外出自粛でも子育ては休めない。医療難民の親子がいる
新型コロナウイルス感染症の終息は、残念ながらまだ見えていません。リモートワークの拡大、様々な社会的プロセスのオンライン化など、新型コロナウイルス感染症はIT界隈では変化を促進するドライバーの役割を果たしているのは皮肉なことです。ただ、忘れてはいけないのは子育ては休めないし、オンライン化もできません。また、小児喘息などを抱える子どもとその保護者にとって、今は医療難民にならざるを得ない状況です。本来であれば受けれたはずの乳幼児健診や予防接種も、ほとんどの自治体が「休止」していることはあまり知られていません。保護者の皆さんは、我が子の健康を願い気持ちと「不要不急」という言葉の曖昧さの間で、不安と戦っています。
医療×IT(×思いやり)のキャップスらしいアクション
キャップスグループは、小児科を中心とした、地域に根差した年中無休のクリニックチェーンを展開しています。予約から問診にいたるまで、ITを積極的に活用することで、どのキャップスクリニックで受診しても、すべてのキャップスクリニックで医療の履歴が共有され、効率的で適切な診断を可能にしています。いわば「医療×IT」をグループのコアバリューとしています。(ついでに、ここに「思いやり」を加えて、メンバーたちが日々の議論や意思決定をしていることも、ちょっぴり誇らしく思っていますw)
こうしたキャップスグループとしては、新型コロナウイルス感染症の拡大によって社会を覆う重たい空気の中で、置き去りにされている子どもたちとその保護者が気になって仕方がなかったのです。開院時間を区別して、予防接種と健康診断の専用時間を毎日設けたり、色々なアイディアを出しては実行してきました。各クリニックのスタッフたちも「子どもたちと保護者のためなら!」と、次々と変えるオペレーションにも、文句ひとつ言わずに前向きに取り組んでくれています。そして、さらにキャップスらしい解決策のひとつとして推進しているのが「オンライン診療」です。政府もこの重要性に理解をしてくれたため、初診の患者さま(診察券を持っていない場合も含めて)でも受け入れることが可能になりました。キャップスではいち早く、この状況に対応し「365日のオンライン診療」を行っています。
365日、電話だけで、薬の処方・配送も受けられる
できるだけ早く、できるだけ現実的なオンライン診療を提供するため、社内のエンジニア、クリニックのメンバー、クリニック運営責任者などがスピーディーに「自分のやるべきこと」を考え、動きました。「かかりつけ医」として登録していただいている患者様を中心に、LINEでお伝えした途端、多くの方からすぐにご連絡・ご相談をいただきました。「みんな、待ち望んでいたんだ」と実感できる瞬間でした。
これからも、医療×IT(×思いやり)で価値を生み出していく
これからも、まずは医療という軸で、多くの人が求めているものを生み出していきたいと思います。もちろん、「生み出す」だけでなく、自ら責任もって運営していきます。キャップスグループは、ITグループでもあり、クリニックでもあり、医療法人でもあり、会社でもあり、仲間の集まる場所でもあります。もっともっと、自分たちの能力を高めて、もっともっと社会をよくするために考えて、行動して、改善していきます。