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『kokokara未来会議2017』の参加者がどのような人たちか、IBM-Watsonに分析させてみた。

先日、京都で開催された『kokokara未来会議2017』に参加してきました。
我々、ALH株式会社は農業テーマの「離農率」と「消費者と生産者の関係性」という2つのトピックで大学生やメンターと議論をしました。

kokokara未来会議とは

日本に存在する課題を8テーマ24トピックに分かれて大学生・メンター・社会人で議論し、
解決のための行動宣言、プロジェクト化・事業化まで行うイベントです。
この1泊2日の合宿の間に、課題の深堀とあるべき未来の姿を徹底的に議論し、
解決したい未来のために、企業、行政、学生といった垣根を超え皆で協働して解決する。
そんな1歩を作っていくイベントです。

今の大学生が経験していること

全国各地から集まった博識ある情熱学生たち。
参加者は、海外就業経験者、NPO法人経験者、学生団体創始者・活動者、学生アントレプレナー、学生クラウドファウンダーなど様々な価値観と経験値をもった学生が多く参加していたように思います。彼らが共通して経験してきたことは、社会や大人との接点を数多くもってきたことだと思います。

生産者の現状について語る弊社トゥリーアンドノーフ代表の徳本 (左)

プロジェクト化・事業化するということは

我々企業がこの会議に参加した目的の1つがプロジェクト化・事業化です。


我々ALHはこれまで幾度となく新規事業開発を実行してきました。
その事業を軌道に乗せ、さらには上場企業へ売却するといったファクトベースの事業戦略、経営力が今の農業事業をささえる基礎部分になっています。

学生と企業の決定的な違い ───。

それは、当事者意識の差。

私は経営企画だけではなくHRという立場もあり毎年数多くの学生と面談をします。
その学生との面談の場で、「学生時代にどんなことを経験してきましたか?」と問うと、彼らは饒舌多弁に自らの海外での経験や学生団体やサークル、アルバイトでの活動経験を語ります。

自信持って語る姿を受け止めながらも、さらにこう問います。「それらの経験は会社に入ったらどのように役に立ちますか?」と ───。

その答えに、どこか自分の成長を優先しているのではないかという疑念を感じることがあります。

組織的農業

我々はこれからの世界の農業をITを使いながら変えていくと本気で活動しています。
その活動を事業としているわけで当然ながら当事者として強く意識しています。

我々の農業は、20ヘクタールもの大規模有機農業を科学的にアプローチする。そんな農業をしています。(詳しくはソーシャルイノベーションサミット2017に参加して思いの丈を語ってきましたのでご一読下さい。)

我々は、有機農業分野では鳥取県最大級生産者ですが、さらなる拡大を目指すには組織が絶対です。いわゆる組織マネジメントです。これなくして拡大は絶対にできません。どの産業もそうですが、農業も例外ではないのです。

視座の違い

自分の価値を決めるのは自分だという意識。
── それが錯覚

組織マネジメント。
人が組織において高い成果を出せる状態とは、まず始めに位置認識をすることです。

学生のうちは自分の価値を自分で決めがちです。就職活動においても「会社選びの軸」と呼んで、自分の価値の軸を決めながら活動している人が多いと思います。しかし、会社に入ったら一瞬で位置認識が変わります。自分の価値は上司が決めます。そして会社が認識します。さらに、社会が認識します

組織マネジメントにおいては、言い換えれば事業を興すということは、自らの位置認識が正しくできていることです。これが出来ていなければ事業は間違いなく軌道に乗りません。

今回の会議参加者たち

今回のkokokara未来会議に参加している学生の多くは、自らの成長も当然大事にしていますが、それ以上に当事者意識をもって社会課題に向き合っているという点です。何よりも優れているのは、それを行動に移している点です。

私が思う、kokokara未来会議の存在意義の1つは、行動宣言の場だということです。

社会的な課題を認識している人は多くいるでしょう。でもそれを行動宣言している人はどれだけいるでしょうか。さらに、行動に移している人はどれだけいるでしょうか。

私はこのような行動特性をもった学生たちにどのような性格、思考(志向)傾向があるかどうしても知りたくなりました。

ともに議論した学生たち


IBM-Watsonに分析させてみた

参加者がkokokara未来会議について書いた記事や、当日の発言・議論内容をテキストデータにおこし、それらをWatsonに分析させることで学生の特性を言語可視化しました。

WatsonはAIといっても「Artificial Intelligence(人工知能)」ではなく、「Augmented Intelligence (拡張知能)」だと定義しています。


確度が非常に高い解析結果に

データには6000単語以上含まれており、質の高い統計的にも有意な解析結果と診断されています。

興味深いことに、ライブの音楽イベントに行く人が多いという事実です。コレは一興です。

このデータは是非取り込みたいです。

興味深い結果に

知的好奇心や欲求の項目が高い値であること以上に、変化許容性自己超越の値があきらかに類まれであることが言える結果でした。

変化許容性・・・ライフスタイルにおける興奮、新規性および挑戦。
自己超越・・・頻繁に接触している人の幸せを維持し、向上すること。


サンバーストチャートでみると・・・



前述以外に、ExcitementやLibertyやLoveが他例を圧倒する結果になっていると考察できました。
社会的な課題に向き合う根底には興奮自由が熱量に変形しているということが言えると思います。


最後に・・・

我々、ALH株式会社は農業界がかかえる課題に限らず、ITを駆使して様々な課題に取り組んできます。

未来のHarmonizerとしてともに歩んでくれる当事者意識の高いパーソンと出会えることを本当に楽しみにしています。

最後に、このような場を提供して頂いたkokokara未来会議に感謝の意を表するとともに、これからの未来に本気で向き合いながら農業界、IT業界のパラダイムシフトを実現させていきます。そうkokoに宣言します。

今後も我々とワクワクお付き合い頂ける方、ぜひともお会いしましょう!

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