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和食料理人→プログラミング講師→マーケター。異色のキャリアの持ち主、石原が最短ルートで駆け上がる。

石原 将/Sho Ishihara(25)
兵庫県西宮市出身 2022年11月入社
グロースマーケティング事業部 クライアントグロース課
為せば成る 為さねば成らぬ 何事も
趣味は料理、読書、ギター、スケボー、釣り

さまざまなバックグラウンドを持つ社員の中でも極めて異色なキャリアを持つ石原。中学卒業と同時に調理師専門学校に入学。その後、和食料理人→プログラミング講師→留学→アプリ開発→インハウスマーケターを経て現在に至る。

何を思って他業種への転換を繰り返したのか。その背景には明確な一筋の目標があった。「ストレスがないことがストレス」と、さらなる負荷を求めてアンカーに入社した石原に過去、現在、未来を聞いた。

あえて厳しい道へ

懐石料理屋で修行中の約2年間、5時始業、1時終業という過酷な生活を送っていたという。なぜ彼はあえて厳しい道を選択したのだろうか。

祖父がケーキ屋を営んでいて、幼い頃から厨房に入り浸っていたこともあって、物心がつくころには料理人になると決めていましたね。調理資格の取れる高校に進学し、3年生で飲食店を経営すると決めて、まずは作業量と技術力のあるところで修行することに。ゆくゆくは海外でお店を持ちたかったので、業界の中でも権威性のある京都の老舗懐石料理屋を最初の修行場として選びました。

たしかに過酷な生活でしたね。繁忙期は3時終わり、5時始業なんてこともあって洗い物をしながら立ち寝することもありました。(笑)自分の仕事を最短で終わらせて先輩の手伝いをさせてもらいながら技術を習得し、入社9ヶ月で3年目の仕事を任せてもらえるようになりました。

技術の習得後、個人での戦い方を学ぶために個人経営の和食懐石料理屋に転職。食材の目利きや発注、仕入れ、メニュー作り、料金設定など経営全体に関わることまで任せてもらいました。ですが同時に限界まで見えてしまって。利益が出ても使う時間が全くなくて「時間を取るか、お金を取るか」と、究極の選択を突きつけられたような気がしたのです。これをきっかけに店舗という業態から他の選択肢にも目を向けるようになりました。

なければつくる

飲食からIT業界への転職を試みた石原。厳しい現実をつきつけられるも、彼に立ち止まる選択肢はなかった。

飲食って守りのビジネスだと思っていて。売上=単価×席数×回転率×営業日数で、お客さんが来ないと利益は出ないですよね。限界を超えるためには攻めのビジネスへの転換が不可欠。店舗運営だけじゃなくてECやSNSを利用した集客など、複合的に攻められる武器を持ちたくてIT業界へのチャリアチェンジを試みました。

ですがそもそもPCスキルがないため相手にされず…。ないなら習得しようと思って通い始めたパソコン教室で、プログラミングにのめり込んだことがターニングポイントになりました。資格を取って、どうせならお金をもらいながらもっと学びたいと思って、プログラミング講師にキャリアチェンジしました。

そしてある程度お金がたまったところで海外留学も経験。当時はまだ海外進出するつもりだったので、今のうちに英語力を身につけておこうと思って。入学当時に受けたTOEICは250点しかなかったのですが、半年後には現地採用の内定をいくつかいただけるくらいには習得することができました。

さらなる負荷を求めて

常に上を目指す石原にとって、居心地の良い環境は物足りなかったという。

実はアンカーの選考は2回受けていて。表面的なスキルじゃなくて、根底となるマーケティングを深めたくて受けたのですが、1回目は不採用だったんです。その後人材サービス会社で未経験からインハウスマーケターとしてご縁をいただいたのですが、なんと委託先がアンカーで。当時の面接担当が打ち合わせに出てきたときは、運命的な再会にびっくりでした。

前職では法人開拓と求職者の集客を目的に、広告運用に携わっていました。運用のほかにもSNSのオウンドメディアを立ち上げたり、海外人材の集客では英語力を活かして現地にスカウト部隊を作ったり。自由に挑戦できる環境で、数字で成果が見える仕事にやりがいを感じていました。

人も環境もなんの不満もなかったのですが、ストレスのない環境がかえってストレスに感じるようになってしまって。「自己成長のためにもっと負荷がほしい」「マーケターとして自分の力量はどうなんだろう?」と、思うようになりました。自力でレベル上げできると思っていたのですが、思ったほどスキルが上がらなかった背景もありますね。

料理人時代のようにレベルの高い過酷な環境に身をおいて修行したいと思って転職を意識しはじめた矢先、偶然にも転職サイトを通してアンカーからスカウトをいただいたんです。一緒に仕事をさせてもらった経験から仕事の進め方や成果に信頼があったので再挑戦し、ご縁をいただくことができました。

あとは愚直に行動するだけ

アンカーに入社して1年。自身の変化や目標について改めて聞いてみた。

怒涛で濃密な1年で、ほしかった負荷は十分足りています。(笑)単純に忙しいとかじゃなくて、アンカーにいるといまの自分に足りないスキルやマインドがどんどん見つかるんです。それだけアンカーの提供価値レベルは高い。それに私自身の目標もあるので、ギャップを良い意味で負荷にとらえて埋める作業を繰り返しています。

この1年で思考回路やマインドは変わりましたね。最初は相手に「なんで伝わらないんだろう」って自分本意に思うこともあって。いまは目的から課題、戦略、施策に落とし込んでいかに相手を巻き込んでいくか、一つひとつの伝え方まで意識するようになりました。俯瞰して目的と行動にズレがないか何度も反復しているので、思考も深まっていると感じています。

とにかくいまはクライアントの成果を爆伸びさせることだけを考えていますね。クライアントが立てている目標の2倍はいきたいと思っていて。気合とかではなく「こうなればいけるだろう」と、現実的に考えているので戦略から逆算してあとは愚直にやるだけです。

将来の目標ですか?リスクや収益性を考えて飲食店の経営から変わりましたね。いまは3年後に食にかかわる分野で物売りをしたいと考えています。アンカーには子会社設立事例やグロースファウンディング(新規事業立案制度)もあるので、形はどうあれ自分の力を試せるなら手段問わずにチャレンジしたいです。そのためにも目の前のクライアントに集中して、目標を達成して提供価値を高めつづけたいですね。


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