2024年12月、新チーム立ち上げのミッションを託されたのは、春に入社したばかりの新卒メンバーでした───。 「移動の選択肢の拡張は、人生の可能性を広げる」。自らの原体験を胸にGOへ参画した伊豆田。彼女が挑んだのは、インサイドセールス部門の「0→1」での立ち上げです。
なぜ、当時入社1年目の彼女が抜擢されたのか。執行役員の中西から託された「まずは当たり前のことを当たり前にやり切る」という言葉を胸に、彼女はいかにして実行力を持ったチームを作っていったのか。試行錯誤を繰り返しながら仕組みを確立していった、1年以上にわたる奮闘の軌跡を振り返ります。
法人事業本部 法人事業部 法人マーケティンググループ
伊豆田 多映
山形県出身。学生時代はプログラミングスクールなどでのインターンを経験。「移動の選択肢が増えることで、人生に活力を生みたい」という思いからGOを志望し、2024年に新卒入社。法人事業本部 法人マーケティンググループに所属し、インサイドセールスを立ち上げ。
目次
- 2024年12月、チームの立ち上げを任される
- 「新卒1年目」の私が任された理由
- 「問い合わせから5分以内の架電」を徹底
- “声だけ”で伝える難しさと、先輩の支え
- バリューの「無いから挑む。」を体現する日々
- 新卒がチャレンジングなミッションに向き合う意味
- 移動を理由に、人生の選択肢を狭めたくない
2024年12月、チームの立ち上げを任される
── インサイドセールスチーム立ち上げの経緯を教えてください。
伊豆田:大前提として、私たちの法人事業本部は立ち上がって間もない新しい組織なので、まだ何も整っていない状態でした。だからこそ、上長の中西さんから言われたのは、「あれこれといろいろなことに手を広げるのではなく、まずは『当たり前のことを当たり前にやり切る』実行力を身につけることが大事。それができるだけで、事業はまだまだ伸びる」ということでした。
その実行力を組織として体現するための重要な役割の一つとして白羽の矢が立ったのが、インサイドセールスだったんです。当時の法人事業本部は、マーケティングから商談、受注へと至るプロセスの中で、問い合わせ直後の熱量を活かす運用にまだ改善の余地がありました。だからこそ、「ゼロからつくる」というより、事業の入り口となる最前線で「当たり前の基準を引き上げる(徹底する)」ところから始める感覚でした。
「新卒1年目」の私が任された理由
── なぜ当時新卒1年目の伊豆田さんがアサインされたのでしょうか?
伊豆田:「インサイドセールスは、結果が早く出る分、仮説検証のサイクルが回りやすい」という理由でした。
たとえばフィールドセールス(営業)だと、商談をしてから成約し、実際にお客さまにサービスを利用してもらうまでには、どうしても一定のリードタイムがかかりますよね。でもインサイドセールスなら、架電などのアプローチに対して「商談機会をいただける・いただけない」という結果がすぐに返ってきます。ダメだったとしても、次の一手(再アプローチ・メールなど)をすぐ設計して試せる。
新卒同期は同じ事業本部に他2名いるのですが、「アクション量を投下して、高速で仮説検証を回すことにマッチしている」と声をかけてもらったのが私でした。仮説検証の高速の積み上げを行うことで成長につながるインサイドセールスという場は、私にとっては非常に良い環境だと感じています。嬉しい反面、ちゃんと結果で返したいな...という緊張感もありました。
── アサインされたときに不安な気持ちはなかったですか?
伊豆田:それはないですね。先輩のいない環境にアサインしてもらって、主体的に動かしていける組織を持てることにワクワクしていました。
アサイン時に中西さんから「インサイドセールスは顧客を育成し、関係値を築く重要なポジションだよ」と声をかけてもらっていたので、ネガティブなイメージもなくチャレンジできました。単純なアプローチ業務で終わらない仕組みづくりができるなら面白そうだな、と素直に思えたんです。
「問い合わせから5分以内の架電」を徹底
── まずは何から着手したのでしょうか?
伊豆田:資料請求をいただいてから5分以内に架電することです。まさに先ほどお話しした「当たり前のことを当たり前にやり切る」実行力の第一歩でした。
1日に結構な量のお問い合わせをいただくので、最初は「そんなにできるんだろうか」と半信半疑でしたが、とにかく対応できるように仕組みづくりから取り組みました。
たとえば、お問い合わせをいただいたからと言ってお客さまの事業のことを何もわかっていないような状態で架電しても意味がありませんからね。 “早い”と“雑”は違う。そこは最初に線を引きました。
架電はしながらも、顧客ファネルの定義と「つながったらこのフェーズにする。つながらなかったら、こういうラベルをつける」というルールづくり、そして、お客さまの状況を顧客管理システムへ反映させていくことから始めました。 要は、次に誰が見ても動ける状態をつくること。立ち上げ期ほど、ここが大事なんだろうなと感じました。
── どなたかからアドバイスを受けましたか?
