株式会社MAKERSは、セルフケアグッズを販売しているフィットネスブランド「uFit」を運営しており、「だれもが健康に意識を向け、予防が当たり前の世界をつくる。」をVISIONに掲げ、フィットネス関連の商品企画、販売を行っております。

また川崎フロンターレやジュビロ磐田を始めとしたJリーグやBリーグのチームと契約し、選手をコンディショニングの面からサポートしています。

前回の菅原 光成（すがはら みつなり）さんへのインタビュー記事では、大手企業からベンチャー企業であるMAKERSに転職した理由や取締役執行委員の立場から見たMAKERSについてお聞きしました。

▼前回のインタビューはこちらから

今回はuFitの業務内容の1つである、商品開発についてインターン中の学生がインタビューをさせていただきました！

この記事はこんな就活生にオススメです。

・スポーツにかかわる仕事に興味がある
・スポーツ業界で自分に合っている仕事を見つけたい
・スポーツフィットネス器具の商品開発のイメージが湧きにくい

ぜひ就職活動の参考にしてください！

▼プロフィール

アスリートやお客様の声を商品に

ーー現在uFitが行っている事業内容について教えてください。

uFitでは、「だれもが健康に意識を向け、予防が当たり前の世界をつくる。」をVISIONに掲げ、フィットネス関連の商品企画、販売を行っています。

uFitの強みの1つとしてあげられるのは、商品を企画するところから、販売し、サポートするところまで一貫して行ってる点です。

商品の企画・販売の他にも、自社メディアやYouTubeでの情報発信やスポンサー活動、アスリート支援なども行っています。

ーー商品開発の業務についてもう少し細かく教えて頂けますか？

商品が実際に出来上がるまで、様々な工程があります。

まずは、新たな商品を何もないところから作るというよりは、既存の商品を使っていただいているお客様やアスリート、インフルエンサーの方々の声や要望を集め、分析。

それから他社の製品と比較を行ったり、市場リサーチを行って商品の企画を行ったりしていきます。

商品の企画を行う上で、ECサイト（Amazonや楽天などのオンラインショッピング）のレビューやアスリートの声を元に、既存商品の改善や新商品の企画を行います。
その際に、uFitのVISIONに合っているかどうかも検討していきます。

その後お客様にどのようにして届けるのか、価格の設定、販売戦略等を行った後、いよいよ工場とのやり取りを行います。

この時に味や見た目、スペック等のチェック。
商品そのもの以外にも、パッケージ等のデザインもこだわっています。

ーーなるほど、実際に使用している方のニーズや声を開発につなげているんですね。

その通りです。

商品開発を行う上で、家族に本気で勧められる商品だけ作って販売していくことを大切にしています。
家族に勧められない商品は作りません。

今後商品数を増やしていきたい気持ちはあるけど、商品を作ってニーズがあるのか、ECサイト（Amazonや楽天などのオンラインショッピング）で売れるのかをしっかりと調査しています。

ただ作るのではなく、お客様のニーズ調査もしつつ、品質も気にしつつ、どうやってお客様に届けるのかまで考えたうえで、商品開発を行っていますね。

ーーuFitではこれまでどんな商品を開発してきましたか？

uFitではこれまで、運動をしている人向けのフィットネス商品を開発し、販売してきました。

具体的に言うと、セルフケア商品（マッサージガン、折りたためるヨガマット等）やアスリート向けの健康食品類（完全栄養食やソイプロテイン等）です。

uFitのVISION「だれもが健康に意識を向け、予防が当たり前の世界をつくる。」を成し遂げるために、必要な商品を開発しています。

ーー菅原さんの出社日の1日のスケジュールを教えてください。

現在は様々な業務を担当しているため、固定されたスケジュールはありません。

ですが、毎週火曜日と木曜日の10:00~12:00の2時間は新商品開発に関するミーティングを林社長と行っています。

悩みを抱えるアスリートの支えに。

ーー私自身がこの会社に興味を持ったきっかけが、アスリート支援を行ていることなのですが、アスリート支援はどのような経緯で始めたんですか？

アスリート支援を始めたきっかけは、日々悩みを抱えるアスリートの支えになりたいという思いがあったからです。

uFitが一番最初に作ったものが完全栄養食やマッサージガンで、それらは主に運動をしているアスリート向けに開発しました。

▼「uFit 完全栄養食」

特にアスリートの方々は腸内環境が悪いと言われ、食事に気を遣っている方が多いことがわかりました。

そういったアスリートの「食事のサポートができるように」という思いから、完全栄養食を開発し販売しています。

ーーアスリートの悩みを解決したいという思いが、uFitの商品を開発する1つのアイディアになったんですね。他にアスリート支援を行うことで良かったことはありますか？

そうですね。

アスリートの方々に使用してもらい効果を実感してもらうこともそうなのですが、使用してもらっているアスリートの声を聞くことによって、さらなる製品の向上に繋げられたことがよかったです。

