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「小柳津林太郎」が注目するVRize。代表正田と創業秘話・今後の展望について語ってもらいました

2019年4月、VRize社はひっそりと六本木一丁目から明治神宮前にオフィス移転しました。その新オフィスに「バチェラー2」に主演したあの小柳津林太郎さんに遊びに来て頂きました。実は代表の正田と小柳津さんの関係はかれこれ5年前から始まっており、小柳津さんはVRizeの心強い支援者の一人でもあります。そんな小柳津さんと代表正田との出会い・VRizeの創業秘話や今後の展望について対談してもらいましたので、その一部始終をインタビュー形式でお届けしたいと思います。ぜひご覧ください!

二人の出会いのきっかけ

小柳津:移転おめでとう!今日は僕が正田くんにインタビューする形で進めていければと思うんで宜しくお願いします!あれ、そもそも僕らの出会いってどのくらい前だっけ?笑

正田:もう5年位経ちますよ。2014年にサイバーエージェントが開催したスタートアップ版明日会議(起業家を集めた新規事業プランコンテスト)にVRizeの前に作った会社で参加して、その時僕らのチームに小柳津さんがメンターとして付いて頂いたんですよね。

小柳津:そうそう、10sec(テンセック)っていう会社でしたよね。事業内容は、今で言うメルカリのようなフリマアプリなんだけど、それを最初っから北米に向けて展開していくという野心的な戦略で非常に面白かったのと、話しているうちに大学も学部も一緒という共通点に気づいて仲良くなっていったんだよね笑

そしてその大会で見事優勝するという(参考記事:https://thebridge.jp/2014/03/ashita-kaigi)。その時、藤田ファンドからいくら調達したんだっけ?

正田:1.6億円位でしたね。本当にお世話になりました。開発拠点は日本に置きながら、マーケティングやオペレーションはアメリカなので、僕はアメリカを拠点として生活をしていました。

小柳津:そうでしたねー。アメリカに出張に行ったときは遊びに行かせてもらったりしましたね。笑 ただ、残念ながらその後撤退したんですよね?

正田:はい、アメリカマーケットの攻略難易度の高さとチームとしてもプロダクトとしても未熟だったと思っています。日本人がtoCプロダクトでアメリカで大きく成功した事例はまだありませんが、そこに真っ向から挑んだけど事業が想定より伸びず。良い経験をさせてもらいました。

撤退から即再チャレンジ。正田の姿勢に出資を決める小柳津さん

小柳津:正田くんがすごいなと思うのは事業を撤退するとなったら精神的な打撃も相当なものだと思うんですけど、その後すぐまた立ち上がって、今のVRizeを立ち上げていますよね。

正田:まぁでも辛かったですよ。笑 ただ、撤退する時って閉じる前が一番しんどくて、閉じた後はもう「前に進むしかないな」という気持ちにはなれていましたね。

小柳津:で次に立ち上げる時にまた律儀に僕に連絡してきてくれてね。その時も当然僕はサイバーエージェントの社員ではあったんですけど「なんちゃってエンジェル投資家(笑)」としてVRizeに出資させてもらったんだよね。

正田:はい、お世話になっている恩を返すために、リベンジの思いで出資のお願いをさせて頂きました!

小柳津:僕は初めてのエンジェル投資だったんで、右も左も分からない状態ではあったんですけど、失敗してすぐ立ち上がってまた次のチャレンジをされようとしてる正田さんの姿勢に感化されて投資を意思決定したんですよね。気持ちとしては「実学MBA」という感覚で。事業領域はVRということでサイバーエージェントもまだやれていない領域だったので学びも多いかなと思いました。もちろん、投資するからには会社をバリューアップさせるためにどうしたらいいのか?というのは常に考えていましたね。それがもう3年前だっけ?

正田:もうそんなに経ちますね。早いような長かったような。笑

VRizeの創業事業は「VR×広告」

小柳津:VRizeのVR事業はどういう観点ではじまったんですか?

