インクルーシブ(inclusive)なスライド作り
皆さんは、色覚多様性の人が40人クラスに1人は存在するかも・・・ って事実をご存知ですか? 多くの場合、【赤】と【緑】の区別がつきにくく、どちらの色も、【黄土色】っぽく視える人のことです。
そのため、小中高の現場では、赤色のチョークを廃止するなどの対応がとられていたりもしています。けれども、大学の講義や社会教育(=市民講座や企業での研修教育などを含む、学校教育及び家庭教育以外の教育研修活動全般のことを言います)の現場では、残念ながらまだまだそのことが浸透しきれていないような気がするのですが、どうでしょうか。
こんなふうな問題意識から、大阪市立大学共生社会研究会の定例交流会(5.15)の中で、視覚に障がいを抱えた人はもちろん、高齢者、外国籍の人なども排除しない、「インクルーシブ(inclusive)なスライド作り」についての話題提供( https://www.youtube.com/watch?v=UGbPEgFViaw&t=2829s )を行ってきました。
しかも、司会役は色覚多様性の当事者である柏木宏先生(NPO論)。スライドの色使いが少し個性的に感じられるのは、米国生活が長いからだと勝手に思い込んでいたのですが、実は色覚多様性の当事者とのこと。参加者の皆様からも、実に多様な観点からのご質問をいただき、私自身大変勉強になった次第です。
事前の予測を上回る150名を超える申込者があり、zoomの定員を増加させて開催した啓発イベントでしたが、これからも「看護学」の立場から、インクルーシブなスライド作りについて発信していきたいと、改めて意を強くする一日となりました。
≫ 古山 陽一
- ふるやま よういち。1979年生まれ、千葉県在住。国際医療福祉大学 成田看護学部 専任講師。専門は看護学(看護情報デザイン論)。大学では『看護情報リテラシー』科目を担当。「看護学」の立場から、視覚に障がいを抱えた人や高齢者、外国籍の人などが排除されない情報デザインの技法について講義を行っている。大阪市立大学(現・大阪公立大学)大学院創造都市研究科都市共生社会研究分野修了。2024年から大阪市立大学共生社会研究会理事も務める。