【B2B経営の急所】「とりあえずリード」が会社を潰す。利益を最大化する3つの組織設計
前回の記事では、toBマーケティングにおける「土台(Goal/Persona/Language)」の重要性について触れました。
今回は、その土台をどう「利益」に直結させるか。現場で陥りがちな「数字の罠」を排除し、経営として勝つための具体的な踏み込み方をお伝えします。
1. GOAL:CPA(獲得単価)より「LTV」を凝視せよ
広告費をかけてリードを獲得し、受注する。ここまでは誰でもやります。しかし、その後の「解約」や「アップセル」までをマーケティングのゴールに含めている経営者は驚くほど少ないのが現状です。
獲得コスト(CAC)が安くても、すぐに解約される顧客を呼ぶ施策は「赤字」です。経営者が追うべきは、投資に対して何倍の利益が戻るか(LTV/CAC)の比率です。
2. ペルソナ:感情の「動線」を設計する
B2Bの購買担当者は、常に「社内への説明責任」という不安を抱えています。
- 「このツールを導入して失敗したら、自分の評価が下がるのではないか?」
- 「上司を説得するための資料を作るのが面倒だ」
最高級の食材(商品)を並べるだけでは不十分です。お腹が空いている(課題を感じている)瞬間に、目の前で調理する音と香りを届け、さらに「後片付け(社内調整)も代行します」と提案して初めて、箸が伸びるのです。
3. 言語定義:マーケ・営業・CSを「一本の糸」で繋ぐ
言葉の定義は、部署間の壁(サイロ化)を壊すための武器です。 「商談化」の定義が揃ったら、次はそれを「顧客体験(UX)」の共通言語に昇華させます。
- マーケが「革新的です」と伝え、営業が「安いです」と売り、CSが「使いこなすのは大変です」と言う。
この不一致が、顧客の信頼を削ります。経営者は、全セクションが同じ「言葉のトーン」で語れるよう、コンセプトを組織に浸透させる役割を担わなければなりません。
まとめ
- ユニットエコノミクスを算出する: 獲得した顧客が、平均して生涯でいくらの利益をもたらしているか算出する。
- 稟議の「壁」を特定する: ペルソナが社内承認を得る際に、どこで躓いているか(上司の反対、予算、比較表作成など)をヒアリングし、先回りして資料化する。
- 定例会議の冒頭で「言葉」を揃える: 部署を跨ぐ会議では、必ずKPIの定義を再確認してから議論を開始する。
マーケティングは、単なる「集客」ではありません。経営そのものである。