正田:前の会社を立ち上げたタイミングってスマホ市場がこれからぐっと大きくなるタイミングで、且つ事業領域もフリマということで当たったら数千億規模の会社になり得るという、非常にエキサイティングな感覚で事業をやれていたんですよね。ただ、日本に戻ってきたタイミングのスマホ市場はもう勝負はついていて、大きな空きスペースが見つけづらい状態だったんですよね。

ちょうどその頃、2016年はVR元年と囁かれていて、このVRという技術を調べていくうちにこれは「ポストスマホ」になり得るんじゃないかと思ったんです。もしそうなるのであれば、その市場にいち早く参入するのは非常に面白いんじゃないかと思いました。そして、僕はVR市場の中でも「VR×広告」市場に目をつけまして。スマホの市場って課金と広告が1:1くらいの割合なんですけど、VRが普及してスマホと同様に広告市場も伸びていったら、VRで一番デカイ会社を作れるんじゃないかって思ったんです。

小柳津:周りのVRスタートアップはみんなエンタメ領域に張る中で、渋く広告市場に張りに行ったのは面白いなと思いましたけどね。

正田:広告がないと無料のコンテンツって普及し得ないわけなので、広告市場を作ることは非常に意義深いと思いましたし、VR市場を成り立たせるには広告プレイヤーの存在は絶対必要だろうという志でしたね。社名のVRize(ブイアライズ)は「世の中をVR化するぞ」という意気込みでつけました。

ピボットの意思決定

小柳津:ただ、VR広告事業から今はピボットしているんですよね?

正田:はい。なぜピボットしたのかというと、VR広告市場が来るのを「待つ」という、自分たちの手でコントロール出来ない環境要因に身を任せるべきではないと思ったからです。ただ、市場がくる時にいつでも事業を立ち上げられる仕込みはしている状態で、今はマーケットを少しずらして戦っている感じです。

小柳津:僕はガラケーゲーム市場からスマホゲーム市場への変遷を経験してるんですけど、マーケットが伸びる中でそれなりにちゃんとしたプロダクトを出せていれば、市場の成長に乗っかってどんどん成長する。ただ、その波自体が小さいとなると1つの会社の力だけでその波を大きくするというのは非常に難しいというのはよく分かります。でもピボットするのって中々簡単ではないですよね。

正田:会社が持つ技術アセットの横展開をしながらピボットしているので実は全く新しいことをやっているわけではなかったりします。現在の主力事業となった「3D AD」というプロダクトは、VRの要素技術の一つである3DCGをスマホの広告市場に当てはめにいった形です。

3D ADの可能性

・3D ADサービスサイト:https://vrize.io/3dad/

小柳津:実際見てみましたがアイキャッチとしてもすごくインパクトがありますし、クライアント目線で見ても広告効果も出そうですよね。

正田:はい、既にスマホゲーム市場においてはマーケットフィットしつつありまして、高い効果を出せた事例もたくさんあります。2018年はゲーム市場にフォーカスしていたんですが、2019年以降はゲーム以外のクライアント様にも広げていきたいと思っていて、自動車メーカー等のブランド系の企業様や、マンガアプリやデーティングアプリ等のダイレクトマーケティングをされている企業様などですね。

小柳津:僕も新卒2〜3年目までは広告代理店マンとして働いていたんで多少感覚は分かるんですけど、こういった新しいフォーマットってブランド系の企業さんは試したいってなると思いますし、代理店側も常に新しい提案をクライアントから求められているので、扱いたいってなると思いますよ。僕は数年前までサイバーグループのゲームマーケティングの統括していたんですけど、その時あったら絶対実施していたと思いますね。単純にCTR,CVR等の指標が上がるかどうかだけでなく、ブランディングにも寄与しそうなフォーマットなので、チャレンジする意味が大いにあるメニューだと思うね。

正田:ありがとうございます!その時発注してもらいたかった・・・笑

VRizeの今後の展望

小柳津:最後に会社としての今後の展望を聞いてもいいかな?

正田:はい、まずは3D ADをアドテクプロダクトの中でも確固たる地位にまで押し上げていきたいと思っています。そして、それだけではなく「3D広告市場を一つのマーケットにしたい」というのもありますね。例えば、動画広告市場とかプレイアブル広告市場ってあるように、僕らが3D広告市場を作り上げた、そんなことを言えるような会社にしたいと思っています。海外まで見渡しても調べる限りまだ5〜10社程度しかプレイヤーがいないんですが、正直僕らがプロダクト的にも先行していると言えます。事業としてだけでなくマーケット自体を立ち上げる、それが今後の展望になりますね。

小柳津:相変わらず大きいこと言いますね。そういうところが大好きだし、応援しようと思ったところなんだよね。引き続きお互いがんばろう!そして、俺が出来ることがあればいつでも相談してね!

VRizeは数多くの方々に支えられながらこれまで約3年間走り続けてきました。そして、ようやく事業も軌道に乗り始め、いよいよ大きく成長をしていくフェーズに入りました。スタートアップならではの急成長のダイナミズムを経験したい方、それを牽引したい方はぜひ一度ざっくばらんにお話できればと思います!

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