「こういうところが良かった」「こういうところは改善してほしい」などのアスリートの方々の声を直接聞くことによって、更にいい商品、または新たな商品を開発することに繋がっています。

ーーアスリート支援を行うことで、商品の改善や新たなアイディアが生まれるんですね。話を聞いていて、すごくやりがいのある仕事だと思ったのですが、菅原さんはどんなところに楽しさややりがいを感じていますか？

楽しいと感じることは主に2つあります。

1つは作りたい商品を沢山考えることが楽しいです。

「会社が目指している世界観かどうか」や「アスリートに必要な商品か」などを考えつつ、アイディアを出していくことが楽しいかなと思います。

もう1つはどういう人に届けるか、どういうふうに届けるか、マーケティングの部分を絡めて考えることにやりがいを感じています。

ただ作るだけの作業は簡単ですが、誰にどのようにして届けるのかを考えることが商品開発を行う上で重要です。

実際に届いたときに、「美味しかった」「使いやすかった」などの声を頂くとやっててよかったなと感じます。

商品開発とマーケティングの両方を考えられるのが楽しいし、やりがいを感じています。

ーーすごく楽しさややりがいを感じていることが表情から伺えます。逆に大変なことや苦労したことはありますか？

商品を開発していくうえで仮説を立てるのですが、その仮説が外れた時の不安は常々ありますね。

例えば、「uFit Vibrating Roller」の新たな商品の企画を行う段階で「持ち運びやすい商品」を目的として開発を進めました。

工場に発注して、初回の試作品が完成し手元に届いたら、思ってたより重かったんです。

uFitは中国の工場に発注を行っているのですが、工場の方との英語でのやりとりで食い違いが発生する中で、さらなる軽量化の意図を伝え、2回目の試作品が完成した段階では、納得のいく商品が完成しました。

▼「uFit Vibrating Roller」

その他にもデザインや品質が思い通りにならず、何度も何度も試行錯誤を繰り返すことは大変だなって感じます。

苦労している点で言えば、扱う商品が増えれば増えるほど並行して行うので、工場やスポンサー、選手やお客様とのやりとりが増える点です。

必要としている人に届ける商品開発

ーーこれからのアスリート支援、商品開発はどうしていきたいですか？

1つはもっとアスリートの方を切り口に、uFitの商品を多くの方に知ってもらい、使ってほしいですね。

そのチームや選手、インフルエンサーさんだけでなく、地域の方やファン・サポーターの方にも、知っていただき使ってもらいたいと考えています。

もう1つは、契約を結んでいるチームや選手、インフルエンサーさんにインタビューを行いたいです。

「本当に使っているのか？」
「SNS等で発信できているのか？」
「新たにどんな商品が欲しいのか？」

等のインタビューを行い、そこで出た意見や声を参考に、既存の商品の改善、新たな商品の開発を行っていき商品の数を増やしていきたいと思っています。

ーー商品開発って言葉だけ聞くと難しそうなイメージがあるんですけど、どんな人が向いていますか？

まずはお客様やアスリートの声を聞いて理解でき、商品開発につなげられる人が向いていると考えます。

あとは妥協しない人、大変なことがあっても一生懸命頑張れる人も商品開発には向いていると思います。

なによりも「よりよい商品を作っていく」という思いを持つことが大切です。

ー最後に就活生に向けて一言お願いします。

商品は正直作ろうと思えば何でも作ることができます。

しかしuFitが大切にしているのは、「この人にこういう商品を届けたい」「誰かのためになる」「自分の家族に本気で勧めることができる」そんな思いを持つことです。

商品開発は、「ただ作る」のではなく、「必要としている人に届ける」ことが商品開発だということを伝えたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。