こんにちは。矢野千城です。
これまでのブログでも、施工管理士としての経験や、現在フリーランスとして企業のアドバイザーをしていることについて書いてきました。
今回は、先日知人から相談を受けた「未入金」について書いてみたいと思います。
知人から、
「取引先からの入金が遅れていて、今後の取引をどうするか悩んでいる」
という相談がありました。
私自身も、以前企業の代表をしていた時代に、取引先からの入金がなく、資金繰りについて頭を抱えた経験があります。
特に印象に残っているのが、上場企業との取引で入金が遅れた経験です。
「上場企業だから大丈夫だろう」
と考えていた自分にとっては、非常に貴重な経験でした。
もちろん、上場企業だから信用できないという話ではありません。
重要なのは、会社の規模や知名度だけで判断せず、実際の取引条件や支払状況を継続的に確認することだと思います。
中小企業の経営者の方と話していると、
「この会社、最近少し支払いが遅れるな」
「新規取引だけど、支払能力は大丈夫だろうか」
と感じながらも、
「売上になるから」
という理由で取引を続けてしまうケースがあります。
これは非常に難しい問題です。
売上を増やすことはもちろん重要ですが、売上が計上されても、実際に入金されなければ会社の資金繰りにはつながりません。
そこで、資金繰りの選択肢の一つとして知っておきたいのが「ファクタリング」です。
一般的なファクタリングは、企業が保有する売掛債権をファクタリング会社へ譲渡し、手数料を差し引いたうえで期日前に資金化する仕組みです。
つまり、通常の融資とは異なる資金調達方法です。金融庁もファクタリングを「売掛債権等を期日前に一定の手数料を徴収して買い取るサービス」と説明しています。
ただし、ここは非常に重要です。
ファクタリングを利用すれば、取引先が支払わなくても必ずファクタリング会社が保証してくれる、というわけではありません。
契約によって償還請求権の有無などが異なるため、契約内容をしっかり確認する必要があります。
また、金融庁は「ファクタリング」を装った実質的な貸付けや、高額な手数料を設定する業者についても注意喚起しています。
経営者にとって大切なのは、
「売上を増やす」
だけではなく、
「売上を確実に回収する」
こと。
そして、資金繰りに余裕を持たせることです。
私自身、代表者としての経験や、COO時代の資金調達・金融機関との折衝など、さまざまな経験をしてきました。
現在はフリーランスとして、こうした経験を企業や事業主の方々へのアドバイスにも活かしています。
今回の相談を通じて、改めて「売上」と「キャッシュ」の違いを考える機会になりました。
これからも矢野千城として、実際の仕事や経営経験から得た気づきを発信していきたいと思います。