みなさんCS-Cartってご存知でしょうか。
Magentoは?PrestaShopは?
EC-CUBEのことはご存知なんでしょうねきっと。
CS-CartはEC-CUBEやMagento、PrestaShopなどと同じECサイト構築用CMSのひとつです。
ここに挙げたものとの違いは「オープンソース」ではなく商用パッケージだというところです。
EC-CUBE:日本製 https://www.ec-cube.net/
Magento:アメリカ製 https://magento.com/
PrestaShop:フランス製 https://www.prestashop.com/
CS-Cart:ロシア製 https://cs-cart.com/ 日本版 https://cs-cart.jp/
CS-Cartとは?
ロシア製のECサイト構築用CMSです。オープンソースではないことに注意してください。(開発当初はオープンソースでスタート、その後商用パッケージ化、フリー版が存在していたこともありますがそちらもオープンソースではありません。)
多言語・多通貨・レスポンシブ対応のECサイト構築パッケージであり、日本版(https://cs-cart.jp/)に関しては日本の商習慣に合わせたローカライズが行われています。
ローカライズ作業というものを誤解している方が多い様子ですが、日本語に翻訳することがローカライズの全てではありません。
ECには支払いや配送という処理が伴います。
海外製品をそのまま使う場合、支払い方法も配送方法も制約を受けることは想像に難くないですよね。
CS-Cartの機能 http://cs-cart.jp/feature-tour.html
詳しくは上記リンクからさらに掘り進んで確認してみてください。
ECサイトに最低限必要だと考えられる機能は網羅されていると思います。
機能が足りないと感じた場合は「アドオン」というかたちで機能追加することが可能です。
サードパーティ製の「アドオン」が多数リリースされています。(海外製アドオンも多いので日本語版CS-Cartで正常に動作するかはチェックが必要です。)
CS-Cartをカスタマイズしたいとき
CS-Cartはモジュラアーキテクチャ(組み合わせ型アーキテクチャ)の概念に従っています。
基本的な機能を司っているコア部分と、それを拡張する多数のアドオンがあります。
CS-Cartの標準機能もアドオンで実装されているものがほとんどです。
機能追加もアドオンで行うべきですが、目的のアドオンがないかもしれませんし、目的のアドオンを見つけたとしてもかゆいところに手が届かないかもしれません。
CS-CartはPHPで書かれていますが、テンプレートエンジンにはSmartyが採用されていたり、DB接続がプレイスホルダーで実装されていたり、CSSもマイクロフォーマットが用意されていたりするので、それらの実装方法を理解する必要があります。
PHPで定義される関数や処理には「PHPコード・フック(フックポイント)」が設けられ、作成したアドオンに処理を引き渡すことができるようになっています。
デザイン側では同様にテンプレートフックが設けられ、描画を変更することができるようになっています。
これらを理解すると、他のCMSに比べて機能開発がしやすいことに気づくと思います。
追加アドオンで完結する形で機能や表示を変更することができるということです。
※ただし、デザイン実装も機能開発も上記のようなCS-Cartの作法に則って行う必要があるので経験や知見のある制作会社に依頼すべきと思います。
あんどぷらすがCS-Cartを採用する訳
コア機能を変更せずに機能変更することが可能だから。
これが一番大きな理由です。
同様に、CS-Cart.jpによって日本語ローカライズが施されているためです。
配送方法や決済方法を新規開発しなくてすみますし、メール送信時にテンプレートを使うことも日本語版で標準対応されています。
あんどぷらすではCS-CartでECサイト制作をするようになって6年ほど経ちますが、その前は7-8年ほどZenCartを採用してきました。
今ではZenCartでの開発案件、カスタマイズ案件はお断りしていますが、それは「少ないリソースをCS-Cartに集中させたい」からです。
小規模の企業がいくつものCMSを高いレベルで扱うことはかなり難しいと考えています。
あんどぷらすは日本語の情報が少ないCS-Cartの理解を深めることに注力し、これまで蓄積してきたナレッジや、構築経験をアウトプットするために「ec-akinai」というサイトも運営しています。
このように、CS-Cartそのものに優位性を感じたことと、戦略的見地から「認知度の低い競合の少ない」ニッチな市場だったこと、つまり「勝てるツールと勝てる土俵」だと考えたことが、あんどぷらすがCS-Cartを採用する大きな理由になっています。
プログラマ募集中です
「CS-Cartのカスタマイズならあんどぷらす」
割りとそんな感じになってきているのでしょうか、カスタマイズの依頼が絶えません。
しかしながら、前述の通り小規模な会社です。リソースが特にPHPプログラマが不足しています。
ECサイト構築に興味のある方、タスケテクダサイ。