでアラヤを知りました。
アラヤという社名をインターネットで検索してみると社長が意識の研究をしていることが分かって、かなり怪しいなと思ったのが最初の印象でした。(笑)
しかし、金井さんのプロフィールを調べてみると、論文の引用数も多く、グラント(助成金)も獲得していて、信頼のできる研究者である可能性が高そうだったので、アラヤに移ってもよいかなという気がだんだん起きてきました。
当時のアラヤは社員数10名程度で、今よりもさらにベンチャー感が溢れていました。オフィスに行ってみると、金井さんと、その頃は部はありませんでしたので、事業部長相当が正確ですが、当時の事業部長の方がいて、一言二言話して採用となりました。履歴書も渡していなかったのですが、Aさんが良いというなら採用!と、とても軽い感じで、その場で内定を獲得しました。あまりにあっけないので再度不安が募ってきましたが、オファーレターを書いてもらって安心感を与えてもらいました。
THE ベンチャーという感じの当時のアラヤでしたが、入社を決めた理由は3つあります。
一つ目は、データ分析の会社もベンチャーでしたが、アラヤはさらにベンチャーで、より挑戦的な環境だと感じたという点です。
実は博士に進む前に、少しだけ就活をして大企業の選考を受けました。そのとき、大企業で安定的な環境に身を置き、すでに出来上がった製品に携わるより、裁量がもてる環境で働いた方が面白そうだ、と思っていました。データ分析の会社も、ベンチャーではありましたが、当時すでに設立10年目くらいで、相対的に見てアラヤの方がよりベンチャー感を強く感じました。(というか、ベンチャーそのものでした)
二つ目の理由は、民間企業でありながら、アカデミックな環境/雰囲気があることに魅力を感じたためです。元々は研究者になりたかったのですが、それを諦めて社会に出ようと決意をしたという背景があり、アラヤであれば研究を近くで眺める環境と、そのうちに自分も携われる可能性があると思いました。
三つ目は、深層学習です。
当時は深層学習のことは、ほとんど知らなかったのですが、その可能性を少しは見聞きするようになってきていて、深層学習を使って研究開発を行っていける環境は魅力的に映りました。
上記の理由からアラヤに魅力を感じていましたが、その時はデータ分析の会社に入社して間もなく、普通なら3年くらいはその会社にいるものだと思いましたし、インターンからお世話になった会社だから申し訳ないという気持ちもありました。一方で、人生は一回きりだから「遠慮」で諦めるのは辞めようと思い、自分が飛び込みたい環境を選ぼうという結論に至りました。
現在の仕事内容を簡単に教えてください。
今は所属は社長室という謎の部署にいて、リーダーという役職です。全く何をしているか想像がつかないと思いますが、自分でもよく分かっていません。金井さんの周りで起こる色々なことに、適宜対応するのが主な仕事といえそうです。主には、研究事務やRA(リサーチアドミニストレーター)的なことに対応していて、その傍ら研究活動もしています。
北海道大学のCHAIN(人間知×脳×AI研究教育センター)にも客員研究員として籍を置いています。講義を提供するなどの活動を通して、CHAINの研究者の方との交流もしています。
現在の仕事のやりがいや魅力は?
現在の仕事の、というよりは、これまで色々な仕事をアラヤでやってきて、良かったと思っている点になってしまいますが、頼まれたら何でも引き受けてきた結果、能力が向上したと感じています。
中には、自分が積極的に選択したわけではない仕事も含まれますが、例えば英語はあまり得意ではなかったのですが、英語必須のプロジェクトに関わることで英語力が向上したり、バックオフィス的な仕事を通し、エンジニアとして仕事をしていた時には気づけなかった、管理部門の人の気持ちに気づけたり、といった経験が分かりやすいかと思います。
現在は、金井さんに近いところで仕事をしているのですが、金井さんの周りには色々な話が来るので、チャンスがあふれているように思います。そのチャンスを拾いに行く気持ちと気概さえあれば、いくらでも拾いに行けますし、役割を与えてもらうことができます。
もちろん、拾いに行くということは自分の仕事が増えるということなので、大変ではありますが、、、(笑)
今後アラヤで挑戦してみたいことは?
アラヤのビジョンでもある、サイエンスと経済の融合を目指したいです。
研究の成果からビジネスまでを繋ぐということは、とても時間がかかる話ですが、リサーチャーとしての知見と、エンジニアとしての実装力・サービス化など、両方を分かることで初めてできることがあるのではないかと思っています。最近は特にリサーチャーとしての活動に軸を置いていますが、最終的には研究に留まらずに、社会で実際に役立つサービスまで繋げていけるような活動をしていきたいです。
研究テーマはムーンショットに関わるものをいくつかやっていますが、それ以外にも、時間を見つけては、ニューラルネットに足し算を解かせようと頑張っています。これはAGI(汎用人工知能)開発の重要な要素を見つける上でキーとなると考えています。
今のAIはすごく発展していて、いろいろな分野で高度な推論ができてきています。しかし、そうはいっても、(人間がものすごく知的なシステムだと言いたいわけではないですが)人間と比べてみると足りない点がいろいろ浮かび上がってきます。そのギャップを埋めるシステムを開発したいと思って研究しています。ただ、メインで進めていく時間をとるには、もう少し成果が必要そうで、まずは研究費を獲得するための成果を出していきたいです。
座右の銘は?
座右の銘、というものはないですが、人からの誘いはなるべく断らないようにしています。
なんでもやってみると面白いかもしれないと考えているからです。
例えば、昔、お客さんに釣りに誘われたことがあります。しかも泊まりで2人で行くものでした。私は、釣りをやったことはほとんどなかったのですが、断らずに行ってみました。心理的ハードルの高さを少し感じつつも、行ってみると楽しかったです。何でもやってみる、試してみることを大事にしています。多くのことはやってみると案外面白いものだと思っています。
さきほども言いましたが、日々新しい仕事が湧き出てくるので、そのような姿勢は相性がよくて評価されているとも感じます。
お仕事からは離れますが、趣味を教えてください
数独のような論理パズルは結構好きで、ときどき解いたりしています。博士課程の時にはルービックキューブをやっていましたね。(自己ベストは24秒!ただし業界的には全然早くない)
あとは、最近はよくお酒を飲むようになってきました。なんでも飲みますが、特にクラフトビールを飲むのが楽しいです。ハードリカーも好きです。
一緒に働きたいと思う人はどんな人?
AGI開発に興味がある人や、議論が好きな人、実装力が高い人、アイデアをお互いに尊重できるような方と働きたいです。AGI開発というと非常に野心的ですが、そのような野心的な目標にも直接的に向かい合って取り組んでいける人と一緒に議論し、新しいものを世に生み出していきたいです。