Stories that move people and shape context. ―― 組織価値と社会をつなぐ、コミュニケーション設計
私にとってPR(Public Relations)/ Communicationsは、単に情報を「露出させる」仕事ではありません。
企業やブランドが持つ思想や存在意義を、社会の関心や時代の空気と結びつけ、「どう伝えるか」だけでなく、「どう伝わり、どのような関係性が生まれるか」まで設計する仕事だと考えています。
PRは、単なるプロモーション機能ではなく、組織と社会との関係性を育てる経営機能のひとつです。
一方的に情報を届けるのではなく、ステークホルダーとの双方向コミュニケーションを通じて、組織にとっても社会にとっても、よりよい関係をつくっていく。
その視点を大切にしています。
―― 原点にある、ラグジュアリーホテルでの気付き
その原点のひとつは、外資系ラグジュアリーホテルでの経験です。
細部にまで徹底された美意識、空間のつくり方、サービスの所作、言葉の選び方。
華やかに見える世界の裏側には、ブランドの哲学や経営思想が一貫して存在していました。
ブランドとは、広告やコピーだけでつくられるものではなく、組織のあり方そのものが社会との接点を通じて形づくられていくもの。
そのことを現場で実感しました。
―― 多面的な探求の先に行き着いた、自分の役割
その後、PRエージェンシーや事業会社での実務経験を重ね、大学院ではPR・広報実務家に求められるケイパビリティについて研究。
多面的にこの領域に向き合う中で確信したのは、今求められているのは「点の発信」ではなく、組織価値と社会の文脈をつなぐコミュニケーション設計だということです。
PR・広報、ブランド、マーケティング、コーポレートコミュニケーション。
必要に応じてその境界を越えながら、一貫したコミュニケーションの骨格を設計すること。それが私の仕事です。
―― 美意識とロジックの循環
旅やホテル、美食、空間、文化に触れる時間もまた、自分の感性を磨く大切なインプット。
美意識とロジック、その両方を行き来しながら、本質的な価値を持つ組織やブランドの思想を、社会に伝わるかたちへ変えていきたいと思っています。