伊豆田:グループマネージャーとコミュニケーションを取りながら、ときにはアドバイスも受けました。
また、中西さんとも定期的に1on1をさせていただいており、特に印象的に残っているのは「インサイドセールスは顧客との関係を育てていく組織」という言葉です。
商談機会を得るためには、お問い合わせいただいたお客さまの購買意欲を高めていかなくてはいけない。「そのために何ができるのか」を考えることはとてもクリエイティブな仕事で、インサイドセールスという仕事への印象が大きく変わりました。「5分以内の架電」も、そのためのアクションのひとつに過ぎないという。 数をこなすのではなく、関係を育てる入口をつくる。そう捉え直せたのが大きかったです。
“声だけ”で伝える難しさと、先輩の支え
── 以前はカスタマーサクセスとして導入後の支援や拡大商談などを担当していたと聞きました。仕事の進め方が変わったことで気をつけたことはありますか?
伊豆田:当然ですが、お客さまが気になっていることや解消したい課題が全然違います。カスタマーサクセスでは「このボタンを押すとこうなります」「こういう使い方が便利ですよ」という具体的な機能の説明になることが多いのですが、インサイドセールスはそもそもタクシーアプリ『GO』や『GO BUSINESS』を知らないお客さまに対して、より概念的な説明が求められることもあります。
また、カスタマーサクセスではオンラインで画面を共有しながら説明できたのですが、インサイドセールスでは音声だけでお伝えする機会も多く……声だけで明るさを表現することが難しく、最初は周囲の先輩から「もっと元気に」と言われたのですが、なかなかできなくて、もどかしい気持ちを味わいました。
それでも回数を重ねていくうちに、少しずつ自分の型ができてきました。先輩からも「だんだん社会人っぽい言い回しができるようになったね」と言われる機会も増えました(笑) また、席が離れていても「こうしたらいいんじゃない?」と声をかけてくれる先輩がいたのが、本当に救いでした。手探りな状態と言っても、見てくれている人がいる。だから踏ん張れました。
バリューの「無いから挑む。」を体現する日々
── 「5分以内の架電」に加え、新たにチャレンジしたことはありますか?
伊豆田:メルマガやセミナーなどのリードナーチャリングのための施策を主導しています。
日々お客さまと接していると情報がたまってくるので、次はより適切なタイミングで商談機会を得るための見極めがポイントになります。そこで実施したのが、メルマガの配信です。
『GO BUSINESS』はサービス立ち上げから3〜4年経っているので、数年前に一度お問い合わせされたお客さまが改めてメルマガをきっかけに資料請求されたケースもありました。資料請求いただいたお客さまに改めてご案内したところ、商談の機会をいただけたこともあり、嬉しかったです。
ただ、立ち上げ期は「正解をなぞる」より、「回して学ぶ」ことの価値が大きいとも感じていました。施策として始めたメルマガ配信は私にとっては大きなトピックですが、特にテクニカルに仕組みをつくっていくインサイドセールスとしては一般的な施策です。 だからこそ、やりっぱなしにしない運用の型をつくるところまでやり切りたい、と思いました。
── そこまでポジティブに向き合えているのはなぜですか?
伊豆田:バリューの「無いから挑む。」に通じる部分ですが、私自身がないものをつくることにおもしろさを感じているからです。
先輩がいないのに、若手主導でインサイドセールスが一人前の組織になったら単純にカッコいいじゃないですか。2年目で異動して、中心メンバーとして組織をつくることにやり甲斐を感じています。胸を張れるような組織にしたい気持ちはすごく強いです。
新卒がチャレンジングなミッションに向き合う意味
── 1年目の途中からインサイドセールスの立ち上げにチャレンジされて、今までの間で中西さんをはじめとする上司や先輩の言葉で印象に残っているものはありますか?
伊豆田:そうですね。GOに新卒で入った私に対して、中西さんから直接いただいた以下の話はかなり印象に残っています。
GOが掲げるミッション「移動で人を幸せに。」。この大きな問いに挑み続けるためには、次世代のリーダーである新卒メンバーの存在が不可欠です。
フラットな視点で「新しい風」を吹かせてほしい
これまでの実績をリスペクトしつつも、前提に縛られないフラットな視点で新しい風を吹かせてほしいです。しがらみのない柔軟な発想が、組織に健全な代謝とさらなる進化をもたらすと信じています。
「変化」を楽しみ、可能性を広げてほしい
変数が多く高難度なGOの環境を楽しみ、現状に安住せず、ポジティブで大胆な提案をしてほしいです。自ら変化を起こすことで、組織の可能性をどこまでも広げてください。
「決断」の打席に立ってほしい
一人のリーダーという意識を持って、意思決定に加わり、不確実な中でも自ら「決断」の打席に立ち続けてほしいです。その積み重ねこそが、ビジネスパーソンとしての圧倒的な成長を最大化させます。
皆さんが安心して背伸びをし、意思決定に参画していける環境を、役員として整え続けたいと思っています。
─── これほど高い期待を寄せられるのは、喜びと同時に責任も感じますね。伊豆田さんはどう受け止めましたか?
