「子どものために働いているのに、働けば働くほど、子どもとの時間がなくなっていく。」
シングルマザーになってから、ずっと心のどこかにあった違和感です。
生活していくためには、もちろんお金が必要です。
家賃、食費、光熱費、保育料や学校にかかるお金。
これから子どもが大きくなれば、今以上にお金が必要になる。
だから「もっと頑張って働かなきゃ」と思っていました。
でも、そこで一つの矛盾にぶつかりました。
収入を増やすためには、働く時間を増やさなければいけない。
でも私には、仕事だけに使える時間が無限にあるわけではありません。
子どもの送り迎えがある。
ご飯を作る時間がある。
子どもが体調を崩せば、仕事を休まなければいけないこともある。
そして何より、
子どもが小さい今の時間は、後からお金を払っても取り戻せません。
「収入を増やしたい。でも、子どもとの時間も減らしたくない。」
じゃあ、どうしたらいいんだろう。
そんなときに知ったのが、
ロバート・キヨサキ氏の『キャッシュフロー・クワドラント』という考え方でした。
そこでは、収入を得る方法を大きく4つに分けて考えます。
E:Employee(従業員)
S:Self-employed(自営業)
B:Business owner(ビジネスオーナー)
I:Investor(投資家)
これを知ったとき、衝撃だったのは、
「職業を変えること」と「働き方を変えること」は、まったく別だということでした。
私はそれまで、
「もっと条件のいい会社に行けばいい」
「もっと時給の高い仕事を探せばいい」
「資格を取れば収入が上がるかもしれない」
と考えていました。
でも、それだけでは根本的な問題が変わらない場合があります。
時給が上がったとしても、
自分が働くことを止めれば収入も止まる。
1日は24時間しかない以上、
自分の時間を切り売りする働き方には、どうしても限界があります。
そこで初めて、
「私は仕事を変えたいんじゃない。働き方そのものを変えたいんだ」
と気づきました。
これは、私にとってかなり大きな気づきでした。
シングルマザーになってから、
「安定した会社に入ること」
「毎月決まったお給料をもらうこと」
こそが安心だと思っていたからです。
もちろん、それも一つの大切な選択肢です。
でも、私が欲しかった未来を改めて考えてみると、
ただ毎月お給料をもらえることだけが「安定」ではありませんでした。
子どもが「ママ、今日話したいことがある」と言ったときに、ちゃんと話を聞けること。
学校行事がある日に、「仕事だから仕方ない」と毎回諦めなくていいこと。
子どもに何か挑戦したいことができたときに、お金を理由に最初から「無理」と言わなくていいこと。
そして私自身も、
「母親だから」と自分の人生を諦めるのではなく、やりたいことに挑戦できること。
私にとっての本当の安定は、
「会社に守ってもらうこと」だけではなく、
“自分で人生の選択肢を増やせる力を持つこと”
なのかもしれない。
そう思うようになりました。
だから私は今、
「何時間働いたから、いくらもらえる」という考え方だけではなく、
自分が成長すること。
人を育てられるようになること。
自分一人の力だけに頼らない仕組みをつくること。
そんな「未来に積み上がっていく働き方」に挑戦しています。
もちろん、簡単ではありません。
今までやったことのないことばかりですし、
失敗することもあります。
それでも私は、
「今のまま頑張り続けること」よりも、
「今までとは違う結果を得るために、違う選択をすること」を選びました。
なぜなら、子どもが大きくなったときに、
「あなたがいたから、ママはやりたいことを諦めた」
とは絶対に言いたくないから。
むしろ、
「あなたがいたから、ママは自分の人生について本気で考えるようになった」
と言える母親でいたい。
シングルマザーになったことは、
私にとって働き方を諦める理由ではなく、
「どんな人生をつくりたいのか」を本気で考えるきっかけになりました。
仕事を選ぶことは、
会社を選ぶことだけじゃない。
“自分はどんな生き方をしたいのか”を選ぶことでもある。
キャッシュフロー・クワドラントを知って、
私はようやくそのことに気づきました。
だから今、私は「目の前の給料」だけではなく、
5年後、10年後の自分と子どもに、
どんな時間と選択肢を残せる働き方なのか。
そこまで考えて、仕事を選ぶようになりました。