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失敗を次に活かせる環境だから、チャレンジができる【インターン生・エンジニア加藤さん】

AirXは、ヘリコプター予約サイトの運営や空を使った新しい移動手段の開発に取り組むベンチャー企業です。今回はエンジニア職のインターン生である加藤さんにインタビューをしました。東京大学大学院で航空管制を研究する彼はエンジニア未経験者でした。入社以降、業務の中で成長機会を得ながら、独学でも開発スキルを磨いた1年間。これまでの歩みや、インターン生としての働き方についてお話を伺いました。

ーー現在のお仕事内容を教えてください

フライトマネージャーという社内アプリケーションの開発を担当しています。お客様をアテンドするスタッフが予約の管理などに使用するものです。私が入社した頃から基盤は出来上がっていましたが、より使いやすいウェブアプリを目指して、改善を重ねています。

社内で使用するアプリのためフィードバックが得られやすく、「業務が楽になったよ」といった声も届きやすいので、やりがいがありますね。

ーー学業と仕事はどのように両立されているのでしょうか

業務時間を柔軟に調整させていただいています。大学院の研究、学生団体の活動、個人的な開発プロジェクト、少し前までは就職活動もしていましたので、仕事に充てられる時間が限られていたんです。

日によっては業務に関われない日もありますが、そのような状況でもお仕事を任せていただけていることは、本当にありがたいですね。動けるときに動くというスタイルにご理解いただいているからには、締め切りに間に合うよう、自分自身でのマネジメントが必要になります。はじめの頃は、わからないのになんとか自分でやり切ろうとしてしまい、気づいたら時間をかけすぎているということもありました。今はチームに遅れを出さないよう心がけ、区切りをつけて先輩にフォローをお願いしています。

ーーなぜAirXに興味を持ったのでしょうか。

少し長くなりますが、幼い頃から、空への憧れを抱いていました。明確な夢を持ったのは中学生のころ、シカゴの空港へ行ったときです。世界一大きい空港で、日本ではありえないほど大量の飛行機がぶつかりもせず綺麗に並んで空へと飛んでいく様子を眺めていたんです。数名の航空管制官が巨大な空港をまとめ、安全を守っていることに心を動かされ、その仕事に惹かれていって。縁の下の力持ち的な存在に、私もなりたいと思いました。高校生から学部時代にかけてはパイロットに興味をもち、航空工学を学んでいました。しかし就職活動時期がコロナ禍と被り、大手航空会社への入社が困難に。改めて将来を考え直しているうちに、再び航空管制官を目指そうと決めたんです。空への憧れは、AirXへ入社した理由のひとつでした。

ーーエンジニアとして働きはじめたのはなぜですか。

昨年、学生団体の活動でウェブサイト制作に携わることがありました。全くの未経験でしたが、ホームページを自力で作ることになったのです。ウェブサイトがどういう風に作られているのかを調べ、気に入ったサイトを模写するなどの練習をし、ある程度理解してから、自分の作りものを作るというやり方で学んでいって。練習期間を含め1ヶ月というスケジュールで、かなりハードでしたね。とはいえ夢中になってできたということは、好きなんだなと思いました。

ルールが決まったものに則るよりも、考えてものを作ったり、試すことが好きだし、自分自身を輝かせられるような気がして。一方でパイロットや管制官の仕事はマニュアルをいかに忠実にこなすかが求められますから、職種としては違ったのかもしれないと思います。

それに、自分が作ったものが、すぐたくさんの人に見てもらえて、使ってもらえることにも喜びを感じました。

パイロットや管制官を将来の道から外した理由はもう一つあります。私は人生において、家族を最も優先したいと考えています。一緒に過ごす時間をしっかりと確保できることが、仕事を選ぶ上での条件でもありました。幼い頃、私の家族はいろんな事情があり、ともに過ごす時間が十分ではありませんでした。それが嫌だったし、周りの家族を羨ましいと常々感じていた経験から、自分が家族を持った時は、何よりも優先したいと思っているんです。パソコンがあればどこでも仕事ができるITエンジニアなら、その条件も満たしやすいですよね。

ーーAirXとの出会いについて教えてください。

エンジニアを志そうと決めたのは、就職活動のタイミングでもありました。その中で出会った方に空への夢、エンジニア職への興味をお話したところ、AirXのことを教えていただきました。社員さんをご紹介いただき、AirXのことをいろいろと教えていただいて、ぜひ働かせていただきたいと思って。開発部門のマネージャーである西口さんとの面談を組んでいただきました。

面談では、私の知識レベルをヒアリングした上で、「一度考えてみてほしい。興味を持ってくれたならいつでもおいで」というふうに言ってくださって。AirXのビジョンに共感できたし、私はあまり考えすぎると決断ができなくなるタイプでもあるので、その場で「働かせてください!」とお願いしました。

ーーはじめてのインターンで未経験のエンジニア業務は大変だったのではないでしょうか?

そうですね。最初に任された業務が文言修正だったのですが、それすらも満足にこなせないような状態でした。ホームページを作った実績があったので、できるだろうと思ったんです。他の人なら数分で終えられるような業務に何時間もかけてしまうことに悔しさを感じました。

私は、人に貢献できたり、役に立てたことに嬉しさを感じるのですが、その真逆のことが起きてしまったのです。同じような給料をもらっているのに、貢献できない。それでも経験を積ませてくれる会社に早く貢献できるよう、追いつけ、追い越せの精神で、頑張ろうという気持ちになりました。

インターンと同時並行で、友人と一緒に自主プロジェクトの開発をしています。二つのことを同時に進めることで、双方に相乗効果をもたらせていると感じます。

少しして現在の主業務であるフライトマネージャーの開発を任されました。ウェブアプリの開発ははじめてだったので、教えていただきながら徐々に覚えていきました。

ーーAirXの雰囲気についてどんな印象を持っていますか?

みんなで協力しながら、会社全体をよくしていこうという意識を強く感じます。私は実務に携わって1年も経ちませんが、少しずつでも成長させてもらえるのは、社員の方々のサポートがあってこそだと思っています。ミスをしてしまうこともあるのですが、「それも学びだから」といってくださるんです。失敗を今後に生かすためにどうするか、時間とってフォローしてくださいます。失敗を咎めるような人がいないから、安心してチャレンジできるんですよね。

私はこれからジョインするインターン生のフォローをさせていただく予定なので、そういった雰囲気を受け継いでいきたいですね。未経験で大変だった頃の自分を思い出して、どういうフォローをしていただいた時が嬉しかったかを思い出しながら、やっていこうと思います。

経験がないからといって、臆する必要はありません。最初は勇気がいると思いますが、失敗してもフォローしてもらえて、どんどん挑戦させてもらえる場所ってなかなかないですよ。少なくとも私は、あのタイミングでAirXと出会えてよかったと思っています。これから入る人たちも、同じように思ってくれるんじゃないかな。やってみたいという気持ちがある人には、ぜひお会いしたいと思います。

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