「教育現場は変化が遅い」。12年間、小学校の教員として働く中で、私自身そう感じる場面がありました。
これに対してMicrosoft EducationのMark Sparvellさんは、教育者は慎重(cautious)なのではなく、意識的(conscious)なのだと語りました。
■ 意識的であるということ
・コロナ禍の現場は、驚くほど速く適応しました。大量のオンライン課題の作成、会議環境の整備、対応フローの策定、全職員への研修。私もその渦中にいました。
・教育者は毎日、発達途中の子どもたちを預かっています。新しい道具を入れれば、新しいリスクも入ってきます。だからAIのような技術は、リスクを意識したうえで選ぶ必要があります。
・一方で、リスクを減らすための研修や学びの時間は、日常業務や形だけ残った業務に押されて確保しにくいのも現実です。だからこそ、企業レベルのセキュリティが最初から組み込まれた基盤(Microsoft 365など)を選ぶことには意味があります。
■ 責任あるAIは「方針」ではなく「実践」
・判断に対する説明責任を持ち続ける
・偏りや欠けている視点、誰が含まれていないかを確かめる
・プライバシーを守る
・責任ある、倫理的で、適切な使い方をする
・「できる」からといって「やるべき」とは限らない
特に最後の点に共感しました。ルールを作るだけでなく、現場で実際に使えるところまで持っていく。それが責任あるAI実装だと考えます。
その土台にあるのがクリティカルシンキングです。日本語では「批判的思考」と訳されることが多いですが、本質的には「吟味する思考」と言われることもあります。
先生が話し、生徒が書き写す知識伝達型の授業から、知識を使って何をするのか、なぜそうするのかを考える学びへ。多くの学校がこの転換に取り組んでいます。
これは、学校だけの話ではありません。私たち社会人も今、学び直しを通じてスキルと価値観のアップデートを求められています。AIを「意識的に」使いこなす力は、教育でもビジネスでも共通の基礎力だと感じています。
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📷写真は、兵庫県神戸市中央区 東遊園地の夜の景色。 阪神淡路大震災の被災日が近づくとルミナリエというイルミネーションの景色に変わります。