AIとツール連携は便利。でもコストが重い?MCPの「効率的な使い方」を考えてみた〜トークン消費を抑える設計の工夫〜
最近、AIエージェントを使った開発が増えています。
チャットで質問に答えるだけでなく、実際の業務を自動化する役割を持たせるケースも増えてきました。
ただ、そのときに重要になるのが、AIと外部ツールをどうつなぐかです。
例えば、
- 「売上データを教えて」と聞いたときに、社内データベースにアクセスできるか
- 「レポートを作って」と言ったときに、ファイルを生成して保存できるか
- 「この情報をSlackに共有して」と言ったときに、外部サービスと連携できるか
といったように、AIが外の世界に働きかけられるかどうかで、できることが大きく変わります。
逆にいうと、ツールとつながっていないAIは、 賢いけど何も実行できない存在になってしまいます。
だからこそ、AIエージェント開発では 「どうつなぐか(連携の設計)」が重要なポイントになっています。
この記事のポイント
- MCP(AIとツールをつなぐ仕組み)を検証
- MCPは便利だが、そのままだとトークン消費が大きい
- Code executionと組み合わせることで、効率的に使えることが分かった
MCPとは何か?
MCP(Model Context Protocol)は、AIと外部ツールやデータをつなぐための共通ルールです。
これまでは、APIやデータベースなどのツールごとに個別の接続方法が必要でしたが、MCPを使うと同じ仕組みでさまざまなツールと連携できるようになります。
つまりMCPは、AIがいろいろな外部サービスを柔軟に使うための「共通のつなぎ方」です。
MCP利用の課題:トークン消費が大きい
MCPをそのまま使うと、ツールの情報を毎回プロンプトに含める必要があるため、
- トークン消費が増える
- コストが上がる
- レスポンスが遅くなる
といった問題が発生します。
解決策:Code execution with MCP
そこで今回試したのが、Code execution with MCPという設計です。
これは簡単にいうと、ツール処理を「コードとして実行」する方法です。
何が変わるの?
従来と比較すると
MCPをそのまま使う場合
- ツール情報を毎回渡す
- トークン消費が大きい
Code executionと組み合わせる場合
- 必要な処理だけコードで実行
- 不要な情報を渡さなくてよい
トークン削減+効率化ができるようになります
実際にやったこと
今回の検証では、
- MCPを直接使うパターン
- Code executionと組み合わせるパターン
をそれぞれ実装して比較しました。
- MCPを直接利用するパターンの構成
- Code executionと組み合わせるパターンの構成
その結果、処理時間は増えるもののトークン消費数を削減できることを確認しました。
検証結果まとめ
今回の検証ではCode executionと組み合わせることで以下のことが分かりました。
① コストを抑えられる
トークン消費が減ることで、AI利用コストを削減できる
② 応答速度は若干遅くなる
コード実行のリトライが発生しており、その分のオーバーヘッドが乗ったことが考えられます。
まとめ
MCPは、AIを使える存在にするための重要な技術
です。
ただし、そのまま使うだけではなく、設計が重要
ということも分かりました。
今回の検証では、
- MCP
- Code execution
を組み合わせることで、効率よくAIエージェントを動かす方法を見つけることができました。
もし
- AIエージェント開発に興味がある
- 技術だけでなく設計も考えたい
- 実務で使えるAIを作りたい
そんな方がいれば、ぜひ一度お話しましょう。
Acroquestでは、
こうした一歩踏み込んだ技術検証に取り組んでいます。
具体的な実装コードなど詳しくは当社技術ブログに記載しておりますので、詳細を知りたい場合はこちらをご覧ください。
ぜひ、当社で一緒に働いてみませんか?
チャレンジングな案件が多く、成長の機会が多く得られる環境です
当社では、機械学習/AIや生成AIに加えて、AWSやAzureを活用したITサービス開発事業を推進しています。そこで、最先端技術を駆使しながら、社会を進化させたい情熱とスキルのある機械学習・AIエンジニア、クラウドエンジニアを募集しています!
私たちが取り組む案件は、最先端技術を用いる内容や高難易度の内容が多く、チャレンジングな環境なので、成長の機会が多く得られることをお約束します。
/assets/images/10338/original/b4c1f58c-4c92-447a-a0cc-671371e80f3a.png?1392712942)