andTRUNKでは「売上を最大に、経費を最小にする」をテーマに、2021年5月から時間当たり採算制度を導入し毎月優秀店舗を選出しています。
ポイントは3点。「①総生産を上げる」「②経費を抑える」「③効率よく仕事をして労働時間を抑える」
3点を実現することで時間当たり採算がアップし、経営効率が上がります。各店舗の時間当たり採算をデータで評価し、優秀な店舗のスタッフにはインセンティブを支給するというこの制度、最初の半期で1位になったのは長野店でした。
今回は長野店の越さん、吉田さんに、受賞までの取り組みについてお話を伺いました。また、管理部としての取り組みもご紹介します。
自分たちで管理業務をやる大変さはあった
-半期1位おめでとうございます。どういう意識で時間当たり採算に取り組んできましたか?
越:時間あたりで見たときの店舗業務の効率化と、売上を最大にして経費を最小にすることは意識して取り組んでいました。長野店はもともと上長が不在の店舗でしたが、「だから赤字になってしまう」とは思われたくなかった。今いるメンバーで売上を作っておけば、後から入ってくる社員にもつなげられると考えていたので、実績をしっかり作ることはこだわっていましたね。
吉田:長野店は上長不在だったので、自分達で主体的に考えて実行することを大切にしていました。私が前にいた郡山店は上長がいたのでアルバイトスタッフの管理業務をしてくれていましたが、長野店は自分たちでやらなければいけない。アルバイトへの指示出しや作業が終わったら早めに上がってもらうとか、そういった部分の管理を自分たちでやる大変さはありました。
時間あたり採算制度導入後はルールづくりや自身の意識を改革
-具体的にどのような取り組みをしていたか教えてください
越:コスト削減の取り組みとして、高速代の節約が挙げられます。長野店が担当する買取エリアは広いので、エリアの端からは端まで高速道路を使うと、移動費がすごく嵩んでしまう。時間があればある程度は下道を使うようにして、コストを抑えるようにしました。
もちろん、人がいなかったり業務が溜まっていたりして急いで帰らなければいけない時は仕方ありませんが、僕と吉田の事務所に帰る時間をあらかじめ調節して、どちらか一人はなるべく営業時間内に事務所にいるようにする等、業務をうまくやりくりしています。
吉田:資材発注のタイミングも細かく管理するようになりました。買取品の仕入れや資材の在庫状況を見て越さんとその都度話し合ってどれくらい仕入れるか決めています。
越:意識改革的なところは大きいですね。時間当たり採算制度が始まったことで、無駄なものを減らすこと、自分たち社員やアルバイトが働きやすく売上を上げるにはどうしたらいいんだろうと日頃から考える意識が高くなりました。
全員が同じ目線で足並みを揃えて実行していくことが大切
-店舗の生産性を上げるのにはアルバイトスタッフの協力も必要だと思いますが、どのようなコミュニケーションを普段とっていますか
越:買い取ってきた商品に興味を持ってもらうようなコミュニケーションは心がけています。扱う商品のことをより深く知っていた方が仕事が楽しいと思うので。例えば新しく買い取ってきた商品の動作確認を「どういう製品なんだろうね」といった感じで一緒に見て行ったりとか工夫をしています。
吉田:製品によってはアルバイトさんの方が詳しいこともあるので、社員だからアルバイトだからという垣根はなく情報共有をしてもらうようにしています。あとは普段から雑談をしたり、雰囲気よく作業できるような空気づくりを心がけていました。
-今後の目標を教えてください。
越:まずは時間あたり採算を今後も高めるために、会社で定めたルールに則って、全員が同じ目線で足並みを揃えて実行していくことが大切だと思います。個人的には将来的に店舗の責任者になりたいという目標があるので、リーダーとして正しい道筋を示してあげられるような存在になりたいなと。そのために知識や経験、技術を高めていきたいと思います。
吉田:今は買取点数など、自分のことしか見てない場面が多いので視野を広げる必要を感じています。他店の人の動きや実績を見て、気になる人のアドバイスをもらいに行くなど、成長するための取り組みをしていきたいです。
管理部もデータ分析に基づいて即改善をアナウンス
-清水さん、長野店の受賞についてコメントをお願いします。
清水:今回インタビューを受けてくれた2人が所属している長野店は売り上げに関してはもともと超優秀で、全国のトップに立って引っ張ってくれています。その中でさらにコストに関する意識を持って取り組んだことが、時間あたり採算制度の半期1位につながったのではないでしょうか。
補足ですが、生産性を挙げるために管理部が取り組んでいることとして、作業時間をデータで見て管理していくということがあります。例えば1時間当たり何点梱包できているか、検品できているか、撮影できているかは全店舗の状況がひと目で確認可能です。比べていくと、どこかの店舗は一時間で4点できているところを、別の店舗は2.5点しかできていないというのが出てきます。
2.5点しかできていない店舗の作業状況をカメラで確認すると、緩衝材を1周するだけでいいのに2周していたりする。時間がかかるだけでなく、緩衝材のコストも余分にかかっています。こういった状況を管理部で細かく分析し、気づいた都度Slackで細かくアナウンスしていきます。アルバイト版のSlackもあるので指摘した内容はすぐ改善が反映される環境です。
あとは、梱包する商品が少ない日に一点あたりの作業スピードが落ちていないか、動線上に荷物が置いてあって作業効率を妨げていないかなど、しっかり管理部が観察分析することで、各店舗の生産性を上げるようにサポートを行っています。
and TRUNKのフォロソフィに「時間にこだわる」「生産性こそ利益の源泉」と明記されており、時間当たり採算アップに全店舗一丸で取り組むことは会社の命題でした。今後も管理部、各店舗が連携をし、時間あたり採算制度に基づいた生産性の向上に向き合っていきたいと思います。