伊豆田:この話を聞いたときは、本当に胸が熱くなりました。「新卒だからまだ早い」ではなく、「新卒だからこそ、その視点が必要なんだ」と腹落ちができたことで、自分がこの組織にいる意味を強く再認識できたんです。
同時に、それだけの期待を背負って挑戦できるのは、決して私一人の力ではなく、周りの先輩がちゃんと見てくれている安心感があるからだと思っています。
日々の顧客対応へのアドバイスに加えて、最近は他グループとの関わりが増えたことで、中西さん以外にもたくさんの先輩に話を聞きに行くようになりました。インサイドセールス経験者やBtoBマーケティング経験者から「この記事、参考になるよ」や「この会社のメルマガ、勉強になるから転送するね」といったアドバイスをもらえる環境は、本当にありがたいです。
頼りになる先輩がたくさんいるので、アドバイスを待つのではなく、主体的にフィードバックをもらいにいきたいですね。
─── 今の状況には満足していますか?
伊豆田:いやいや、まだまだです。現在3名体制ですが、立ち上げ期は走りながら形にしてきた分、いまは再現性のある型にしていくフェーズだと思っています。
もっと一定の品質で回る状態にして、ナレッジが自然と共有される仕組みをつくりたいです。
─── インサイドセールスの立ち上げを通じて、嬉しかったことやポジティブな変化があったら教えてください。
伊豆田:大きく2つあります。
一つは、お客さまから感謝の言葉をいただくことです。朝イチのお問い合わせに5分以内でご案内したときに、「朝早くから対応してくれて助かりました」とわざわざメールで伝えていただいたときは嬉しかったです。
もうひとつは、社内の連携プロジェクトにインサイドセールスがアサインされるようになったこと。気がついたらキックオフミーティングに招待されていてビックリしましたが、今までなかった私たちの価値や存在を認めてもらえたような感覚がありました。
移動を理由に、人生の選択肢を狭めたくない
─── 最後に今後の目標を教えてください。
伊豆田:繰り返しになりますが、もっと胸を張れる組織にしていくことです。
インサイドセールスはお客さまとの接点が多く、リアクションもすぐにわかることが特徴なので、社内の別部署にもスピーディにフィードバックしていきたい。たとえばマーケティング担当が新しい資料をつくって広告を出したら、資料をダウンロードしてくれたお客さまの受け取り方や反応などをキャッチアップできるのが、インサイドセールスの強みです。
お客さまの反応をすぐに社内に共有できる仕組みをつくることで存在感を発揮していきたいですね。
─── 伊豆田さんがそこまで頑張れる理由とは?
伊豆田:なんだろう……でも、自身の原体験である「移動の選択肢が増えることで、人生に活力が生まれるのではないか」というのが原点になっていると思います。
大学時代は仙台で過ごしていて「何か刺激のあることをしたい」とは思っていたものの、「東北にはない」と決めつけて、探そうともしなかった。そんなときに、先輩にある企業の仙台拠点の長期インターンに誘われ参加したところ、本当に楽しかった。同時に、潜在的な諦めの気持ちを持っていたことを痛感しました。
そして潜在的な諦めの原因として思い浮かんだのが、移動に不便な土地で育ったことでした。地元の山形は雪も降り、コンビニに行くにも車が必要で、親の送迎が頼りになる日も多い。「本当はこういうところに行きたいけれど、親が帰ってくるまでは行けない」みたいなことも日常茶飯事でした。移動の選択肢がないことで、人生の選択肢までも狭まっていた気がして。移動の未来を変える仕事がしたいと思いました。
「移動で人を幸せに。」というミッションの重み、そして価値を誰よりも信じている自負はあります。だからこそ、“問い合わせの熱”を逃さず、事業に返る仕組みをつくりたい。インサイドセールスは、その入口を担える役割だと思っています。
幸いなことにGOには頼れる先輩がたくさんいます。だから私は、待つのではなく、主体的にフィードバックを取りにいく側でいたい。
任されたから、腹を括れた。入社してから丸2年が経ちますが、そこが一番大きな学びのように思います。
※掲載内容は2026年3月時点の情報です。