全方位に広がる絵画の世界を体験できる「Immersive Museum TOKYO vol.3 印象派と浮世絵~ゴッホと北斎、モネと広重~※」が東京・新宿で開催中です。本記事では、アマナが手掛けた映像制作の舞台裏を紹介します。アマナは、vol.1、vol.2でも映像制作に携わっています。
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vol.1:Immersive Museum 印象派 IMPRESSIONISM※
vol.2:Immersive Museum TOKYO 2023 ポスト印象派 POST-IMPRESSIONISM※
没入体験を支えるアマナのCG制作ー『Immersive Museum TOKYO』の舞台裏
Immersive Museum TOKYO vol.3 印象派と浮世絵 オフィシャルムービー※
印象派と浮世絵の関係性を8つのシーンで表現
本展は、印象派と浮世絵の関係性を8つのシーンで描いています。アマナは、「ゴッホの浮世絵コレクション」や「東洋と西洋」、「ゴッホと浮世絵」、「印象の夜明け」の4シーンを制作。会場変更に伴い、制作には2カ月を要しましたが、これまでの経験を活かし、スムーズに進行しました。
当時の浮世絵の色、どう再現するか?
アマナは、ゴッホが当時目にしたであろう浮世絵の色を再現するために独自のリサーチを行いました。浮世絵の劣化した色合いを元に戻しつつ、ゴッホの時代の色彩に近づけるため、制作関係者全員が参照できるガイドラインとして資料を作成。これにより、色調整が一貫して行われました。
圧倒的な没入感を生んだ、CG制作の技術
「東洋と西洋」では、ヨーロッパと江戸の街並みが3Dでリアルに再現されました。アマナのCG制作チームが平面の絵画を3Dにモデリングし、パースや奥行きの調整を行うことで、違和感のない立体表現を実現しています。
AIを活用したアップスケールと画像生成
AIを活用し、画像のアップスケールや細部の描き足しを行いました。AIの力で解像度を向上させながらも、人の手による調整が作品のクオリティを引き上げました。
ダイナミックな動きを加えるCG技術
「ゴッホと浮世絵」では、ゴッホの『星月夜』と北斎の『神奈川沖浪裏』が交差する迫力あるシーンを制作。立体感とダイナミックな動きが加わり、観客を引き込む映像が完成しました。
CG制作を支える効率化技術
アマナは、USD(Universal Scene Description)を導入し、CG制作の効率化を実現。これにより、修正やレンダリングがスムーズになり、複数のクリエイターが協力して作業を進めることが可能になりました。
アマナの技術力が光る「Immersive Museum TOKYO」、この機会にぜひご体験ください。
amanaINSIGHTS「Immersive Museum TOKYO」の大迫力の没入(イマーシブ)体験を生み出す、アマナのCG制作を解剖※で、さらに詳しく解説しています。ご一読ください。
<イベント情報>
「Immersive Museum TOKYO vol.3 印象派と浮世絵 ゴッホと北斎、モネと広重」
・開催期間:~2024年10月29日(火)
・会場:ベルサール新宿南口(東京都渋谷区千駄ケ谷5-31-11)
・公式サイト:Immersive Museum TOKYO※
・入場:サイト予約、当日券もあり
- スポンサー:株式会社電通
- クライアント:株式会社コーネルド
- プロデューサー:山本章夫、高野映里、菱田陽子
- イメージングディレクター:丸岡和世
- CGディレクター:佐藤翔太、増田啓人
- レタッチャー:沼波奨悟、桜井なおみ、洗猛
- CGデザイナー:内山恭吾、蔦滉志、山中慧
- (すべてアマナ)
- <画像提供>
- ストックフォト:野副麻希子(アマナイメージズ)
- クレジット: (c)Bridgeman Images / amanaimages,(c)Heritage Images /amanaimages,(c)Alamy Stock Photo /amanaimages