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世界にある課題をデザインでより良くしたい – 取締役COO 末成 武大

フォーデジットの事業責任者として全体を見ています。チームマネジメントから戦略面、実行責任と色々と携わってますが、ほぼすべてのプロジェクトやクライアントリレーションに入ってリードする役割なので、全体という感じです。入社して10年以上、色々な変化を生みながら経験して、みんなと一緒に成長してきました。

上海の大学から表現の世界に

高校時代はバンドとかやってビラやジャケのデザインをしてて、表現に対する興味はもともとあったんですが、大学は理系の中国(上海)の大学に行きました。海外で生活する経験は良かったんですが、中国で覚える漢字が多すぎて帰ってきました(笑)。

その後、芸術系大学に進んで、もともと興味があった表現、写真をやったり絵を描いたりフリーペーパーを作ったりしていくんですが、活動していく中でやっぱりチームをリードしたり、仕切ったりしていく方が得意だなと思い始めました。その大学だと代理店に行くコースも一般的にあるんですが、なんだか広告業界に興味が持てなかったり、当時Webでめちゃくちゃ表現力が上がってきた時代だったので、こっちか!と判断してプロダクションの道に進みました。

入社初日に大連に行け、と言われ

プロダクションを経てとある会社に入社するんですが、入社初日に「中国語ができるなら大連に行け、パートナー探してこい」と言われ、お金を渡されて行くことになりました(笑)。

大連でも色々エピソードはありましたが、結果的にはパートナーを見つけ、プロジェクトもリードし役職をもらったり、割と大きな案件を若いうちに経験することに。とはいえ、まだ自分の中では、開発やビジネスのお金のこととかに解像度が低いなと感じて、もっと経験を積みたいと別の会社へ。

その後、日本最大手のSIerに身をおいて、開発やお金のことも経験し、まだ20代でしたが、数百名が関わる規模のプロジェクトで、インフラ・IT・デザイン、というチーム構成のデザインチームリーダーを務めることになりました。プロジェクトをより良くしていくためにUXのプロセスを導入・提案して、実行まで至りました。当時まだUXデザインもそこまでメジャーでなかったですし、導入して、実際良かったと思っています。自分としてもプロジェクト全体でのUXデザインにも関わることができた。でも結果としてPOCの段階でリリースになりませんでした。

そこから、これからデザインの力が大事だと強く思い、もっとやりたいと感じてSIerの外へ出てフォーデジットに入りました。

フォーデジットでサービスデザインを形に

入社した当初は、フォーデジットもまだWebがメインだったし、メンバーもそこにフォーカスしてたので、いきなりUXデザインをメインにして立ち回るまでに時間がかかりました。理解しているメンバーや手応えのあるメンバーもいたんですが、UXデザインのプロジェクトにおける実践までの型もなかったので、大規模なWebや機能性の高いインターフェイスなどのプロジェクトをみんなとやってました。こっそり1人でUXデザインのプロジェクトもやったりして。振り返ると、ちょっとくすぶってたかもしれないですね(笑)。

西垣(取締役CTO)、石田(執行役員)と一緒にサービスデザインのプロジェクトをどうにか乗り切りながら形をつくって、やりたいと言ってくれるメンバーも少しづつ増えて、理解してくれるクライアントもできて、フォーデジットの中でサービスデザインを実践していきました。当時はまだ少人数だったので、自分で何もかもやってた感じです。だんだんメンバーが増えて行く中で、海外も含めて色々な仕事が生まれ、波を乗り越えながらチームのコアな部分ができていきました。

提供価値の中心をデザインする

今はサービスデザインから顧客の課題を継続的に並走するという全体を見ているので、ほとんどのプロジェクトに関与しています。実際にフロントに立って関わることもあれば、メンバーにアドバイスしながらサポートする立場になることもあります。

リサーチからワークショップなどはメンバーで実行する部分は増えていっていますが、ToBeのユーザーシナリオだけは未だに自分で書いていることが多いです。ToBeのユーザーシナリオは、ビジネスとデザインとテクノロジーの交わる落とし所としてかなり重要な部分ですし、サービスの提供価値の中心になります。プロジェクトによっては、どこかでテックドリブンやビジネス要因が強すぎてしまうことがあります。フォーデジットはユーザー視点に立った第三者での立ち位置を期待されてますが、自分たち自身もステレオタイプ的なバイアスもあるので、注意しながら組み立てています。

当たり前に良いものをつくる

フォーデジットとしては「用の美」の考え方にもありますが、人々が当たり前に使っているものがよくなるようにしたいですね。僕たちは東南アジアのプロジェクトが多いですが、例えば、東南アジアと一言で言っても、宗教や政治や文化など、人々の日常は全然違う。そんな生活の中に当たり前に存在するものをつくっていきたいと思います。日本だって、東京と九州だったら全然違いますよね。

日本も社会の課題はありますが、日本のカルチャーが起因することもあります。なので、サービスをつくるとしても、一人一人の生活の中に存在しうるものでなければいけないです。同じように社会課題はどの国にもあるし、日常の前提が違う。だから、アジアNo.1を目標にしている我々として当たり前に良いものをつくるというのは、各地にいる人々の日常と背景を含めて良いものをデザインできるということでもあります。各地のブランチがありつつ国をまたいで活動しているからこそ、各地の課題に貢献できるとも思います。

瞬間の判断を積み重ねること

それと、今の時代、AIが発展していくことを考えると、何かしらの答えを知るとか、何かしらの作業をやってもらう、というのは価値がなくなってしまいます。ここで大事なのは、「瞬間的に判断する力」だと思っています。情報量の多い複雑な状況を瞬時に判断して行動すること。それぞれの役割をあまり設けずにチームが柔軟に動くこと。仕組みの前に実行することです。

僕はバスケが好きなんですがそれに近いです。状況を瞬間的に判断しながら各自がチームのために動くし、攻めも守りも全員でやる。ポジションは決まっているけど、同時に複数の役割を担います。やり方や仕組みを作ると作った時から劣化してしまうので、常に考えながら全員が動けるチームのイメージです。チームメンバーが同じマインドで動きながら、チャレンジし、失敗も成功もする。そういう経験を大事にしたいです。なので、人と人の関係でお互いにリスペクトしていたり、柔軟だったり、線を引かずにやるのが大事です。自分自身はこうだ、という定義をしちゃってる人がいますが、そうやって決めている人だと成長が小さくなるし、機会を得るのが遅くなるんですよね。

だからこそチームメンバーとしての関係性を、チームの仕組みでなく人と人の関係として捉えて、お互いに枠を決めずに成長していくようでありたいです。それが仕事の楽しさや意義をつくっていくんだと思います。

撮影:吉田周平

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